加登屋旅舘
東北（山形県）格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
鮭川　羽根沢温泉

≪２０１３年０３月宿泊≫（１泊）

久しぶりの山形攻略作戦は羽根沢温泉ですが、今回は定宿に不義理をしてお隣さんにお世話になってみようと思い立ちました。
格安湯治宿泊コース１泊２食＠５９７０（別に入湯税￥１５０が必要）があるので、ある意味ネタのためとも言います（笑）。

公式ホームページで宿泊予約ができ、チェックインは１５時からなのですがやることがなかったので１３時過ぎにものは試しで入ってみると入室ＯＫが出てそのままチェックインとなりました。
こちらの宿は公式ホームページで宿泊予約すると予約確認メールにＵＲＬが記載されていて、夕食の飲み物のサービスクーポンをゲットできます。
「印刷して持参しチェックイン時に提示すること」とされていますが、プリンターの調子が悪くてダメ元でクーポン画面を携帯で撮ってお宿の人に提示したらＯＫをいただきました。結構嬉しいデス（笑）

車はすぐ目の前にある集落中央広場に停めます。
宿に入ってみると、結構規模が大きく本館・新館・旧館とあって昔は羽振りが良かっただろう、と思えるお宿です。





ご案内いただいた部屋は本館２階の「かえで」階段上がってすぐの５人部屋です。


部屋入口は外鍵つきの木の扉で踏み込みが２畳ほどあり、ふすまを開けると５人部屋１０畳間です。０．７畳分くらいの床の間、窓側に障子を隔ててリノリウム敷き２畳もあり、湯治宿泊でお世話になるには勿体ないというか申し訳ないくらい広い部屋です。



部屋備品は和テーブル、お茶セット、６チャンネル映る２０インチワイドくらいの無料デジタルテレビ、ファンヒータ、エアコンがあります。
窓際にはテーブルセット、冷蔵庫（宿の売り物でほぼ満杯）、洗面台があります。





全室というわけではないでしょうが、こちらかえでにはなんと室内にＷｉＦi親機があって、気持ち遅いものの存分にインターネット接続できます。無線ＬＡＮパスワードは帳場で教えて頂けます。


コンセントは床の間隅に２口×１（ＴＶとファンヒータ等で満杯）、床の間の向かいの壁に２口×１とリノリウムの洗面台の横に３口×１です。


窓は部屋幅全面で１枚ガラスで仕切りが障子だけなので厳冬期夜間は少々寒いかもしれませんが、まぁエアコンつけっ放しでなんとかしのげるでしょう。

アメニティは湯治宿泊なのでティッシュとお着き菓子（味噌まんじゅう）だけです。


風呂は玄関上がって右手に男女別内湯があり、脱衣所から浴室への扉は２枚あって、浴室側の扉はなぜか自動ドアです。





浴室は８角形の湯屋を男女で半割りにしてあります。浴槽は８角形の外周に細長くかぎ括弧（〔）型になっていて奥行きが１．５ｍほど、延べ長さが１０ｍちょっとほどあります。



給湯口は浴室入口からいちばん遠いところにあって数リットル／分くらいの給湯量で、少々浴槽の規模には不十分に見受けられます。
浴室入口近くにお湯をグイグイ吸い込む口があったので、こちらは掛け流し循環なようです。
少々湯が鈍って濁ってしまっていますが、共同浴場のいちばん鮮度が落ちた時よりはましで羽根沢のヌルツル感は十分に味わうことができます。
給湯口近くで４１～４２℃、入口近くで３９～４０℃の長風呂向きの温度設定ですが、羽根沢の湯は浴感がおとなしい割にボディーブローのように湯疲れする湯で、わずかに臭素臭の感じられる薄塩味の湯でした。
給湯口近くから湯があふれ出しているのを浴室入口あたりからあふれ出すようにすれば、もう少し湯の鮮度はよくなるんでしょうに勿体ないです。

シャワー付き混合水栓蛇口×５（うち２にシャワー付き）があり、ボディーソープ・リンスインシャンプーがあります。

当宿では自炊施設らしきものは見当たりませんでした。宿泊者が使えるかどうかはともかく、湯沸かし室があるので湯を沸かすくらいはできます。


夕食はお聞きしたら１８時から１９時過ぎくらいのスタートとのことで、１８時でお願いしました。
部屋食で野菜主体でヘルシーで結構なのですが、意外と塩っぱい味付けではあります。


ＰＣ画面のクーポン写真を提示しＯＫをいただいた熱燗１本も無事いただけ、「ごはんはいっぱいありますから」というお誘いをご遠慮して実は馬ガッキ（馬のスジ肉）煮込みを持ち込んだのもみんな完食しました。


なお夕食の片づけとあわせて寝具敷きもしていただきました。
羊毛敷布団×１＋木綿敷布団×１＋毛布×２＋木綿掛け布団×１です。押し入れの中にあと４セットあったので当然敷き増ししましたけど。

朝食は７時でお願いして、少し過ぎて新しいお湯ポットと一緒にお持ちいただけました。
こちらは日本の温泉宿の朝食、といった印象でやはり少々塩辛いものの美味しく頂きました。
米の炊き具合はまぁまぁでした。


少しお湯が鈍っていたのは残念ですが、この料金でゆったり広い部屋で１３時過ぎからのんびりさせていただければ、文句はないでしょう。本日の宿泊は自分ひとりだけで全館貸し切りでした。

ちなみにどうも鮭川村では、村のイベントの時にこのあたりの宿に宿泊すると村から宿泊料金の助成が受けられるようです。
http://sakegawa-kanko.com/download.html

お宿で直接申請するのでもＯＫみたいで、これがホントだとクーポンで熱燗までサービスいただいての湯治宿泊がなんと＠４１２０になってしまいます。
あり得ないほど有り難いお話しで、是非利用する機会を作ってみたいものです。