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かねがや旅館
東北(岩手県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
花巻 台温泉

≪2017年03月宿泊≫(1泊)

先日ひさしぶりに台温泉に泊ったら意外と良かったという印象が強くて、その後かなり根を詰めて仕事して目はショボショボ身体はゴキゴキになってしまったため、少し心身をリフレッシュするためこちらに1泊してみることにしました。

しばらく前からマークしていた宿で2食付きでも十分安い宿泊プランはあったのですが、食事内容がだいたい想像できてあらたな発見がなさそうだったし他に食べたいものがあって、素泊まり税込@3000(+入湯税¥150)でお世話になってみることにしました。

宿のチェックインは15時ですが、娑婆で食事したり食材を仕込んだりして台温泉についたのは14時過ぎ、例によって早くついてしまいました~と突入強行です。
岩手 台温泉入り口看板

宿は台温泉三差路を左に折れカーブを曲がって温泉宿が並ぶなかほど温泉神社の手前ですが、当館専用駐車場らしきものは見当たりません。
岩手 かねがや旅館

実は当館は思いもよらぬところ、なんと宿の中庭に駐車します。
岩手 かねがや旅館 玄関

案内を乞うて予約確認が済んだら女将さんが宿の入り口と中庭への出口を全開にしてくれるので、宿泊者は車をバックさせて宿の土間を後退通過して、女将さんの誘導で中庭に停めるのです。
岩手 かねがや旅館 中庭玄関
岩手 かねがや旅館 中庭

縦列してムリして詰めれば4~5台くらい中庭に収容できる感じなのですが、自分もいろんな宿に宿泊したけど宿建物内の土間を車で通過したのは初めてでした。
どうも当館は通りに面した建物1階は玄関と土間と厨房やお宿の施設だけがあって、客室は2階以上のように見受けられました。
岩手 かねがや旅館 1階

ご案内頂いたのは玄関の階段を上がって上がって3階いちばん奥の茜の間、トイレと風呂の目の前にある部屋です。
岩手 かねがや旅館 3階廊下
岩手 かねがや旅館 茜の間

茜の間は外鍵あり、踏み込み2畳、ふすまを開けると客室部6畳+床の間1畳、濡れ縁1.5畳のまずまず広さがある部屋でした。
岩手 かねがや旅館 茜の間
岩手 かねがや旅館 茜の間踏み込み
岩手 かねがや旅館 茜の間室内

室内設備は6チャンネル映る22インチくらいの無料テレビ、セントラルヒータ、和卓、お茶セット、濡れ縁にテーブルセット、エアコン、45リットルくらいの冷蔵庫、電子レンジといったところで、濡れ縁には洗面があります。
岩手 かねがや旅館 茜の間室内
岩手 かねがや旅館 茜の間室内

廊下に共用電子レンジがあるのはよくある話ですが、客室内に電子レンジがあるのには少し意表を突かれました。
当館は数量限定で素泊まり宿泊を受け入れている関係で2部屋のみ電子レンジを置いているのだそうですが、これはかなり便利です。
岩手 かねがや旅館 茜の間室内
岩手 かねがや旅館 茜の間室内

室内にはすでに化繊掛け布団・木綿敷き布団・マットレスが敷かれていて、寝具あと1セットが押し入れに入っていました。
浴衣、丹前、タオル大小、歯ブラシ、ティッシュがあって、お着き菓子べっ甲煎餅もあって、お安い素泊まりプランとしては申し訳ない気がします。というか結局使いませんでしたけど。
岩手 かねがや旅館 べっ甲煎餅

フリーWiFiが使えるのはそこそこ老朽化したこの宿としてはびっくりで、スピードは少々遅めでも安定でした。

コンセントは床の間テレビ脇に2口×1でセントラルヒータとテレビで使用、濡れ縁の1口×1に刺さったOAタップで冷蔵庫と電子レンジに給電、洗面に1口×1、といった感じで、持ち込み電子機器を充電したりするのは少々不便です。

窓はカーテンなしシングルガラスですが、セントラルヒータはあるし濡れ縁と畳敷きの間の障子を閉めれば室温の維持に問題はありません。
ちなみに風呂前の自販機と洗面は壊れていました。
岩手 かねがや旅館 3階洗面所

早めにチェックインしたのは風呂にゆっくり浸かりたいからなので当然なにはともあれ風呂、部屋を出たら目の前に浴室があるのは実に便利で、部屋で脱衣して腰タオル一丁で脱衣所に駆け込んでも大丈夫じゃなかろうかと思えるほどの近さです。
岩手 かねがや旅館 男性浴場
岩手 かねがや旅館 男性脱衣所
岩手 かねがや旅館 注意書き

シャワーが3基と蛇口が4セット、シャンプー・ボディーソープありの男性浴室には3mちょっと×2mほどの長方形の黒大理石の浴槽があって、毎分5~10リットルほどの湯が掛け流されています。
岩手 かねがや旅館 男性浴室内

湯温は夕方42℃くらい、翌朝は43℃くらいで無色透明無味無臭のさらっとした入り心地、湯からあがるとすーっと火照りがひいていく冷えの湯のような浴感でした。

基本的に自炊宿ではなさそうで、見る限り自炊炊事場や湯治客用の洗濯機などは見当たりませんでしたが、今回の客室では室内に冷蔵庫と電子レンジがあったので惣菜持ち込みの短期滞在なら至って快適です。
室内に洗面もあるし、湯沸かしポットはないけどお願いしたら沸かしたてのお湯をいただけるので、電子レンジ調理の達人なら自炊一週間くらいなら楽々クリアできそうな気がします。

雰囲気的には道路に面した旧館の1階がお宿専用スペースで2階が宿泊客の食事用個室、旧館から裏に直角に伸びた新館の2階・3階が宿泊客室みたいで、17時半頃に女将さんが泊まり客の夕食を旧館1階から2階に運び上げていました。
今回自分はどうでも食べたい焼き鳥があって水沢の肉屋さんで購入持ち込みし一人酒盛りしましたけど、台温泉近隣ではほぼ食べ物を売っている店は見当たらないので、素泊まりするなら花巻の町中で調達するのが安全でしょうね。
岩手 かねがや旅館 夕食

湯には特に特徴はないし入り心地も淡白なものの、どうやら冷えの湯なので夏場の短期湯治には良さそうです。
破格な限定素泊まりプランは当日予約でもOKらしくオプションで朝食をつけられるようで、明日早朝の花巻出張が急に決まったサラリーマンを想定しているようようですが、上手に使えば短期湯治にはなかなか使えそうです。

車で旅館の土間を通過して中庭に停めるという変わった経験をするのもナニゲに楽しいです。
岩手 かねがや旅館 中庭

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