松葉荘(別館)
東北(山形県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
鮭川 羽根沢温泉
≪2014年03月宿泊≫(1泊)
行き先が多くて少しご無沙汰してしまったので、関係改善ということで2年ちょっとぶりでお邪魔しました。自分の温泉宿泊レートからすると若干お高めではあるものの、やはり時々お邪魔したくなるお宿です。
土曜日泊ながら早く入室できるようにしますから、とお聞きしてたので気持ち早めの14時頃に訪問しました。
時期柄、お雛様が玄関で迎えてくれる2食付き湯治本体価格@6500に消費税(5%)¥325、入湯税¥150の締めて¥6975の宿泊です。
羽根沢はその昔はアクセス道路がショボいし除雪は不十分だし派手な吹雪でよくホワイトアウトするし、地の果てみたいな温泉地だった記憶があるのですが、昨今は何のストレスもなくきれいに除雪された走りやすい道路を、それなりに天候にも恵まれてサクサク走って到着しました。
今回初めて車を宿前に直着けしました。玄関前に車を停めるってキモチよかとです(笑)
まぁ女将さんが所用で車を出したのを目撃したのですかさず跡地に押し込んだんですけどね。
ご案内していただいたのは202号、前々回にお世話になったお部屋です。
部屋は畳敷き8畳+踏み込み1.5畳+床の間+窓側は部屋幅(2間)5畳ほどで板敷きにかわっていた濡れ縁と相変わらず余裕の広さです。
床の間には30インチワイドくらいで6チャンネル映る無料デジタルテレビ、ファンヒータがあり、部屋にはエアコンもあります。
濡れ縁には鏡台、冷蔵庫、テーブルセットがあって、雪見障子で畳敷き部と仕切られています。冷蔵庫はお宿の飲料が入っていますが、多少は私物も冷やせます。
客室部には北国の冬になくてはならないコタツ、お茶セットがあり、お湯ポットに冷水もご用意いただいています。こういう細かいけどちょっとした気づかい、毎度なかなかなものです。
チェックイン時すでにマットレス×2+木綿敷布団×1+羽毛掛け布団×1の寝床がセット済みで、衿元シーツもついていたような気がします。
部屋鍵がかかる入口ではあるもののキーの提供はないのかな、と思っていたら、かなり遅れてお持ちいただきました。とりたてて鍵がなくても気にならなくなってしまっている自分なのですが、でも良く見ると「湯元 出羽館」と書いてありました。
まぁそういう訳で、宿泊して部屋に鍵がかからないと気が済まない人でもOKな宿です
アメニティはティッシュ、浴衣、丹前、タオル、歯ブラシで、浴衣はちゃんと複数サイズそろえてあります。
コンセントは床の間テレビ脇に2口×1、濡れ縁部の冷蔵庫わき2口×1で、OAタップで拡張されているので不自由はありません。
1階奥にある男女別一か所の内風呂は浴槽サイズ2m×4mほど、例によって塩分が強くてやたら温まり過ぎる43~44℃の掛け流しでツルツルヌルヌルの、伝説的ローション系のお湯です。
浴槽周りがスノコ張りになっていて落ち着ける浴室です。脱衣所は黄色いペンキを直塗りしたコンクリートの殺風景さを、ベンチや鉢植えがうまく和らげています。
到着してすぐに1回入浴したのち部屋でメールチェックとかフェイスブックとかして、夕方食事前にもうひと風呂と朝風呂を楽しみました。できれば個人的にはもう少し温度設定低めにしていただけると好みなんですけど、まぁそこまではワガママ言い過ぎというものでしょうか。
夕食は18時過ぎに部屋にお持ちいただきます。
残すくらい出さなければいけないという田舎のおもてなしの呪縛なのか、ご飯はどんぶり2杯以上あり、少し軟らかめながら美味しい炊き加減でした。料理も美味しいし十分な質と量ですけど、個人的にはもう少し地元の食材や調理法を反映していただきたい気はしますね。
陶板焼きは食べた時はそれほど印象はなかったのですが、食後3時間たっても部屋の中に牛脂の甘い美味しい香りが残り続けていて、もしかするとかなりいい肉だったのかもしれません。もっと味わって食べればよかったと後悔しました。
初物のふきのとうの天ぷらも嬉しかったです。
一方美味さに驚いたのは実は漬物でした。
お聞きしたら自家製だそうで、すごくおいしいからこれなら売り物になると女将さんに言ったら嬉しそうにされてたけど、販売する気はあまりなさそうでしたorz
朝食は8時頃とのことでこちらも品数しっかりヘルシーで美味しいものでした。
記憶と記録によると以前はインスタントタイプのコーヒーが付いていて、まぁ大部分のお宿はそれさえもないことを考えればそれで十分な心遣いだったのですが、今回は個装のレギュラーコーヒーが付いていました。
以前厳冬期に宿泊した時は、あまりの水道水の冷たさに歯茎が凍るかと思ったほどでしたが、今回は歯磨き用のお湯ポットが設置してあります。
そういう希望があったのかどうか、でもちゃんと無理なくできるサービスをちゃんと充実して、お客様が快適に過ごせるように不断にオペレーションを改善していくってことは大事だし、それをちゃんとやれているのは素晴らしいと思います。
部屋の冷水ポットやコーヒーや歯磨き用のお湯ポットなど、まぁ特段コストがかからないけどちゃんとお宿の付加価値になっていて、少しずつですが確実に進化しているお宿です。
ちなみに自分は201号室とか202号室にしかご厄介になったことはないですが、当宿には浴室出てすぐのところにも客室が2室あります。聞けば、ふすまで仕切られているだけなので1室で使っており、大家族で泊まるお客さんをご案内したり、浴室に至近なので部屋で脱衣してタオル巻きで浴室に行く習慣のお客さんが指定利用する部屋になっているそうです。
トイレから遠いけどいちどお世話になって見たい気もします。
なお、無線LANの親機を3階階段横に発見したのですが、聞いたところ宿泊者は無線LANが使わせてもらえるのだそうで、もっと早く聞けばよかったです。
そうそう、それから初めて目にしましたがお宿のパンフレットも玄関にありました。でも今のご時勢、ホームページを作るほうがPR効果はあると思うんだけどね、とか思いながら念のためググッたら、いつの間にかホームページができてました、びっくりです。
もっとも、あまりお宿の魅力を伝えられているように見えませんけど(笑)