水上旅館
東北(秋田県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
花巻 台温泉
≪2013年01月宿泊≫(1泊)
かなり昔に一度宿泊したこともあるものの、その後ご無沙汰している花巻の湯治温泉地である台温泉が気になっていたので、素泊まり宿泊のみの受け入れらしい当宿に@3500でお世話になってみることにしました。花巻から台温泉にはいって中ほどより少し奥あたりに位置する宿です。
数日前の昼過ぎに宿泊予約電話を入れたら、婆っちゃが「係の者が外出しているので16時過ぎてから電話してほしい」とのことで再度電話したところ、「うちは自炊もあまり便利が良くないので弁当か何かの持ち込み素泊まりで、なおかつチェックインは17時頃ならOK」ということでした。割と商売っ気のないお宿です。
部屋に入るのが17時くらいでよければ15時~16時くらいに到着して風呂に入っているのはOKだそうです。
結局、台温泉の日帰り温泉施設である精華の湯に入浴してチェックインしたのは16時半くらいで、外出していたとおぼしき宿の女性も戻ってきていてすぐに部屋にご案内いただきました。
部屋は2階、階段上がってすぐ右手の3号室(3人部屋)で台温泉のメイン通りに面した部屋です。
部屋入口はふすま(鍵なし)で踏み込みなしで6畳敷き客室になっており、障子と窓の間30cm幅くらいの棚があって、入口横に床の間がある部屋です。
普段は襖で仕切られた隣の部屋(2号室6畳)に布団を敷いて2間で使うのだそうですが、寒いので少し手狭だが3号室で寝てもらうことにした、と寝具セット済みでした。
マットレス+木綿敷布団+タオルケット×2+木綿掛け布団で、よく乾いた快適に眠れる寝具です。
いやほんと、爆睡モノのいい寝具合でした。
部屋備品は和テーブル、コタツ、お茶セット、6チャンネル映る20インチワイドくらいの無料デジタルテレビ、ストーブ、床の間に小さな鏡台といったところです。
アメニティは浴衣とティッシュで押し入れの中にはなにもなし、2号室内はなにもなし、2号室押入れには夏用の扇風機が収納してありました。
コンセントはテレビ脇にに2口×1(TVとコタツで使用)、2号室にも2口×1があります。
部屋幅全面が窓で明るい部屋ですが、障子がはいっているだけなので遅くまで寝坊するのは少々まぶしくて厳しいでしょう。
風呂は玄関から奥に進んで突き当りを1階下がった、ほとんどどこかの民家の風呂場のような湯船2槽の風呂で、貸し切りで入浴します。
浴槽は1.5m×2mくらいで42~43℃くらいのほとんど臭いもない無色透明湯が2槽あり、湯溜まりからの配湯量を木の栓で調整して湯温をコントロールします。浴槽がそれほど大きくはないので、比較的短時間で好みの湯温にできそうでした。
シャワー・蛇口なしで、石鹸・シャンプーもありません。
当日宿泊客が自分だけだった(というか1組しか取らないような説明だった)ので、宿の人の入浴予定と調整しながら好みの温度で入浴させていただきました。入浴後には浴室窓を(湯気がこもらないよう)開放しておくルールです。
自炊設備はないと聞いていたのでホットプレートを持参して娑婆で仕入れた餃子3人前を夕食に温めていたところ、思わぬ野菜の鍋の差し入れをいただきました。
わざわざ風呂から出るタイミングを見計らってお持ちいただいたようで、熱々の野菜をたっぷりいただいたのですが、餃子を1人前食べ残すハメになりました。
朝食に近くのピザ屋さんでパニーニを調達してきたのですがなにやらご用意いただけそうな口ぶりで、残すのも面倒なのでご遠慮したのですが蒸し野菜や果物など差し入れていただき、やはりパニーニ1切れを残してしまいました。
ご厚意はとてもありがたいものの、持参しないといけない食料の量が見積もれないのがちょっと困るところです。
もっとも、いつでも差し入れがあるかどうかは不明ですけど。
客室は10室近くはあるものの若干物置き状態になっており、接客対応に時間を割くのも難しそうなことから、一組数人程度を受け入れるのがやっとでしょう。逆に1館貸し切り宿泊なので、宿の方の入浴時間との調整が問題なくて日帰り客が来なければ自由気ままに入浴することができます。
おもてなしのお気持ちはよくわかりとても有り難いのですが、個人的には多少手狭でも1部屋で十分だし料理の差し入れも特段なければないで構わないので、もう少し宿泊料金を安くしていただくほうがいいかな、という印象でした。
あと、できれば宿泊客用に電子レンジくらいあると良いんだがな~、という気はしますね。
レトロ&モダンな貸切風呂はとても素敵でした。