碧山亭
東北（福島県）高級温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
二本松 岳温泉
≪２０１５年０６月宿泊≫（１泊）
とても高級とまでは言わないまでも普通に自分が宿泊するようなお宿ではないのですが、まぁなんというか諸般の事情でかなり割安で宿泊できることもあって、１泊お世話になりました。宿泊料金は大人の事情でナイショです。
岳温泉交差点を少し下って鏡ヶ池のほとりに立地し池と安達太良連峰を望める設備ゴージャスな中規模旅館で、それでも通常プラン２食付き２人１部屋で一人１万円ちょっとあたりで宿泊でき、このご時世、朝食あり・夕食なしで山側の部屋なんかだと１人泊で￥７０００前後で宿泊できたりするプランもあったりするようです。
とはいえ自分にとっては対象外のお値段で、朝食つき＠７０００でさえもわざわざ泊りたいと思わなかったりしますけど。
娑婆をウロウロしていて少し遅くなって、お宿に着いたのはチェックインタイム１５時をだいぶ過ぎた１６時近くで、車を玄関前に横付けするとさすが上等旅館、台車で荷物を運んでいただく一方で翌朝まで車のキーはフロントに没収です。
ご案内いただいた部屋は４階角部屋４０１号室、踏み込みだけでも７～８畳もありここに寝てもいいほどなのになんとまぁ贅沢な８畳＋１２畳の２間続きの和室です。
部屋風呂と部屋トイレ×２小間があり、風呂脇とトイレ脇に洗面が計２か所、踏み込みには自由に使える８０リットルほどの冷蔵庫と流しもあります。
窓からは鏡が池や安達太良の山並みが見渡せます。
テレビは各部屋にあるし金庫もあるし、窓際濡れ縁にテーブルセットはあるし湯沸かしポットはあるし、まぁ豪華で、浴衣、丹前はサイズ別がたっぷり、アメニティはタオル、使い捨て歯ブラシ、足袋、バスタオル、櫛や剃刀などなど至れり尽くせりで、自分には必要ないものが多数過ぎたりします。
コンセントも両室あちこちにあって不自由せず全館空調で快適滞在ですが、窓にカーテンがないのだけが朝寝しづらくてちょっと残念だったりします。
有線ＬＡＮポートも室内にあり、ロビーではＷｉＦｉが利用でき加湿器レンタルもあるようで、あまりに快適過ぎてちょっと退化してしまいそうなほどです。
１階突き当り右手に、露天風呂併設の男女別内湯があります。
内風呂は十人ちょっとサイズのＬ字型で給湯毎分数リットルくらいでしょうか、温度調整のため加水加熱することありのかけ流しで滞在時４２℃くらいでした。
シャワー付き混合水栓が１０基弱、シャンプー・リンス・ボディーソープありで、併設の露天風呂は３ｍ×３ｍくらい４１℃くらいのかけ流しで、いずれも岳温泉の元湯共同源泉利用みたいでした。
脱衣所脱衣棚の上や脇に枯れ木があしらってあるのが意外とムードがあって良い雰囲気に見えますが、風呂の規模として宿泊許容人数からすると少々こじんまりしすぎているような気はします。
ちなみに深夜１時～４時は清掃で入浴できませんが、浴室を出たところに冷水サーバーがあるのは良いサービスです。
さすがに上等な旅館でリラクゼーションサロンや２次会処、売店、ラウンジなどはありますが、当然というべきか予想通りと言うべきか自炊施設ないし食材加熱設備、洗濯設備は見当たりませんでした。
今回食事は朝夕とも３階の会食場でいただいたのですが、部屋食のプランがあるかどうかは不明です。
今回はワケありプラン的な宿泊で、その代わりというかそういうわけでというか、夕食は普通の宿泊プランよりはかなり品数を減らしたものと見えました。
まぁとりたてて腹いっぱい食べたいわけでないし、普段の湯治宿の夕食よりはそれでも十分豪華だし、まったくノープロブレムというやつです。写真には天ぷらが写っていて自分は何があっても料理を食べ残して部屋に戻るハズはないのに、天ぷらを喰った記憶がなくて、それくらい酔っていたので食事の品数なんかほぼ意識外だったともいいます。
会場係さんがウロウロしているわけでもないので控え目に持ち込んだ飲料をほど良く嗜むのに十分な夕食だし、１０品とか１５品とか山盛りに料理が出ても自分には多すぎて無理して食べるのもイヤだし、部屋に戻ってササヤカに部屋酒を飲む余地を残しておかなければなりませんし。
朝食はやはり会場で、少し大きめのトレーのような仕切り皿にあれこれ自分で好きなだけ盛りつけてビュッフェスタイルでいただきます。
あまり特徴的な地のものは無かったけど、まぁ十分過ぎる朝ご飯で、１階フロント前にコーヒーサーバーが用意されていて自由にいただけます。
こういう上等なお宿も悪いとは言いませんが、自分は最低限必要なもの（＝寛げる良い湯とのんびりできる部屋）があればそれで事足りるし性にあってるので、やっぱり自炊湯治宿とか素朴な地のものの料理がいただける格安な食事つき温泉宿のほうが性に合っていてネタとしてもいいような気がしました。
