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秋元温泉
東北(青森県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
平川 湯の沢温泉

≪2009年09月宿泊≫(1泊)

秋元温泉は2012月09月末で無期限休業となりました。心から残念です。

シルバーウィーク8泊9日津軽温泉めぐりの旅、第6泊目です。

今朝は宝温泉黒石で部屋付き朝風呂を満喫後、晴天を見極めたうえ大急ぎで目の前の黒石 インターチェンジから小坂インターチェンジまで走りました。

今日は祝祭休日の谷間の平日で、朝早くなら日帰り入浴人気スポットもさほど混まないだろう と踏んだからで、それをふまえて昨夜は黒石IC前に宿泊したのです。
小坂といえばいわずと知れたあそこ。

●奥奥八九郎温泉 (秋田県鹿角郡小坂町国有林内) 入湯
●八九郎温泉 (秋田県鹿角郡小坂町) 入湯
●小坂町 青銅館(小坂町小坂鉱山古館)で桃豚カツカレーの昼食
●小坂町 康楽館にて小坂産あかしあはちみつソフトクリームでお口直し
●湯ノ沢温泉 なりや旅館(平川市碇ヶ関西碇ヶ関山) 入湯

とこなしての投宿です。
ちなみに通称「奥奥八九郎温泉」は、最近では結構各種地図にも掲載されるようになりましたが、地図上は正式名称と思われる「奥八九郎温泉」で表記されています。一方通称「奥八九郎温泉」は、通称「奥奥八九郎温泉」と「八九郎温泉」の間にあって一般地図には今のところ掲載されていないようです。
通称「奥八九郎温泉」は時間の関係で今回入湯はパスしました。
奥奥八九郎温泉は、数組すでに長湯モードに入っている先客があったものの、目論見どおり、浴槽(浴槽という 言葉が当てはまるかどうかビミョーですが)はさほど混んでいませんでした。
奥八九郎温泉
奥八九郎温泉

しかし平日にもかかわらず、また現地の駐車可能台数が6台くらいで途中の道2km弱はすれ違いさえできない狭さであるにもかかわらず、朝10時前くらいになると続々と車がやってきます。
大半の車は入浴せず、ひとしきり見物して写真を撮ったら、車の方向転換に四苦八苦しながら帰っていきました。
奥奥八九郎温泉はどうもすでに観光地になってしまっていて、入浴していると動物園のパンダの心境になります。 のんびりお湯を味わう雰囲気はありません。

八九郎温泉のほうは貸しきり状態でのんびり入浴できて泉質も良かったです。
八九郎温泉
さて秋元温泉でご厄介になったのは「南天」、旅館部素泊まりで@5,500です。

部屋は8畳+踏み込み(1畳)+ちょっと板の間(1畳ほどでTV、タオルハンガー設置)で、金庫なし・空調なし、部屋鍵ありとちょっとシンプルです。
室内コンセントは2口×1(TVで1使用)。
青森県秋元温泉旅館部南天室内
青森県秋元温泉旅館部南天室内
青森県秋元温泉旅館部南天室内
青森県秋元温泉旅館部南天室内
アメニティ類ではお着き菓子・ティッシュなし、浴衣・歯ブラシ・タオルありとこちらもシンプル。布団は掛け布団+毛布+敷き布団2が標準セットなようでした。
トイレは男女別共同(和式・洋式各1)、洗面も共同です。

古くからの湯治宿ですので、今どきっぽい設備や接遇はまったくありません(カラオケルーム はあり、食事部屋出しみたいでしたけど)。建物も旅館部こそそれなりに新しいものの、湯治部にいたってはたいそう年季を感じさせます。
青森県秋元温泉外観
青森県秋元温泉玄関
いずれにしても、湯質至上主義・入り応え追究派のディープな温泉ファンがほれ込むに値する、東北屈指の お湯があるだけだ、と思ったほうが間違いないお宿です。
逆に、近代的な宿泊設備や品数の多い小奇麗な食事を温泉宿にお求めの向きには、たぶん 期待はずれになるお宿だろうと思います。

自分自身はこちらのお湯、いたく気に入りました。お湯の成分が皮膚にチリチリくる、湯温以上に入り応えある温まりのお湯です。
岩手国見温泉と同様に、鉄泉入浴後に入ると爪や指の間が真っ黒になる湯質です。たぶん皮膚に残留した鉄分が、活性の高い硫黄成分で還元されているのでしょう。

ちなみに硫黄臭に加えて出来の悪いボルシチスープのような、あるいは熟したトマトのような形容しがたい臭いがするのも特徴です。

大浴場は半混浴で、日曜日除き17時~19時くらいの間は掃除のため入浴できません。男女別小浴場はちょっと狭くていまいち入り心地はよくありません。

ともあれ、上質強烈なお湯は湯治ローテーション入り確実、めっけものの一湯となりました。

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