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志張温泉元湯
東北(秋田県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
角 志張温泉

≪2013年11月宿泊≫(1泊)

鹿角八幡平は10年くらい(?)前に何箇所か日帰りで冷やかしたことがあるのですが、いまだ近辺の安宿に宿泊したことはなくて懸案にはなっていたので、このたびこの近辺を一気呵成に攻め落とすことにしたのです。

近辺ではここ数年、かつて日帰り入浴した温泉宿も含め何軒もの温泉宿が廃業しています。
当お宿も廃業しかかって現オーナーが引き取ったとかちがうとか、そういういわれだったと思いますが、メイン道路の国道341号線からかなり入りこんだ辺鄙な場所なのでなかなかハンデがきついんじゃないかと気になってしまいます。
国道から宿への分岐は、秋田八幡平温泉郷ゲートの位置にあります。
秋田 志張温泉元湯 国道341号線分岐
秋田 志張温泉元湯 国道341号線分岐
秋田 志張温泉元湯 国道341号線分岐
秋田 志張温泉元湯 国道341号線分岐

ここを西に入って1.5kmほどのアクセスで、15時少し前に到着しました。
秋田 志張温泉元湯 途中の看板
秋田 志張温泉元湯
秋田 志張温泉元湯 玄関

こちらでは自炊湯治受け入れはやっていなくて2食付きか素泊まりになり、2食付きでも高いというほどではないものの自分のポリシー外のお値段なので、今回は素泊まりオール込み@4600でお世話になりました。

宿規模はそこそこで2階にも奥のほうにも客室がありそうなのですが、締め切っているように見受けられました。
昔からのお宿だと思っていましたが、結構こぎれいで新しい造りのお宿で、下足を脱いだら館内は素足ですごします。
秋田 志張温泉元湯 玄関内
秋田 志張温泉元湯 玄関内

全館冷暖房・全館禁煙で館内は快適です。
秋田 志張温泉元湯 廊下

ご案内いただいたのは玄関入って風呂場方向に進んですぐの102号室です。
秋田 志張温泉元湯 102号室
秋田 志張温泉元湯 102号室内

部屋鍵のついた木扉の中、踏み込み0.5畳の奥が畳6畳の客室、造りつけの服・荷物入れと押し入れの下にテレビなどのスペースがあります。
室内設備は和テーブルとして使われているコタツ、低い椅子(足の不自由なお客さん用でしょうか)、35インチほどあるBSテレビ、セントラルヒータ、エアコン、鏡台といったところです。
季節がら、セントラルヒータが常時運転で室内は常時20~25℃くらいと快適です。
秋田 志張温泉元湯 102号室内
秋田 志張温泉元湯 102号室内
秋田 志張温泉元湯 102号室内

アメニティはタオル、歯ブラシ、浴衣、丹前、ティッシュペーパーと、いわゆるカメムシ用ガムテープです。当宿は全館暖房で居心地がよいと見えて、結構よく生長したカメムシが部屋に1匹、廊下にも1匹いらっしゃいました。
押入れにはマットレス、木綿敷布団、羽毛掛け布団、毛布が2セットあり、少なくとも素泊まりだとセルフ敷きです。
コンセントはテレビ脇に2口×1、廊下側入り口近く壁に2口×1です。

自炊湯治受け入れ宿ではないので炊事施設はありませんが、食堂に電気ポットとインスタントコーヒーがあってご自由にどうぞ、とのことでした。食堂内には流しと大型コンロもありますが、コンロは一般宿泊者には使いきれないほど大きな業務用でした。
秋田 志張温泉元湯 食堂内
秋田 志張温泉元湯 食堂内

食事つき宿泊は食堂で朝夕(朝7:30~、夕18:00~)食事みたいでした。
洗面所に洗濯機がありましたが、宿の業務用ではないかと思われます。

風呂は館内右手突き当たりにあり、脱衣所にはドライヤー、扇風機ありです。
秋田 志張温泉元湯 浴室アプローチ
秋田 志張温泉元湯 浴室
秋田 志張温泉元湯 男性脱衣所
秋田 志張温泉元湯 男性脱衣所

浴槽は2.5mほど×5mほどの木造りで、取り立てて特徴なさそうに見える無色透明無味無臭の柔らかいお湯が15~20リットル/分ほどジャブジャブ掛け流された、なかなか心地のいいものです。
チェックイン日で38~39℃/翌朝で40℃くらいで、長風呂向きのなかなかいい塩梅です。
秋田 志張温泉元湯 男性浴室内
秋田 志張温泉元湯 男性浴室内

もっとも、夕方1時間ほど浸かっただけで朝起きたら結構湯疲れが残っていましたので、意外とボディーブローの効くお湯なのかもしれません。これがゲルマニウムの威力なんでしょうかね。
チェックイン日は日曜日でもあり、日帰り入浴客が引きも切らずでした。
シャワー付き蛇口×5基、シャンプー、ボディーソープありでした。

風呂場の外には、現在使われていない露天風呂施設があります。
保健所の利用許可が下りないとか、近辺は夏場ブヨとか蚊が多いので刺されるとか、いろいろあって使っていないけど何とかしたいと思っている、とのことでした。10月とか11月頃だとさぞかし快適なんだろうと思います。

今回はちゃんと鹿角花輪で食べ物を仕込んで臨みましたが、予想通り近辺で食材を仕入れることができる店舗はほとんどなく冬季だと2.6km離れた青沢商店(青沢商店の場所はこちら)というミニスーパー一か所だけ、夏だともう1箇所2km強はなれたキャメルマート(キャメルマートの場所はこちら)も営業、という感じです。
当宿で素泊まりするならそれなりに用意周到な準備が必要となります。

宿内にはセキュリティ設定なしの宿業務用と思われる無線LAN電波が飛んでいますが、不安定で低速で残念ながら使い物になりませんでした。
携帯電波も通話くらいなら大丈夫だろうと思いますがデータ通信は非常に弱くて不安定でした。

近隣住民からご贔屓にされる、良いお湯の居心地よいお宿です。ぜひ末永く守っていっていただきたいものですね。
なお当宿には玄関入って左手に岩盤浴設備があったのですが、少し前の台風か何かで設備が損傷して、宿泊時には使えなくなっていました。

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