当「TOHOKUものづくりコリドーオフィシャルサポーターコーナー」は最終記事更新以降3年が経過し、コーナーとしての役目もほぼ終わったと判断して、2012/05以降順次コーナーの縮小を進めていきます。あしからずご了解ください。                             2012/04
産業クラスターとは?

クラスターとは、本来ぶどうの房を意味しますが、転じて群や集団を意味する言葉として用いられています。産業クラスター計画とは、地域の中堅中小企業・ベンチャー企業等が大学、研究機関等のシーズを活用して、IT、バイオ、環境、ものづくり等の産業クラスター(新事業が次々と生み出されるような事業環境を整備することにより、競争優位を持つ産業が核となって広域的な産業集積が進む状態)を形成し、国の競争力向上を図ることを目指す計画です。

産業クラスター計画は2001年度(平成13年)から経済産業省が進める産業クラスター形成のための事業で、現在は2006年度からの第2活動期にあたり、2008年現在で全国に18のプロジェクトがあります。

詳しくは・・・・ 産業クラスター計画ホームページ

まあ大雑把に分かりやすくいうと、

その昔→ 
企業はそれぞれ自己の経営資源(研究開発能力、人材、生産能力、など)だけで事業をし、お互いに経営資源を融通しあうことは少なかった。企業の立地はバラバラであるか、または企業間の物流を合理化する目的で大規模工業団地などに集中することが多かった。

これから→
企業同士はお互いに不足する経営資源を補い合い、各々の「強み」を持ち寄ることで自社単独では対応できない複合的なサービス・商品を事業化したり、大学などの研究機関をうまく活用して自社ではできない高度な研究開発を代行してもらい、その成果を各種公的機関の支援を利用しながら事業化する。企業はお互いに連携しやすく、自社の事業に適した場所に立地することで、緩やかな協力関係を構築する。

といった感じでしょうか。

中小企業やベンチャー企業は大企業と違ってヒト・モノ・カネが不足しがちなので、技術開発、市場開発など満遍なくできる訳ではありません。不得意なことは無理に自社でやろうとせずそれを得意とする企業にお願いすることで、自社の強みを活かし、安くて良質な商品・サービスを生み出すことができる、という訳です。
それを通じて企業はいっそうの商売繁盛ができるわけだし、逆に言えばそういった活動に積極的に取り組んでいくことが、今後の企業生き残りの有力な解決策になる、ということでしょう。


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