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東館
東北(岩手県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
北上 水神温泉

≪2014年03月宿泊≫(1泊)

そこそこ安くで宿泊できることはだいぶ前から把握済みだったのですが、かつて日帰り入浴したことがあっておとなしいアルカリ単純泉なのも知っていたので、宿泊調査の優先度が高くなく、ここにきてようやくの訪問になりました。
こちらでは自炊宿泊も受け入れているのですが、自炊だと室料¥3000+布団代¥1000+・・・と積算していくとそこそこ割高になるとのことで、1泊2食ビジネス宿泊オール込み@6000でお世話になることにしました。
※ちなみに2014/04から少し価格体系が変わっています


宮城 東館 案内看板
宮城 東館 駐車場

15時がチェックインなのですが到着したのは15時過ぎで、土曜日でもあり駐車場は日帰り客の車でもう少しで満車になる30台近い混み具合です。入り口の歓迎看板には団体と思しき泊まり客数組の名前が書いてあって、結構はやっているのがわかります。
宮城 東館 玄関

お宿としては新・旧館あわせて二十数室あって、場所のわりにはそこそこの規模です。
宮城 東館 玄関
宮城 東館 玄関
宮城 東館 玄関
宮城 東館 帳場

玄関上がってすぐ右手には日帰り客向けの食事処があります。
宮城 東館 日帰り食事処

営業時間は11:30~14:00、18:00~20:30なので、さほどめぼしい物はなくて軽食に毛が生えた程度だけど、素泊まりや自炊で泊って夕食はこちらでお願いする手もなくもなさそうです。
宮城 東館 日帰り食事処お品書き

お世話になったのは旧館1階客室部にはいってすぐの101号室で、下足を客室に持って入室するしきたりです
宮城 東館 廊下

向かいの客室には近隣田舎者の団体客の交流会場という掲示が貼られていて、かなりいやな予感がします。実際夕方頃から結構騒がしく落ち着けなかったです。

部屋は外鍵のかかる木扉をあけると板敷き1畳に服入れと下足箱があり、そのまま6畳敷きの客室です。
宮城 東館 101号室

室内設備はちゃぶ台、お茶セット、無料で6チャンネル地デジが映る19インチほどのテレビ、テレビ下に金庫、エアコンといったところです。
宮城 東館 101号室内
宮城 東館 101号室内
宮城 東館 101号室内
さすがに寒冷な北上だけに窓はダブルガラスですが、カーテンはありません
アメニティはタオル・バスタオル、浴衣、丹前、ティッシュといったところで、宿のネーム入りの焼き菓子のお着き菓子がありました。
宮城 東館 お着き菓子

チェックイン時点でマットレス、木綿敷き布団、羽毛掛け布団、毛布各1がセット済みで、押し入れにもう2セットが収納されていました。
コンセントはTV近くに2口×1(TVで1使用)入り口近く壁に2口×1です。

旧館1階・2階中ほどにある共同炊事場は流しが2基、コインコンロ2基ほどで食器洗い洗剤もあるものの、鍋釜調理器具食器類はほぼ見当たらず若干荒れている印象です。器具類は持参するのがこの近辺の自炊湯治文化なのでしょうか。
宮城 東館 自炊炊事場

炊事場に洗濯機もあったのですが使えるかどうかは不明でした

風呂は1階新館奥に男女別内湯があります。
宮城 東館 浴室アプローチ
宮城 東館 男性脱衣所
宮城 東館 男性脱衣所

浴槽サイズは3m×7mくらい、給湯量30リットル/分くらい、41℃くらいで微黄色がかったとても新鮮なアルカリ単純泉です。
宮城 東館 男性浴室内

刺激がなくて毎日の普段使いによさそうな泉質で、何となんと日帰り入浴@200(小学生@150、幼児@100)というお値段なだけにとてもよく混んでいますが、給湯量が上回っているので湯の鮮度は満足できるものです。
シャワー付き混合栓が7基あって、石鹸だけはあります。

朝4時~5時半が清掃時間なのですが、6時に朝風呂に行ったらすでに日帰り客が多数入浴していたので5時半過ぎには日帰り入浴できるのかもしれません。もしかするとこの近辺は青森に並ぶ朝風呂文化地域なのでしょうか。
ちなみに月曜・木曜の午前中も浴場清掃なようでした

湧出量に恵まれているので湯が潤沢に使われていて新鮮で、とてもいい浴感で日帰り客は引きも切らずなのは納得ですね。

夕食はチェックイン時に18時頃以降で部屋食で、と聞いたので18時でお願いしたのですが届いたのは18時半でした。
宮城 東館 夕食

宴会が数件入って忙しかったのでしょうが、30分遅れはちょっといかがなものでしょうね。
しかも料理は業務用食材卸しの業者から仕入れた旅館夕食セットそのもの、という感じで、ご飯はお替りできるそうなのですが見た目からして(実際も)おかわりする気にならないものでした。

どうもこのあたりの安い温泉旅館の食事って(2か所ほどしか泊まったことないけど)みんなこうなんだろうか、という気がしてきました。
さらに従業員さんたちは最低限の接客応対のトレーニングさえも受けていなさそうな印象です。
業者の旅館夕食セットに見える料理は他地域で見かけることはほぼないし、こういう状況ではリアルに奥州市の観光産業が残念に思えてしまいます。

朝食は浴場近くの朝食会場で7時からで、一部業務食材一部自前食材ふうに見えました。宿泊コースとかかわりなく宿泊者全員同じ内容みたいでした。
宮城 東館 朝食会場
宮城 東館 朝食

団体客は夜通し騒がしいし宿はそれを放置しているし、廊下はタバコ臭いし、少々温泉宿としての秩序というか品格に欠けるというかなんというか、地域がら宴会をやる場所が多くないし代行で帰るくらいなら安い宿で我を忘れて大騒ぎ、ということなんでしょうが、少し残念ながらそういう需要向きの宿みたいに思えなくもないです。

湯はいいのですが、かえすがえす残念です。
ハメを外すために(他のお客さんの迷惑を気にせず)宿泊するならいいかもしれませんが、湯治としてもビジネスとしても宿泊するにはちょっと躊躇する宿だったような気がします。

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