井づつや
近畿(兵庫県)高級温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
新温泉 湯村温泉
≪2010年09月宿泊≫(1泊)
格安温泉宿泊・自炊・湯治ファンとしてはかなり異例な、高級旅館宿泊のおぼえがきです。今回の記事に関しては、タイトルに偽りありですね。
こういうお宿に宿泊する気はからっきしないんですが、法事のため仙台から電車で延々10時間、兵庫県日本海側の親の田舎まで帰って所用を無事済ませ、ちょいと近くでリフレッシュということで親類一同で1泊ご厄介になりました。(むろん自分の財布ではありません)
こちらのお宿はかつて天皇陛下もお泊りになった、湯村温泉では最高ランクとされる老舗宿です。
お世話になったのは建物の中庭側の624号室です。建物が2棟ある片側7階建てのほうの6階部屋、最上階は展望風呂なので、まぁ陛下が宿泊するほどではないとしても上クラスの部屋でしょう。
廊下を挟んで温泉街に面した部屋もあるようです。
部屋レイアウトは、たたみ10畳+カーペット敷き2畳強(テーブルセット設置)+床の間2畳+踏み込み(3畳+1畳)+バストイレ・洗面。トイレは洋式・温水洗浄式温熱便座でした。
そつなく上品ですな。
室内設備は和テーブル、金庫、地デジ液晶テレビ(30インチくらい)+2人テーブルセット+湯沸しポット、踏み込みに80リットルくらいの冷蔵庫(下段は自動精算式の飲み物が2列で私物の冷却可能)があります。
アメニティ系備品は足袋、ティッシュ、お着き菓子、救急バン、メイク落とし、髭剃り、歯ブラシ、シャワーキャップ、バスタオル、浴衣、羽織、整髪料、化粧水など、高級旅館だけあって充実です。
冷水ポットもおいてありました。
夕食中に布団敷きがされていたのですが、併せて浴衣の替えが置いてありました。
食事や入浴でしなっと汗ばんだ浴衣を着替えてさっぱりとした気持ちでお休みください、ということなのでしょう、自分はそのまま寝てしまいましたが。
部屋の布団は(敷布団+薄い羽毛掛け布団)×4で、4人部屋なようです。
夕食は18時スタート or 18;30スタート or 19時スタートといった感じでチェックインのときに希望を聞かれます。朝食は7時~9時くらいで、今回の宿泊プランではいずれも個室食事処にていただきました。
(夕食)
え!エラく少なくないじゃない?と思った方、ごお指摘の通りです。
経験をつんだブロガーさんと違って普段1品ずつ出てくる食事に慣れていないので、かなり撮り忘れて喰いに入ってしまいました。
お品書きによると食前酒含めて13品の食事だったのですが、ちゃんと忘れず撮れたのは
(写真1枚目)「山ぶどうカクテル」「六種盛り」「但馬地鶏のたたきと焼き木の子のサラダ」
(写真2枚目)「盛り込み」(お造り)
(写真3枚目)「湯村郷土料理じゃぶ煮」
(写真4枚目)「季節の油物」(てんぷら)
(写真5枚目)「季節のデザート」
だけでした。
ちなみにこちら、「焼き物チョイス料理(焼きイカ)」の成れの果て↓ ┐(´o`)┌ フゥ
食事処に入るときに、(今回は)車えび、鮭ハラス、鮪かま、烏賊の中からいずれかひとつ、銘々焼き物にして欲しいものをチョイスする仕組みでした。
とはいえ高級旅館にしてはレア感に乏しい焼きすぎイカでちょっと失笑してしまいましたが。。。。
こちらは「但馬ビーフの炙り焼き」の哀れな残骸。(*´Д`)=з はぁー・・・
つくづく、レポーターとしての自覚・経験のなさを悔やんだ一夜でした。
なお、食事処においてある日本酒は香住鶴という、地元メジャーな(でも京阪神でさえほとんど見ない)地酒でした。冷酒は純米酒、燗酒は本醸造酒みたいです。
刺身だと味の淡い純米酒が合いますが、結構味の濃いい料理が多かったので、味も香りもそれに負けない本醸造酒のほうが料理と相性がよい気がしました。
夕食はとてもじゃないが食べきれる量ではありませんでした(ほぼ食べたけど)。
席係りさんは「残すお客さんはいない」といってましたが断じてウソに決まってます(笑)
朝食は朝食で豪華ヴォリューミィです。まずおかゆが配膳され、別にお櫃で白米が出ます。
夕食をあんなに食べたのに結局ご飯を2杯お代わりしてしまいました。
冷静に考えてみると、夕食・朝食だけで(アルコール類を別にして)3000キロカロリー以上食べちゃったんじゃないかと思います。普通成人男子の1日のカロリー必要量が2500程度ですから、ある意味不健康極まりない、メタボまっしぐらの宿泊でした。
今回の宿泊はヒトの財布でたぶん1人1泊2食で¥19,000あたり(飲み物別)だろうと思いますが、申し訳ないがやはり自分には1泊2食なら¥7,000そこそこが向いているようです。
まぁこういう(豪華料理が津波のように出てくる)温泉旅館も需要が無くはないんでしょうけど、日帰り温泉は流行っているにもかかわらず昨今の温泉産業が衰退している事を考えると、そろそろ温泉旅館のビジネスモデルも再考されてもよいのではないかと思います。