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鎌倉温泉
東北(宮城県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
蔵王 鎌倉温泉

≪2012年04月宿泊≫(1泊)

ちょいと時間が空いたので、1泊2食@5250と激安で前から気になっていた鎌倉温泉を訪問しました。蔵王町あたりをうろちょろしたあと、舗装してはあるものの心細くなるほど狭いラスト数百メートルを辿って13時過ぎのチェックインです。

施設は3年前に改築し日帰り施設を兼ねた本館と大正末期築の客室棟の2棟で、屋根付き吹きさらしの渡り廊下でつながっています。
宮城 鎌倉温泉
宮城 鎌倉温泉 宿泊棟
宮城 鎌倉温泉 宿泊棟
宮城 鎌倉温泉
宮城 鎌倉温泉 帳場
宮城 鎌倉温泉 玄関
宮城 鎌倉温泉 湯上り休憩処

お世話になった部屋は宿泊棟1階東端から3番目の桐の間、6畳間に床の間が1畳ほどで隣室との仕切りはふすま1枚、廊下との仕切りは障子1枚で鍵もない、古式ゆかしき部屋です。
造りは古いがまったくボロッチさを感じない部屋です。入口の障子はアルミのレールが敷いてあって、びっくりするほど開け閉めはスムーズでした。
宮城 鎌倉温泉 宿泊棟廊下
宮城 鎌倉温泉 桐の間

室内設備は無料で6チャンネル映る20インチワイドデジタルテレビ、金庫、火鉢、電波掛け時計、アメニティはお茶セット、お湯ポット、ティッシュ、浴衣、丹前、タオルと歯ブラシです。
今回は予約時に朝晩はまだ寒いとのことだったので、オプションのコタツ@500をつけました。
チェックイン時すでに木綿敷布団1+タオルケット1+毛布1+木綿掛け布団1の寝具セット済みです。押入れには寝具があと4セットくらいありました。
宮城 鎌倉温泉 桐の間室内
宮城 鎌倉温泉 桐の間室内

室内の火鉢は現役だそうで、厳冬期に自家製の炭を入れて暖を取るのだそうです。
こいつで銀杏を焼いて食べながら呑むためだけに冬に泊ってみたい誘惑に駆られてしまいます。
宮城 鎌倉温泉 桐の間室内の火鉢

意外だったのはFOMAが3本だったことです。本館に小型中継機とおぼしきものがあり、L-05Aで全く問題なくメール送受信・インターネット接続ができます。

コンセントは2口×1が部屋中ほど柱に設置されていて、TVとコタツで占有でした。

当宿の風呂は3年前に改築された新館にあり、皮膚のトラブルに良いという冷鉱泉を薪ボイラーで加温しています。
薪ボイラー加温の冷鉱泉であることを知らなければこじんまり小奇麗な温泉浴室以外の何物でもなく、宿泊棟とはなかなかな印象のギャップがあります。43℃前後のやや熱め・5~6人サイズの浴槽のお湯は特筆するほどの浴感ではありませんが、日帰り入浴は@300で午前7時~午後8時なので結構客足は多いのです。脱衣所には扇風機もドライヤーもあります。
宮城 鎌倉温泉 男性脱衣所
宮城 鎌倉温泉 男性浴室内

浴室に入ってきた入浴客は例外なく挨拶を交わすので好感が持て、街からそう離れていないのにまだこういう湯治場があることにある意味改めて新鮮さを感じます。

自炊設備や洗濯機はありません。
洗面所に使ってもよさそうな50リットルほどの冷蔵庫がありましたが、最強冷にセットされていて冷凍庫化しており空きスペースも少なかったです。

夕食は17時~18時頃までの間で準備ができたら開始との説明で、今回は17:40頃にお声がかかり、本館の湯あがり休憩処の隣の食事処でいただきました。
立地と季節からして調達しやすく原価タダの山菜類が多いのではないかと思っていたのですがそれほどでもなく、とはいえ料金にしては充実のお食事です。
ご飯の炊き具合もまぁまぁでした。
宮城 鎌倉温泉 食事処
宮城 鎌倉温泉 夕食

因みにこちら、今年初物のバッケのてんぷらです。
宮城 鎌倉温泉 夕食てんぷら

ちなみに今回用意されていた客席は3人分で、あまり当宿の良さがまだ周知されていないようにも思えます。
宮城 鎌倉温泉 夕食

廊下のカーテンがしっかり分厚いので朝遅くまでゆっくり寝てもまぶしくはありませんが、木綿掛け布団が若干重いので、いつまでも惰眠をむさぼるのはちょっと心地は良くありません。

朝食は7時に新しいお湯ポットのサービスとともにお声がかかり、やはり食事処でいただきます。
宿泊料金の割には朝食も品数が多く、おかわりOKのごはんは少々柔らかめだがかなり美味しくいただけます。
宮城 鎌倉温泉 朝食

宿泊棟はやたら古いものの手入れはされていてボロっちくもバッチくもなく、食事も質も量もお値段を十分に上回る宿です。
これであと風呂が循環・塩素消毒(あまり塩素臭は気にはならなかったが)でなければ言うことないのですが、冷鉱泉にそこまで求めるのは酷というものでしょう。

いずれにしてもかなり掘り出し物で、日中はどこかでウグイスがホー・・ホケチュ!と鳴いているのが聞こえる、実にのどかな山の中の湯治場です。

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