ケンナン食堂(閉店)
岩手県奥州市
仙台でいえば東洋軒、亀恵食堂、三浦食堂、中江食堂に勝るとも劣らないと個人的に思う、ボロフェチ垂涎骨董レベルの渋さ(褒めてます)が評判のお店。
水沢の街はずれの工業団地の中で営業していて、同じ敷地内と思える隣の工場と同じ名称で、なにか関係があるのだろうな。
店内くまなく天然記念物級で一人で店をやってるばっちゃもレトロで、料理のお値段も昭和のままな感じ。
定休日 日祝じゃないか
営業時間 11:00~18:00(土・月は15時前後まで?)
駐車場 10台くらいかな
ケンナン食堂ホームページは見当たらず
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2021/10
風のうわさで閉店だとか、気にかかっていてようやく現地確認に来たわけでやはりホントに店が閉まっていた。
婆っちゃのお年がお歳だからそんなに遠いことではなかろうとは思っていたが、ほんの短い間のお付き合いながら個人的には凄く好きな店だっただけに残念で、事情は知らねど婆っちゃの今後のご健勝を祈るばかりである。
にしても残念、あともう数回カツ丼とラーメン喰いたかった。
2021/12/04更新
2021/05訪問
今年最初の岩手県北遠征ということで、帰りがけの昼食はやはり婆さまのご尊顔を拝しに来るわけである。
考えてみたら野菜炒め定食が未食でやや気になっているわけだが、野菜炒めに¥650出すんだったらどう考えても、という感じで、今日もカツ丼@500+大盛り¥30をお願いした。
少しお待ちして着膳、蓋を取るとコンビニおにぎり5個強のご飯に、肉厚1cm12cmサイズのカツが鎮座している。
このお値段ながらしっかり身の締まったちゃんとしたカツで、マチナカの立ち食いソバ店とかで出てくる膨潤肉のカツとは1ランクも2ランクもクオリティが違う。
煮込みはかなり甘口でしっかりこってりした味、添えられた胡瓜の酢の物でさえしっかり甘塩っぱくて、ご飯のオカズになる。
よく見たら壁に掲示した献立のバリエーションが減ってソバうどんが無くなり、味噌ラーメンも納豆卵もなくなっている。
お聞きしたら、もう86歳にもなるとイロイロ作るのが大変なんだとか。
個人的にはカツ丼と中華そばさえあればノープロブレム、もう少し献立絞ってもかまわないからいつまでもお元気でカツ丼と中華そばを提供してほしいのである。
まぁまぁ満腹になって撤収。
2021/06/26更新
2020/12訪問
今年最後の岩手の旅ということで、婆さまにナニゲに年末のあいさつである。
11時開店同時になだれ込むつもりだったが買い物してたらちょっと手こずって、着店は15分ほど。
今日も入店ポールポジションとれたのに気を良くして、お願いしたのはかつ丼@500大盛+¥??である。
??の意味は後ほどとして、少しお待ちして着膳。
丼蓋が少し浮いていて、もうちょっと浮いててもいいんだけどなぁと思いつつ戦闘開始である。
カツは肉厚6~7mm13cmサイズのロース、衣の密着がかなり良いが、婆さまが既製品を使うとは考えにくいし、肉に塩胡椒してから自家製であろう、だとしたらかなりな腕前である。
卵とじは例によってかなりな甘口、郷愁を誘うとはこのことであろうか。
実はこのたび初めて大盛にしたわけで、期待していたほどでないにしろご飯はコンビニおにぎり5個弱でまずまずのボリュームである。
小鉢は残念ながら苦手の山芋千切りが入っているのがちょっと味見してわかって、やはりというか塩っぱ甘いご飯が進む味なのだが体質に合わないから自粛してかつ丼攻略。
後客がなくて暇な婆さまが仙台から来たのかとか話しかけてくる。
店内からナンバープレート文字を目視識別してると考えるのが順当、こりゃまだまだ大丈夫そうだと思いつつ受け答え。
仙台は雪の具合はどうかとか今年は雪が急だったから。。とかアレコレ。
食べ終わって、小鉢はちょっと手を付けたけど山芋が入ってたから食べられなかったごめんねとお勘定お願いしたら、たぶんかつ丼大盛は+¥50ではないかと思うんだが¥530だった。
まだ仏の世界に旅立ってはいない婆さま相手に心で手を合わせて撤収、さて次回は何を食べようか。
2021/01/30更新
2020/10訪問
婆さまのご尊顔を拝しに11時開店直後に訪店、軽トラ2台が停まっててチッ先を越されたか!と思いつつ店に入ったら一番乗りで、軽トラは別件らしい。
婆さまもいつまでお元気かわからないからとりあえず気になるもの絨毯爆撃ということで、お願いしたのは焼肉定食@700である。
少しお待ちして着膳、ちょっと赤っぽいビューの豚バラ。
ご飯はやや硬炊きで自分にはナイスでコンビニおにぎり3個強、切り干し大根の煮物はしっかり味がついてていつもながらご飯のオカズ向き。
さて気になっていた焼肉、カツ丼やラーメンの味付けからして甘コッテリな味付けだろうと予想していたのだが、砂糖醤油系ではあるがケチャップが添加されていて地味に酸味が主張する個性的なコッテリオカズ味。
まさかそうきたかってな感じでちょっと意表を突かれたが、婆さまの創意工夫なのだろうこれはこれでなかなか旨くて、でもちょっと自分にはこの味付けならご飯大盛り全然いけそうである。
