竹駒
岩手県花巻市
こちら花巻でもかなり有名な、花巻郵便局のちょっと東で営業する中華そば屋さんである。
当店のなにが有名かといえば、実は当店は薪の竈で湯を沸かして麺を茹でるのである。
もはや令和のこの世に平成どころか昭和初期の風情炸裂、無形文化財級といっても過言でないほどで、マルカン食堂は再生を果たせたが当店は女将が勤労意欲を失ったらもう二度と味わえない、絶滅危惧種テキ中華そばなのである。
定休日 日曜
営業時間 11:30~13:30
駐車場 ないと思う
竹駒ホームページは見当たらず
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2019/06訪問
当店の中華を食べたくてでも臨休で振られ続けてはや5年くらいだろうか、白鯨を追うエイハブ船長じゃないが、ついにその日がやってきたのである。
今日は国道46号線方面に向かう途中で昼食、何の根拠もないがなぜか今日は当店が営業している直感があって、朝早く家を出て11時20分に花巻着。
そのまま店前まで車を乗り入れて、苦節5年初めて当店に暖簾がかかっているのを目にしたのである。
こちらには駐車場はないのだが、ちょうどすぐ近くの郵貯銀行でお金を下ろすために郵便局に駐車しなければならなかったので、ついでに当店に立ち寄ったということにしておこう。
店内は白木のテーブル2卓とカウンター席4席ほど、ほぼ普通の民家の土間と商業店舗の中間くらいな感じである。
お品書きは中華そば@350か中華そば大盛@450だけ、むろん大盛@450をお願いする。
先客が挙動不審な来客をいぶかしそうに見るのであまり調理を覗きみることができなかったが、でもナニゲに厨房を盗み見盗み撮りしながら待つことしばし、5年間夢見た中華そばを女将が提供。
あこがれの中華大盛、麺は極細縮れで少な目ながら2玉である。
茹では柔らかめ、これは薄味なスープとバランスが取れていて、というかスープというより熱いだし汁というくらいの塩分控えめ味薄め、女将が提供するときに薄かったら言ってくださいね、といった理由がよく分かったが、でも途中から少し胡椒を振ってそのまま完食。
魚メインだろうか、これほど薄味なのは自分もあまり記憶がなくて好きかどうかといえばまぁ正直それほどでもないのだが、昨今妙に味付けに凝ってインパクトのある世間の中華そばと対局ではあって、何日か深酒を続けたある日急に食べたくなったり、年老いてふと思い出す味なのかもしれないなぁ、と思うわけである。
ともあれ、念願かなってよかったのである。
2019/07/20更新