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入船旅館
東北(福島県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
福島 飯坂温泉

≪2014年11月宿泊≫(1泊)

飯坂は湯が熱くて無色透明無味無臭でさほどそそられる温泉地ではないのですが、なんとなく訪問したい気になって(って餃子とソースかつ丼が食べたくなったとも言います)、宿泊前日に部屋が取れたのがこちらでした。
福島 入船旅館

飯坂温泉中心部で素泊まりとかできるそこそこお安いお宿は結構競争率が高くて、満室率も高いのですが、こちらは素泊まり宿泊料@3700+入湯税¥150+消費税¥296円の都合¥4146でお世話になれます。
福島 入船旅館 玄関

当日はさほど(ソースかつ丼を食べる以外に)予定もなかったので、14時過ぎに早々と時間を持て余してしまいました。
お宿の通常チェックインは16時、宿泊予約時に早めの入室を申し入れて15時チェックインということになっていたのです。
どこか共同浴場か日帰り湯に行く手もありましたが、どうせ無色透明の熱湯だろうと思うと食欲もわかず、それならいっそ入室は無理として無理やり浴室に押し入って小1時間ヒマツブシをしようか、とお宿に突入しました。
福島 入船旅館 玄関
福島 入船旅館 玄関

車は宿道向かいの広場に詰めて10台くらい停められますが、奥の車が出るときのために基本鍵預けとなります。自分は10時ころまでのんびりするつもりで一番奥に停めたので鍵は預けませんでしたが。

14時過ぎ時点で乱入したら殿方浴槽にはまだ湯が溜まってないけど、女性浴室で良ければお入りいただいていいですよ、と、願ってもないレスポンスです。
どうも当宿は昼過ぎ頃に浴室清掃なようで、終わって間もなくだったようです。ちなみに日帰り入浴はやってなさそうな雰囲気ですね。
さて常識的に普通垣間見ることさえできない女性風呂に、お宿公認で堂々と入れるので、お湯は無色透明無味無臭、これといってインパクトはないものの非日常的な入浴は嬉しいです。
1.5m×1.2mくらいのかけ流し浴槽で、シャワー付き混合栓×1、シャンプー、ボディーソープ、石鹸あり、といった感じです。
福島 入船旅館 女性脱衣所
福島 入船旅館 女性脱衣所
福島 入船旅館 女性浴室

脱衣所にヘアドライヤと扇風機のほか、ヘアキャップとかきれいなタオルとかあって好感が持てます。 もっとも当然熱くて大量加水して入浴しました。

そうこうするうち15時がすぎ、部屋がスタンバイしたので風呂を上がって荷物を部屋に運び入れます。
今日の我が家は、3階建ての宿の階段上がって2階すぐで玄関真上の天津の間、なぜかこちらのお宿は中国系の室名が多いみたいで、天津の近くの部屋は青島とか北京です。
福島 入船旅館 天津の間
福島 入船旅館 天津の間

鍵のかかる木扉をあけると踏み込み1畳で8畳敷きの客室、幅30cmほどの床の間、カーペット敷き2畳強の濡れ縁がある部屋です。
福島 入船旅館 天津室内

室内設備は和テーブル、お茶セット、小ぶりな鏡台、床の間に無料20インチで6チャンネルの地デジテレビと金庫、灯油ファンヒータ、エアコン、濡れ縁に80リットルほどの冷蔵庫、テーブルセット、洗面、といった塩梅です。
福島 入船旅館 天津室内
福島 入船旅館 天津室内
福島 入船旅館 天津室内

濡れ縁部と床の間向かい側にしっかりしたカーテンがついた南と東の2面シングルガラス窓があります。
福島 入船旅館 天津室内
福島 入船旅館 天津室内

アメニティは浴衣・丹前、フェイス・バスタオル、歯ブラシ、ティッシュで、お着き菓子(飯坂ゆべし)があります。
福島 入船旅館 飯坂ゆべし

入室時にすでに木綿敷布団×1+羊毛敷布団×1+羽毛掛け布団×1+毛布×1がセット済みで、押し入れにあと3~4セットが入っていました。
コンセントは床の間衣装入れ下にすでに蛸足配線気味な2口×1とエアコン用の2口×1、濡れ縁部冷蔵庫用があり、多人数で泊った時などは少々不足気味でしょう。

自炊宿ではないので炊事場はありませんが、天津には冷蔵庫があるので飲料冷却に不都合はありません。

荷物を入れたら早速男性内湯に突入です。
福島 入船旅館 男性浴室
福島 入船旅館 男性脱衣所
福島 入船旅館 男性脱衣所

男性側は上底1mちょい、下底2mちょい、高さ2.5mほどの台形の浴槽で、浴槽ど真ん中に給湯タワーが立っていて激熱源泉が毎分5~10リットルほど噴き出してかけ流しになっています。
福島 入船旅館 男性浴室内

そのままじゃ過熱してしまう訳ですが、節を抜いて中央部に穴をあけた孟宗竹を給湯タワーの湯口にあてて、浴槽外に直接源泉の一部を排出して温度を調節するかなり珍しい仕組みになっています。
福島 入船旅館 男性浴槽
福島 入船旅館 男性浴槽

フル給湯状態だった入浴時には46~47℃と思われさすがに入浴は無理で、給湯量を絞って加水もして入浴できる温度帯にしました。
浴槽はタイルの模様がなかなかきれいで、熱くさえなければ入り心地のよいいい温泉です。
シャワー付き混合栓×2、シャンプー。ボディーソープ、石鹸ありといった浴室で、昼過ぎから15時くらいが清掃時間帯と思われて入浴可能なのはそれ以外の時間帯で、もっとも日帰り入浴は受け入れてなさそうな雰囲気に見えました。

孟宗竹で給湯量を加減する仕組みがとてもユニークで楽しいのです。

自分は夕食はかねてから念願だった飯坂餃子御三家の1店ひたちで円盤を片づける重大ミッションがあったので、宿の食事は未利用で宿の食事詳細不明ながら玄関入って奥に進む右手に食事処と思しき部屋がありました。

なお餃子から戻ってきてひとしきり女将さんと飯坂餃子について意見交換しましたが、おおむね同意見で照井は野菜餃子で女性向きのあっさりなので、食べ応えがあるのはひたちとかおがた、という結論になりました。
女将さんは結構気さくでフレンドリーな話好きな感じですね。

川向うの温泉中心部はそれなり満室ながら(というか今回数軒あたって門前払いを喰らったのです)川を渡って少しはなれた当宿は空きがあって、今日は車は自分含め6台ほど、少々老朽化しているとはいえ各餃子屋へのアクセスも全然OKだし、ある意味静かでのんびりできていい感じです。

なお19時頃から突然暗号化されてないWiFi電波が入感してネットにつながりました。
当宿のものかどうかは不明ですけど。
福島 入船旅館 飯坂温泉夜景

翌朝は10時前にチェックアウトしたのですが、少し町中をウロウロしたいから車を1~2時間置かせて頂きたいとお願いして昼間だったら全然OKと快諾いただき、ありがたくご好意に甘えました。
少々飯坂を荒らしてから帰ったのは言うまでもありません。

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