うどん類と野菜炒めはまぁあまり味をひねりようもないから、ようやくこれで落ち着いて本命のかつ丼と中華そば攻めに戻ることができるというものである。
どこから来たのか聞かれたから仙台からだと答えたら、土日に宮城県から4~5人お客さんが来たし、首都圏からも来たそうである。
この風情にして意外と人気店というか、世に物好きは多いものである。
なおその後の情報収集で、この本の数日前まで数十日ほど店を閉めていたらしいことが判明、やはり何はさておきこちら方面に来たら婆さま詣でを優先にしておくのがよさそうである。
2020/12/05更新
2020/05訪問
あまりに強烈な風情に水沢に来たら立ち寄らずにいられないケンナン食堂、まだまだ気になる料理があるわけで昼食訪問。
駐車場には本日最初の乗り入れだったのだが、鼻の差で入ってきた2番客に先行を許してしまい3番目の入店である。
けど奴らがモタモタしている間に手際よく注文、お願いしたのはみそラーメン@450+大盛¥100である。
15分ほどかかって味噌ラーメン着膳、麺大盛りでスープ液面がいつもより上昇しているからか盆にこぼれちゃってるが気にすまい。
さて味噌にしてはの細ウェーブ麺、着丼時点ですでに伸び始めているというか茹ですぎなのかかなり柔らかめ、まぁこれも気にすまい。
しっかり2玉なようで、中で麺がもつれてて引き出しにくい。
スープは少しニンニク香る、でも味噌ははっきりしてはいるがあっさり控えめな味で、個人的にはちょっと味に深みがないというかもう少しコクが欲しいというか、そんな感じである。
糸コンニャクと蕨とか煮込んだ小鉢は味付けしっかりで、オカズ味なのはいつもと変わらず。
みそラーメンはちょっと自分の好みとは違ってたかな、次は何食べようかすでに楽しみ。
2020/06/13更新
2020/02訪問
前回訪問してかなりファンになったので一か月で再訪。
11時開店ちょっとすぎて敷地に入った直後に後客が車を乗り入れてきて、鼻の差で一番乗りゲット。
入り口の薪ストーブに火を入れた直後だったようで、焚火の臭いがちょっと郷愁を誘う。
さて今回のご注文はカツカレー@500である。
満腹になるほどではないと思うのでよほどラーメンもお願いしようか迷ったが、明日から自責の念に駆られてダイエットするのも分別がないよなぁと思いとどまった。
しばしお待ちして着膳、切り干し大根煮、沢庵と3点セットである。
カレーは少しスパイシーでホット感はほとんどないが、よく煮こまれ落ち着いたしっかりした味で、中~高粘度のなかなか旨いヤツ。
以前かつ丼もラーメンも甘みがあったからたぶんカレーもだろうと想像していたが予想通りで、ふつう甘口カレーというと味の薄いお子様カレーだが、こちらのカレーはほんとに甘味が感じられるのだ。
これはこれでなかなか旨いが、やはり隠し持ったガラムマサラをかけてホットにして食べた。
カツは肉厚1cm13cmサイズ、これでなかなか旨い切り干し大根付きでワンコインなら御の字である。
さすがばっちゃん年の功で、カレーならという感じで良く冷やした水も出してくれてこちらも旨かった。
2020/04/04更新
2020/01訪問
近頃ボロフェチ傾向が激化しつつあって、レトロ感炸裂らしきこちらが気になって仕方なく風呂帰りに意を決して訪問。
着店11時ちょっと前だったが既に暖簾が出ていたので迷うことなく突入、10分もたたずに後客入店で意外と(笑)人気である。
献立は壁に掲示されているが今は提供していない料理もあるのだそうで、もう立ち寄る機会があまりないかもと、心残り無いよう中華そば@350とかつ丼@500をお願いした。
店主のばっちゃは80歳近いだろうか、どこから来たのかとかどうして当店を知ったのかとか、先日は宮古からわざわざラーメンを食べにお客さんが来たとか、いろいろコミュニケーションできる。
常連と思しき後客とさんとは、目まいがするから今日は店を開けようかどうしようか迷ってたと話していた。
10分ほどで着膳、漬物と小鉢つきである。
中華そばはキモチ少なめな細ちぢれ麺で食感はごく普通で特徴なし、スープは鶏と獣だろうかみたらし団子餡を思い出すかなりな甘口で、チャーシューでなく豚バラ薄スライスが3枚載っていて、これが妙にスープに合うのだ。
かつ丼のほうは肉厚8mm×13cmサイズのカツが載っていて、辺縁部は少しスジっぽいが値段にしてはいい肉を使っている。
ご飯はどんぶり用ご飯として正しい硬炊きで、コンビニおにぎり4個近くて量の多さに少しビビったが、後客さんが頼んだラーメンライスのご飯も結構な盛りだったから、ご飯の盛りの多さはデフォなようだ。
卵は固とじ、とじ汁はこちらもかなり甘口で食べ応えあるパンチのある味付けである。
中華そばもかつ丼も、この味でもう何十年も愛されてきたんだろうなぁと、ばっちゃの若かりし頃に思いをはせてしまう。
ちなみにひじきの煮物も甘塩っぱくてご飯が進むおかず味で、料理いずれ劣らぬ主張のある味付けである。
今日まで当店に訪問しなかったことを恥じ入るばかりなのだが、平泉から北上にかけての名店はいっそ引っ越ししたくなるほどである。
ばっちゃがお元気なうちに足しげく通わなければならないのである。
2020/02/22更新