さつき荘
東北(青森県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
風間浦 下風呂温泉
≪2011年09月宿泊≫(1泊)
今日は朝予定どおり8時前に石神温泉を出発し、国道279号線を先行のグズい車にイライラしたり2車線になったところでブッちぎったりしながら
●大間養老センターに入浴
●本土最北端制覇
●桑畑温泉ゆんゆん入浴
●活イカ備蓄センターでイカ刺身定食賞味
●下風呂新湯共同浴場制覇
●下風呂大湯共同浴場制覇
とこなして無事、さつき荘に到着です。
今日はアイス・ジェラート類を賞味するチャンスに恵まれませんでしたが、大間崎の屋台で「いかぽん」@100を食べたので良しとしました。(↓ちょっとピンボケ)
いかぽんは、縁日で良く見るイカ焼きの超小型のやつで、ふんわり柔らかくて美味しいものの良く考えてみたら商品にならない小ぶりのイカだから、なかなか割高商品ではあります。
しっかり軽自動車屋台のおばちゃんにカモられた気がしないでもありませんが、これも旅の思い出だということにしておきましょう。
さつき荘到着時、ひとまず車は2軒ほど隣の草地に停めたのですが、よその私有地だとのことで荷物を下ろした後に活イカ備蓄センター前に停めなおしました。車から宿までは、よその旅館の間の路地を突っ切って100m弱ほどです。
お世話になったのは2階いちばん手前、豪勢に2部屋続きの1・2番室です。
今日のお客さんはほかになくて全館貸切の1泊2食@7500、ほかのお客さんを気にせず、完全貸し切りのお風呂に好きな時に入浴できます。
この辺鄙な地の果てにしては下風呂温泉の宿泊料金相場は結構高いのですが、さつき荘さんはなかなかリーズナブルにお世話になれるのです。
チェックイン時すでにマットレス×1+木綿敷布団×1+木綿掛け布団×1の寝具がセット済みでした。部屋に押入れはありませんが、向かいの部屋が布団部屋になっていました。
1号室は1畳くらいの床の間つきの4.5畳、2号室は6畳間です。
2号室側の室内設備は和テーブル、鏡台、扇風機、デジタルチュナーつきの無料アナログテレビ服掛け、タオル掛け、お茶ポットと湯のみ、といった感じです。1号室は床の間に人形や掛け軸がありました。両室とも鍵はかかりません。
テレビは青森・北海道両方の番組が受信できてよりどりみどりの9チャンネルも映ります。
青森の選挙の時に政見放送などが見られないのがマズいとかで青森の番組が見られるようになったが、少し昔はこの地域では北海道のテレビ番組しか映らなかったのだそうです。
アメニティはティッシュ、大小タオル、浴衣、丹前をご用意いただいています。
コンセントは2号室テレビ横に2口×1、1号室の床の間横に2口×1です。
風呂は2階一番奥のドアを一旦屋外に出た棟続き・若干仮設風の湯小屋内にあり、入浴時に使用中の札をかけて入るルールの完全貸し切り式です。
若干老朽化していたり硫黄で建具金属部分が腐食していたりで、決して見栄えは宜しくありません。
当日宿泊は自分だけだったので、加水も自由、いつ入っても遠慮なし、とのことでした。
下風呂には大湯、新湯、浜湯の3系列の源泉がありますが、たまに「黒い湯」になることがあるという浜湯を引いているのはさつき荘さんと1~2軒だけなんだそうで、今回はどうしてもそれに入りたくての宿泊でした。
はじめ浴室に入った見た目は白~明るい灰色の硫黄泉ですが、あまりに熱かったので泣く泣く加水しながらかき混ぜていたら見る見る水道の塩ビパイプ色(というか生コンクリート色)にかわります。
どうやら変色の正体は鉄分の混ざった暗灰色の沈殿物なようで、結構珍しい硫黄泉です。
もっと黒くなることもあるようです。
ただしそのまま風呂を上がると肌にかなり湯の花が付着します。当日は蛇口からお湯がでなかったのとシャワーがないので、湯船の湯を桶に汲んで湯の花が沈殿するのを待って、上澄みで体を洗い流しました。
↑わかるでしょうか、「ケロリン」の「ロ」の字の右下部を覆うように、灰色の湯の華が沈殿してます
18時からでお願いした夕食は部屋食で、地のものを使った品数多く美味しい(だが浜値を考えると原価は安いかな?)もので、満腹で腹パンパンになりました。朝食も部屋食で、いかにも海沿いの宿らしい献立とおもてなしでした。
(夕食)
(朝食)
宿泊予約時に、「うち(さつき荘)がどんな宿だか知っているか」と聞かれて、「いちおうインターネットなどで予備知識はある」と回答したら、「それならいいけど・・・」という受け答えがあったので、内心どんなお宿か少々心配していたのですが、案ずるほどのことはなく、連泊したら体重増加間違いなしの海の幸たっぷりのお宿でした。
もっともお風呂は少なからずディープな趣があって、中にはダメなヒトもいるかもしれません。
宿泊予約したときに、自分がお世話になった宿泊プランかもうひとつ上に@8500のグレードがあると聞きましたが、とてもじゃないが気にはなるけど試そうと思わない満腹系のお宿です。