ITコーディネータ システムアナリスト 西川雅樹のホームページ


滝峡荘
東北(岩手県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
雫石 滝の上温泉

≪2014年10月宿泊≫(1泊)

立て替えのためということで休業中です。

馴染み宿に今季の年末のご挨拶をしたり多少の新規開拓をしたりする晩秋の温泉旅、久しぶりにお邪魔してみました。
こちらももうじき冬季休業のはずなので、その前に自炊1泊オール込み@2500、増税前とお値段はお変わりなしのチェックイン時前金でお世話になるのです。
岩手 滝峡荘

当宿は15時チェックインですが、到着したのは14時過ぎ、でも今日は日帰り部屋休憩客がいなくて速攻で入室と相成りました。
岩手 滝峡荘 玄関前テラス
岩手 滝峡荘 玄関前テラス
岩手 滝峡荘 玄関

玄関前のテラスの屋根が作りなおされていましたけど、建物は前回訪問時と変わらぬ、長年の風雪に耐えてきたロッジというか山小屋というか、そんな雰囲気です。
岩手 滝峡荘 玄関
岩手 滝峡荘 玄関
岩手 滝峡荘 玄関ご利用案内

相変わらず廊下を人が歩くとドシドシ振動が伝わってきます。
岩手 滝峡荘 廊下

今回の部屋は5つある南西向き客室のうち「さんしょううお」、6畳間でたぶん3人部屋です。
岩手 滝峡荘 さんしょううおの間

部屋入り口ふすま内鍵金具がついていて大きめののれんもかかっているのも前回の別室と同様です。
室内設備はちゃぶ台と座布団、オイルの入っていないファンヒータ、アメニティ一切なしです。
岩手 滝峡荘 さんしょううお室内
岩手 滝峡荘 さんしょううお室内

11月となりましたが、ファンヒータに灯油を入れるとカネがかかるし暖房するとカメムシが活動しはじめるから寒ければ風呂で温まれ、とオヤジさんに言われました。
オヤジさんの思考パターンもお変わりないようです。

窓には障子がはまっていてシングルガラスです。
蛍光灯にはガムテープが何本もぶらさがっていて、生命体がとても豊富な宿であることを雄弁かつ饒舌に物語ります。
岩手 滝峡荘 さんしょううお室内

たしかに11月なんですがそれほど寒くもなくて、結局チェックアウトまでにカメムシ十数匹ほどを墓場送りにしました。

コンセントは窓際に2口×1あり、押入れにセルフ敷きの木綿敷布団+木綿掛け布団+毛布がかなり多くありましたが、オヤジさんからは下段の布団は古いものもあるので上段のものを使え、と言われました。布団と布団の間にカメムシのコロニーができていたので、結構長期間使われていないのかもしれません。

にもかかわらずなんと今日満室です。
近くの盛岡農業高校の山岳部が年中行事で合宿に来たみたいで、まさかの結構にぎやかな辺境の湯宿になってしまいました。
一行には女の子もいたのですがちょっと見、座敷童みたいなおぼこい感じのお嬢さんでした(笑)

共同炊事場はこじんまりしているものの、流し、無料コンロが3口、食器や鍋釜類、大型冷蔵庫、電気炊飯器、食器洗剤・スポンジ、ホットプレートまでほぼ一通りそろっており清潔で不自由はありません。
岩手 滝峡荘 共同炊事場
岩手 滝峡荘 共同炊事場

もっとも流しのシンクが1槽で台所がそもそも狭いので、調理が競合すると若干面倒なことになります。
以前なかった電子レンジが台所隅に設置されていて便利になりました。
岩手 滝峡荘 共同炊事場
岩手 滝峡荘 共同炊事場

が、しつけのよくない客が多いのかゴミは持ち帰りになってしまっており、とはいってもまぁこのご時勢1泊@2500ならゴミ持ち帰りも十分納得できる範囲です。
コンロに火がつかないときは、窓枠とコンロ台の間にある元栓が開いていないからなので、開栓を確認してください。

当宿のお風呂はラジウム泉だそうで建屋の一番奥にあって、男女交代になったり固定だったりで、今回はチェックイン・アウト日ともに川側が男性浴室でした。
岩手 滝峡荘 男性浴室

ので、山側の風呂の中の写真はありません。
川側浴槽は3m×1.5mくらいで、5人も入れば満員になりますが、湯は結構熱くて今回は夕方43~44℃、朝一で45℃くらいでした。以前は微白濁だったように記憶していますが、今回は微褐色濁りでした。
岩手 滝峡荘 男性脱衣所
岩手 滝峡荘 男性浴室内
岩手 滝峡荘 男性浴室内
岩手 滝峡荘 男性浴室内

夕方は他のお客さんもいて我慢して入浴しましたが、さすがに朝風呂は水を加えました。

なお電子レンジ以外にも施設環境が強化されていました。
まず、直通電話が設置されました。以前はなかったので大いなる文明化といえるでしょう。
これに合わせてだと思いますがなんと、1日15分×2回使えるフリーWiFiが導入されていました。
FOMAも帯域は体感的に凄く狭いものの圏内になり、コンディションが悪くなければL-05Aでそれなり通信ができるので自分はフリーWiFiは使いませんでしたけど。

50mほど離れた川の流れの水音が聞こえているのが和む山の中の湯宿なのですが、日帰り客も泊まり客も意外と多いのです。
もっともここももう1~2週間で長い冬眠に入るのだろうから、今年の終わり近くの一期一会の宿泊なのです。

↑トップ