つたや肘折ホテル
東北(山形県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
大蔵 肘折温泉
≪2012年02月宿泊≫(1泊)
知り合いから肘折へのお誘いをいただき昨年8泊もした肘折に大雪の中再訪、今回のお宿は未開拓だったつたや肘折ホテルです。
当宿は1人1泊では湯治宿泊は受け入れていないのですが、知人がお宿と懇意にしている関係でまぎれこませてもらいました。
早く到着した(13時過ぎ)ので、車は雪をかぶらなくて済む建物の下に停めることが出来ました。
朝にはお宿で雪払いはしていただけるようですが、ワイパーが凍りつかないのは助かりますね。
建物下に停められるのは数台で、後から到着したほかのお客さんはその前の十数台分の広さがある吹きさらしの駐車スペースに停めていました。
当お宿は古くからつたや金兵衛という屋号で温泉街沿いで湯治宿をしているのですが、裏側(川側)にホテルを増築していて、チェックインは基本的に川側の玄関からになるようです。
ちなみに温泉街側に買い物に行ったり上の湯に行ったりするときには、2階の連絡通路とおってつたや金兵衛側の旧玄関から出るのが便利です。
さてチェックインして案内していただいたのは新館3階の303号「静間」です。
湯治宿泊のハズなので旧館に泊る気満々だったのにお宿が知人にサービスしたようで、個人的には温泉湯治風情の豊かな部屋に泊りたかったのですが思いもよらず上等な客室です。
なので残念ながら今回のタイトルは「つたや金兵衛」ではなく「つたや肘折ホテル」なのです。
部屋は畳敷き8畳+踏み込み2畳+窓際5畳ほどのカーペット敷き+床の間で、バストイレ付です。
床の間には20インチワイドくらいで6チャンネル映る無料デジタルテレビがあります。
カーペット敷き部にファンヒータ、自動清算の冷蔵庫、テーブルセット、金庫、タオル掛け、作りつけの衣装入れがあって、広い窓にはカーテンもしっかりかかっています。
客室部には和テーブル、お茶セットがあり、当然部屋鍵がかかります。
アメニティはティッシュ、浴衣、丹前、タオル、歯ブラシ、お着き菓子(牛乳せんべい)です。
コンセントはテレビ脇に2口×1(TVで1使用)、窓際ファンヒータ横に2口×2(ファンヒータや冷蔵庫で空きは1口)です。
風呂は新館1階に男女別の内風呂一か所と旧館1階に混浴内風呂が一か所ありますが、「お湯が冷えて昨日から全量、温度維持のため新館側にまわしていて混浴は水風呂になっている」との残念なお知らせで、宿では新館風呂のみの入浴となりました。
ナマヌルい湯なら平気なのですが、さすがに「昨日から湯を止めたまま」ではいくらなんでもチャレンジ精神が萎えてしまいました。
新館風呂は43℃くらいの掛け流し・笹濁りのお湯ですが、少々給湯量は少なめでした。
旧館の無人帳場に共同浴場上の湯の無料入浴券が置いてあるので、せっかくだし上の湯に入ろうと思ったら、「上の湯は雪の重みで窓ガラスが割れて営業見合わせ中」だそうで、やむなくフロントでキーカードと長靴をお借りして疝気湯に行ってきました。
寝具は別部屋夕食中に羊毛敷布団×1+羽毛掛け布団×1を敷いていただけており、掛け布団に襟元カバーが取りつけられていました。
押し入れの中にあった羊毛敷布団2枚を増し敷きしましたが、マットレスも2枚あるようでした。
夕食は17:30頃から別客室にて、こちらもお値段にしては考えられない大サービスなうえに、ご主人からお酒の差し入れまでいただきました。
朝食は7:30からやはり別客室にて、和風宿の朝食そのものといった感じで、ご飯が美味しかったです。
帰室したら寝具は片づけていただけていました。
まったく、鄙びたおかまいなしの湯治宿泊とかけ離れたおもてなしです。
宿泊日に予定されていた雪灯篭祭りは雪が多すぎて雪崩の危険がある、とのことで中止になったりいろいろアクシデントがあったことも、お宿が気を使っていただいた理由なのでしょう。
とにかく雪は多かったもので(笑)
知人のおこぼれにあずかって過分なサービスをいただけるのはありがたいお話しながら、つたやさんの本来の湯治宿泊のイメージは結局全くわからずじまいと相成りました。
温泉宿リサーチレポートとしては今回はイレギュラー過ぎるので、お勘定がいくらだったか今回の滞在については記載を見合わせます。
お客さんなのか、泊まり込みの従業員さんなのかはよくわかりませんが、旧館のほうにも何部屋か人の気配がありました。くどいですが(笑)あっちに泊りたかったです。
のんびり出発してよい、ということで10:30過ぎにコーヒーまでご馳走になってチェックアウトしました。
なお当館はホテルロビーに無線LANがあって、インターネット接続がフリースポットになっているのでさくさくつながります。
ご参考まで、以下が金兵衛側の館内の様子です。
泊ってみたくなるでしょ。
混浴風呂はこんな↓感じでした。