岳の湯
東北(福島県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
二本松 岳温泉
≪2014年11月宿泊≫(1泊)
奥土湯の馴染み宿に暮れの挨拶をした後、せっかく福島くんだりまで来てそれだけで帰るのもあんまりだよなぁ、という気になり、ちょうど3年ぶりで久しぶりにお邪魔してみることにしたのです。
こちら専用駐車場はなくて、車で来た場合には北に150mほどの共同駐車場を利用することになります。
宿泊予約の時にチェックインは16時とお聞きした(てぇか前回にほぼきっちり16時前まで待たされたのを忘れてません)のですが、諸般の事情で15時に共同駐車場で暇を持て余す状況になりました。
前回の雰囲気だと16時まで入室を待たされるのはほぼ確実として、入室までの1時間ほどをサービスで風呂に入ることが許可されるかお試ししてみるのも乙なもの、と玄関をくぐってみました。
したらば「もう入室出来ますよ」とあっけないお返事で、速攻で荷物を運びこみました。
こちらは部屋休憩が16時までなので、そちらで混んでいると16時まで待ちますが空いているときは早めでも入室できるようです。
当日の宿泊は自分の他に4~5人のじっちゃばっちゃのグループの都合2グループだけに見えました
宿泊料は増税でオール込み@3600になっていてチェックイン時前払いです。
帳場で部屋鍵を受け取ってセルフで入室したのは7号室、2階の客室部廊下(日帰り入浴廊下と並行している)の突き当たり近くの静かめの部屋です。
日帰り入浴廊下に面して10号、11号、12号、15号の4室があり、客室廊下側に1号~8号(4号欠番)の都合7室があります。
7号室は踏み込み1畳に70リットルくらいの冷蔵庫と食器や調理器具棚、服入れがあります。
客室部は畳敷き6畳で、窓際に奥行き30cm・ほぼ部屋幅の板張りがあります。
室内設備は無料ガスファンヒータ、無料のエアコン、窓際に19インチくらいで6チャンネル映る無料デジタルテレビ、テーブル代わりにふとんのないコタツといったものです。
窓には障子がはまっていて、壁に鏡、部屋備え付けで食器少々、お茶セット、アメニティで浴衣とティッシュです。
部屋備え付けの食器は前回はいろいろあったように思ったのですが、今回部屋にあったのは皿が2枚と箸2膳だけでした。
ポットすらなかったし配備忘れなのかお願いしたら貸してもらえるのかこれが標準装備なのか未確認です。
とはいえ室料は上がりましたが福島ではまずまずリーズナブルな自炊室ではないかと思います。
コンセントはテレビ近く窓寄りの壁に2口×1、入り口横に冷蔵庫用1口×1があります。
寝具敷きはセルフで、押し入れにマットレス×2+木綿敷布団×2、毛布×2、木綿掛け布団×2があります。
風呂はさすがに唯一の共同湯でそれなりに設備も良く客足が途切れません。
給湯量も毎分40リットルなのですが、チェックイン日夕方はひどく鈍って透明度2cmほどの乳白色になってしまっていました。翌朝6時半は完全透明湯だったしもともとの湯質は透明だと思うのですが、湯の投入量は多いし行楽シーズンでもなくて入浴客は多くないのに、湯から出たら体表に薄っすら硫黄が付着するほど鈍っていたのはどうしたことだろうと思ってしまいます。
翌チェックアウト日は日帰り客も多くなる土曜日だったので金曜夜で湯を入れ替えたのでしょうが、少なくとも数日間は入れ替えしてないような印象でした。
お湯は44~45℃くらいなのですが、ピリピリくる湯なので体感はさらに熱く感じられ、少々苦手でした。
なお9時~10時と20時~23時過ぎは清掃時間で風呂入浴はできません。日帰り受け入れは10時~19時半なので、19時半から翌朝9時までが宿泊者のゴールデンタイムになります。
共同炊事場は10円ガスコンロが5基ほど、無料電子レンジ、鍋薬缶調理器具、貸し出し炊飯器があって、蛇口は温水のものもあります。以前泊ったときに無料コンロだと思い込んでいましたが10円コンロで、でもそこそこ設備も整っていて不自由なく使いやすい印象です。
電子レンジが無料なので、レンジだけで自炊を済ませることができれば10円玉を用意せずに済みます。。
炊事場脇の洗面コーナーにはコイン洗濯機とコイン乾燥機もあって、長期滞在もOKです。
宿の主人は少々ぶっきらぼうで駐車場は少し遠いものの、お湯が好みなら何日間か滞在してみるのもいいでしょう。
なお宿の前の交差点から北50mくらいにコンビニがあって、生鮮類の品揃えこそ乏しいものの加工食品はびっくりするほど品ぞろえ豊富で調達はとても便利です。
自炊湯治者向けの品ぞろえにしているのかご飯のおかず類や弁当類、飲料類は実に豊富で、岳の湯には手ぶらで滞在しに来れるんじゃないかと思いました。
くれぐれも生鮮類はむしろ品薄ですけど。