新富士(閉店)
仙台市宮城野区
2018/11/22に54年の営業の幕を閉じた、宮城野区小田原の中華食堂である。
国道45号線に面する三角形の建物なのだが、三角形の店舗の客席レイアウトがなかなか独特で、45号線に並行な対面カウンター席10席ほどと、厨房に向かい合うカウンター席5席ほどとテーブル1卓、工夫すればこういう立地でも50年なんとかなるんだなぁという感じである。
定休日 水、日、祝
営業時間 11:30~15:00
駐車場 ないんじゃないかな
新富士ホームページは見当たらず
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2018/12訪問
前々からマークしていた当店なのだが、近日閉店らしいという情報を数日前に入手し、営業しているうちにと大慌てで昼食に初訪問。
11時半開店直後の入店のはずだったのだが店に入るとすでに先客十数人、名残を惜しむ近隣常連さんというかほぼ爺っちゃ婆っちゃである。
閉店までにもう一回くらい来るつもりだったのだが、あにあはからんや残り営業は2日ほどだって、再来店できないかもなのでお願いしたのは半チャンラーメンセット@750+半カレーライス@270である。
なにしろ中華そばとセットにするなら半炒飯は譲れないし、かといって看板にわざわざカレーライスが強調されているのにそれを見過ごすこともできないわけで、体重コントロールは今日は苦渋のお休みである。
注文を聞きに来たおばさんに聞き直された時点で周りのお客さんのウケは取れたが、厨房から3回くらい遠距離聞き直しがあってほぼお客さんすべての注目と微笑を集めてしまった。
大食いと思われたかやや恥ずかしかったが食べるは一時の恥、食べざるは一生の後悔である。
しばしお待ちしてラーメンすぐに半カレー着丼、半ば以上食べ終えた頃に半炒飯着皿。
ラーメンはツルンとしたやや軟らかめウェーブ細麺、鶏メインのスープは事前情報通り生姜がよく効いていてさわやかにしてしっかりした味である。
チャーシューがかなり硬めながら、噛むと旨味が口中に拡がって意表を突く旨味である。
カレーはまさに50年変わらぬような、カレー香がほど良い中高粘度だがホットでもスパイシーでもない食堂カレー、コンビニおにぎり1.5個強である。
遅れて着皿した炒飯は薄味ふんわりしっとりで、味付け良くてお替りしたいほど。
昭和がまた遠のいていくことに一抹の寂しさを感じつつ、されど身も心も満腹で店を後にしたのだった。
2019/02/09更新