ITコーディネータ システムアナリスト 西川雅樹のホームページ


花見屋
東北(福島県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
猪苗代 中の沢温泉

≪2015年01月宿泊≫(1泊)

ことしもゆきいちクーポンの季節になったので、ちょいと中の沢に泊まりに行こうと思い立ったのです。
素泊まりでそこそこリーズナブルに泊まれるお宿としては昨年泊まった2軒と当宿が候補となります。
が、昨年電話応対がまぁまぁ良かった宿は素泊まりは受け付けてませんとのお返事、あまり電話対応が良くなかった宿は、電話の向こうで「一人で素泊まりだって」「・・・・」「・・・・」と詳細が聞き取れないやり取りがあった後満室ですとのご回答で、宿泊予約がとれたのは当宿だけでした。
福島 花見屋
福島 花見屋

素泊まり消費税込みで¥4320+入湯税¥150で都合¥4470でした。

ここ数年福島では国民の血税をつぎ込んだ観光キャンペーンをいろいろ打っていて、スキーシーズンでもあるし宿泊希望者も多いだろうから客を選んでいるのでしょう。
公的な援助が無くなった時にやっていければいいですけど、先々辛い思いをすることになるお宿も少なくないんじゃないかと、ヒトゴトながら心配です。

猪苗代のスーパーでたっぷりの馬刺しなどを仕入れてチェックインしたのは15時半くらいでした。
福島 花見屋 ロビー
福島 花見屋 ロビー

宿のおばちゃんが荷物を台車で運んでくれて、下足のまま部屋まで上がります。
ご案内いただいたのは2階中ほどの220号室で、宿の間口はさほどではないものの結構奥行きがあって室数もなかなかです。
福島 花見屋 220号室
福島 花見屋 220号室

外鍵がかかる木の扉を入ると踏み込み1畳、下足箱があり、ふすまを開けて客室部に入ると8畳和室、2畳ほどの濡れ縁があり、濡れ縁には洋式シャワートイレと洗面台もあります。
福島 花見屋 220号室内
福島 花見屋 220号室内

室内設備は和テーブルにお茶セット、セントラルヒータ、エアコン、40リットルほどの冷蔵庫、26インチほどで6チャンネル映る無料テレビ、金庫です。お湯がハイいたポットのほかに湯沸かしポットもあってご丁寧です。

濡れ縁にはテーブルセットがあり、洗面台にはドライヤーとどういう意図なのか凹面鏡もあります。
福島 花見屋 220号室内
福島 花見屋 220号室内

窓はシングルガラスで障子だけが入っていて客室部との仕切りもないので、厳冬期の室内の乾燥は少々懸念されます。

アメニティはティッシュ、大小タオル、歯ブラシ、浴衣、丹前で、寒いとき使ってくださいというひざかけもあります。
洗面にハンドソープがあったり消臭剤があったり、爪切りや裁縫道具があったりしてなかなか芸が細かく、お着き菓子はいい湯だなぁというクラッカーの柔らかいヤツとカワハギの炙り焼きでした。

コンセントは踏み込みに1口×1、廊下側壁に2口×1、テレビ裏に2口×1(TVと冷蔵庫で使用)、濡れ縁の洗面台のサービスコンセントが1口、といった感じでまぁまぁ不自由はないでしょう。

自炊宿ではないので宿泊客用の炊事設備はありませんが、宿の厨房近く自販機コーナーに自由に使える電子レンジが設置されています。電子レンジを置いていることをちゃんとPRすればいいのにと思います。

風呂は1階建物一番奥で、庭園露天風呂付きの男女別の内湯です。
福島 花見屋 浴室前
福島 花見屋 浴室前

男性内湯は5m×4mくらいの直角三角形風の白い湯船に毎分数リットルほどかけ流しになっていて、宿泊時で42℃くらいでした。
福島 花見屋 男性脱衣所

シャワー+湯水混合栓が5基と石鹸・シャンプーがあります。
建物見取り図によればサウナがあるようなのですが、気付きませんでした。
福島 花見屋 男性内湯

当宿の自慢であろう庭園風呂は8mほど×4mほどでやや浅目で、季節がら39~42℃くらいでかけ流しになっています。 福島 花見屋 男性露天風呂

給湯量はさほど多くはなく大人しい感じの酸性硫黄泉で、でもなかなか入り心地はいい塩梅です。
朝8時前~8時半くらいが清掃時間だそうです。

見取り図では女性浴室の奥に貸し切り家族風呂があることになっていましたが、探索したものの供用していないように見えました。

到着日16時前に風呂に入ったらすでに先客一人、16時過ぎから5分ほど貸し切りになったものの次々に団体客が入ってきて結構な人気宿なようです

寝具は素泊まりなのに18時頃に客室係さんが布団を敷きに来られました。
安く泊まっていて申し訳ないのでセルフで敷くといってシーツだけいただいたのですが、布団は押し入れにマットレス、木綿敷布団、薄手の木綿掛け布団が4セットありました。

朝には扉の前に沸かしたてのポットが置いてあるし、結構ちゃんと丁寧な接客のお宿とお見受けしました。

翌朝内湯で朝風呂にはいっていてぼんやり外を見ていたら露天の岩陰を動く茶色い物体が見えて、ナンだろうかと目を凝らしているとカモシカでした。さすがに風呂でカモシカを見たのは初めてでかなり新鮮と言うか、熊でなくて良かったです。

どうもこのあたりの温泉宿は同じ沼尻元湯を源泉にしているようですが、他の宿のように日本一と言われていますみたいな押しつけがましいPRもないのが好感です

食事の内容こそわからないのですが従業員さんたちの応対や館内の雰囲気を見ているとこれまで泊まった中の沢の宿ではいちばんクオリティが高くて、宿泊客も多くて活気もある印象でした
昨年は満室で泊れなかったのですが、なんとなくわかる気がしました。
チェックアウトの際はちゃんと事前に宿泊証明のご用意もしていただけていて、スムーズにゆきいちクーポンをゲットでき、速攻で地酒に変換してホクホクで帰路につきました。
福島 花見屋 ゆきいち
福島 花見屋 獲物

わずかとはいえ自分も供出した税金、有難く返還いただきました。

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