ITコーディネータ システムアナリスト 西川雅樹のホームページ


大穀屋
東北(山形県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
大蔵 肘折温泉

≪2011年02月宿泊≫(1泊)

湯治2食付1泊を受け入れてくれる宿として、@5650(消費税込み)+入湯税@150+冬季暖房料@300で1泊お世話になりました。

13時チェックインOKのお宿ですが、時間を持て余したので問い合わせたらもっと早く着いてもいい、とのことで12時半頃に押し入ってしまいました。

川沿いの駐車場に車を放り込んで宿までしばし歩き、玄関を入ったら4~5名のおっかぁが次から次から出てくる出てくる、ちょっとその迫力にビビりましたが、丁重にお迎えいただきました。
小じんまりした小綺麗な感じのお宿で、玄関脇には囲炉裏コーナーもあったりします。
山形県肘折温泉 大穀屋 玄関
山形県肘折温泉 大穀屋 フロント
山形県肘折温泉 大穀屋 囲炉裏休み処

今日の宿泊はそれほど多くもないみたいで、結局風呂で他のお客さんに1人出会っただけで(客としては)静かにくつろいで滞在させていただきました。

部屋は3階いちばん奥の客室の20番「もくれん」、たたみ8畳+入り口0.5畳+床の間0・5畳+窓際板の間は変形0.8畳くらいです。
注)ホントのいちばん奥は炊事場横の住み込み用とおぼしき部屋です

各部屋の扉は白木で清潔感があり(四十九日までの位牌みたいな印象もなくはありませんが/笑)全体的に落ち着いた雰囲気です。
山形県肘折温泉 大穀屋 20番もくれん 入り口
山形県肘折温泉 大穀屋 20番もくれん 室内
山形県肘折温泉 大穀屋 20番もくれん 室内
山形県肘折温泉 大穀屋 20番もくれん 室内

賀登屋さんの裏手の池を望む、ちょっと風流な眺めの部屋です。
山形県肘折温泉 大穀屋 20番もくれん 部屋からの眺め

鍵もちゃんとあり、鉄筋5階建てだし設備も近代的で全館空調されており、なにげに肘折らしからぬ今時の宿です。どちらかいうと伝統的湯治のファンよりは一般受け・湯治入門者向けのお宿でしょうか。

室内設備は和テーブル、座布団、お茶セット&湯沸しポット、超小さな鏡台、25インチワイドくらいの7チャンネル映るデジタルTV、ファンヒータ、タオル掛け、椅子が1脚、エアコンです。
窓に障子はありますがカーテンはありません。

コンセントは窓際2口×1、床の間TV横に2口×1です。
寝具は木綿敷布団2+毛布1+掛け布団1をすでにご用意いただいていました。
山形県肘折温泉 大穀屋 20番もくれん 室内

アメニティはティッシュ、フェイスタオル+歯ブラシ+お着き菓子(ほていまんじゅう)でした。
浴衣とかはたぶんオプションですが、お茶葉もたっぷりあって、まぁ湯治宿泊としては厚遇なほうでしょうか。

夕食は他旅館同様に部屋まで持ってきていただけます。予想よりはだいぶ豪華な感じで(すいません、コドモなもんで、海老フライなんか出るとそれだけで嬉しくて高評価になります)、お米の炊き具合もよくて美味しかったです。たくあんをわさび葉で巻いた漬物が結構おいしかったです。
食後に膳を廊下に出しておく肘折共通スタイルも例のごとくです。
山形県肘折温泉 大穀屋 夕食

共同炊事場のコンロはコイン式ながらも2階には電子レンジやコインランドリーがあり調味料などまで用意されています。客室のポットも湯沸かし式なので湯治滞在は快適でしょう。
山形県肘折温泉 大穀屋 共同炊事場
山形県肘折温泉 大穀屋 共同炊事場
山形県肘折温泉 大穀屋 共同炊事場

お風呂は1階に貸切風呂と2階に男女別浴室があり、同一源泉だろうと思われました。2階浴室前にはちょっとしたお休み処と冷水サーバーがありました。
裏の駐車場横プレハブの中にも岩風呂があるのだそうですが、残念ながら積雪期は閉鎖されていて見ることもできませんでした。
また、宿ホームページによれば足湯があるようなのですが、これは全く気づきませんでした(笑)
(1階貸切風呂)
山形県肘折温泉 大穀屋 1階貸切風呂
山形県肘折温泉 大穀屋 1階貸切風呂
山形県肘折温泉 大穀屋 1階貸切風呂

(2階男女別浴室とお休み処)
山形県肘折温泉 大穀屋 2階浴室
山形県肘折温泉 大穀屋 2階浴室
山形県肘折温泉 大穀屋 2階浴室
山形県肘折温泉 大穀屋 2階湯上り処

当お宿はロビーに無線LAN親機が設置されています。
事前リサーチでLANが使えるのは分かっていたんのですが、ちょっとうまく接続できなかったのでお宿のオヤジさんに設定について質問したところ、なんだかまたおっかぁたちが出てくる出てくる、口々にああでもないこうでもないと騒ぎはじめて大変なことになります。

こちらのお宿では息子さんがネットワークを管理しているものの今日は泊りがけで出かけていて、オヤジさんはもちろんおっかぁたちにはまったく仕組みがわかりません。
ちなみに1階いちばん奥の部屋には有線LANコネクタがあるそうなのですが、どこにLANケーブルがあるのかわからず仕舞いでした。
結局、フロントデスク付近で電波が最強になるらしくてパスワードをお聞きして無事接続できましたが、もし息子さんが不在の時にインターネットを使いたくなってお宿の人に質問するときは、ちょっとした大騒ぎになるかもしれないので覚悟してください。

朝食はやはり部屋で7時半から、朝食もヘルシーだしまずまずの充実具合でやはりお米が美味しかったです。湯沸しポットなので自前のコーヒーもばっちり美味しくいただきました。
山形県肘折温泉 大穀屋 朝食

こちらのお宿、トイレの引き戸にスポンジが貼ってあったり(勢いよく閉めてもカツン!と大きな音がしないための配慮だと思います)、便座除菌アルコールやペーパータオルもあったり、共同調理場も充実していたりと、元気なおっかぁ達の意外に(失礼)細やかな心遣いが見て取れます。

なお今回は自分で駐車場に車を放り込んで宿まで歩きましたが、どうやら宿前に車を乗りつけたら駐車場に車を入れてもらえるようです。チェックアウト時は雪を払った車を玄関まで持ってきていただけました。

当宿の標準チェックアウト時刻は10時なようですが、できれば20分くらい前に出るのがよいと宿のおっかあに教わりました。
これは車で肘折に行った場合に共通する玄人受けのTipsですが、新庄行きのバスが9:50に出るため、それまでに出発しないと、延々1時間走行スピードの遅いバスの後ろを走ることになるのです。
肘折に行く予定の方は同行者に、当ホームページで知った情報として教えてあげてください。一瞬だけ尊敬されると思います。

そうそう、チェックアウトのときに、2本入りの「民芸みみかき」をお土産にいただきました。
これってたとえば年間4回とかリピートしたら毎回もらえるものなのか、ちょっと気になります。
どうでもいいことではありますが(笑)誰が考えても、年間8本も耳かきを消費しないと思うので。

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