森山荘
東北(岩手県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
雫石 国見温泉
≪2017年06月宿泊≫(1泊)
東京では30℃超えとかちがうとか時ならぬ猛暑が各地を襲ったこの日、うってかわって冷え冷えする当地に到着したのは13時頃で気温は12℃でした。
ここに来るときは天候が優れないことが多いんですけど、今年初めての訪問も例によって雨のなか、自炊1泊@3000+入湯税¥150+消費税+¥240の都合¥3390での遅い新年の挨拶訪問なのです。
お世話になるのはいつもの7号室、入室するとまだストーブが用意されてて、ほかには室内設備はちゃぶ台とお茶セットとお着き菓子(岩手さん)があるだけの、アメニティもない自炊湯治部屋です。
例によって敷布団2枚と毛布1枚と化繊掛け布団1枚が下ろしてあって、あと1組が押し入れにはいっています。
天候が優れないので日中は日帰り客の出足は良くなくて、でも夕方にはぼつぼつ入浴客があったのはさすが根強い人気の名湯です。
今回は8号室も10号も宿泊客がいるみたいで、一人は少し長めの有給休暇をとった湯治客、もう一人は近くで国土整備ビジネスに従事しているお客さんなようでした。
調理やトイレは部屋奥の扉を開けて7、8、10号室共用部の炊事場・トイレを使うのもいつものとおりで、加熱調理設備はグリル付き2口ガステーブルだけで電子レンジなし、鍋釜薬缶は3部屋でシェアするには少なめ、食器は多くはないが共用部に備え付けられています。
冷蔵庫が設置されていないのも相変わらずで、どうでも必要なら内風呂向かいの客室奥の炊事場にある大型冷蔵庫が使えるかもしれなくて、あるいは水道から出る冷たい湧水で冷やす訳ですが、自分は下界で食材を調達するときに保冷用の氷を確保して来るのでだいたいノープロブレムなのです。
ちなみに冷蔵庫がないのがちょっと不便だなぁと館主に話したら、設置を前向きに検討していただけそうな口ぶりでした。
風呂上がりのキンキンに冷えたビールが不可欠な常連客がいう一言は、お宿も簡単に無視するわけにもいかないのでしょうかね(笑)
荷物を運びこんだらさっそく露天風呂に向います。
通常混浴、11時半~12時半と20時~21時は女性専用になります。
今日はあまり日帰り湯に来る気にならない天侯なので空いているし、外気温が低いからブヨも飛ばないし湯温も39~40℃と超快適で緑色で臭いし、快適に長風呂ができます。
ぱらぱらと2~3人入浴客はあったけど静かに1時間ほど国見の湯を楽しみ、一旦夕食の下ごしらえのため部屋にもどり、内湯が混んでたので16時頃から30分ほどまた露天、そのあと16時半から30分ほど内湯を堪能しました。
内湯は4人くらい入浴客の入れ替わりがありましたが、湯温は珍しく41℃くらいの絶好温度でした。
17時過ぎからの夕食は、ホルモン野菜炒め、烏賊ポッポ、購入惣菜なんぞをアテに静かに湯治の晩酌を楽しんだのです。
今宵は天気が良くないからドコモの携帯電波も宿のWiFiもとぎれとぎれで、フェイスブックもいつまでたっても反応しなくて娑婆と隔絶した一夜でした。
6月中旬近かったのだけど、結構寒くて寝る前までストーブを利用しました。
夜中はかなり強い降雨で一晩中激しい雨音が聞こえ、それをBGMにしたからかしっかり眠れたのは湯治に来た甲斐があったというものです。
朝一は寒くてまず身体を温めるため内湯にいったのですが、人がほとんど入っていなくて湯が冷めていなかったからか体感44~45℃の激熱で、全身真っ赤になりながらの朝風呂となりました。
朝食後には再度38℃前後の露天に入りなおして、30分ほど雨音を聞きながら国見の湯に名残を惜しんだのです。
ここももうじき気温が上がってブヨが飛びはじめるので、次の訪問は涼しくなる秋口になるでしょう。
もし希望が聞き入れられて冷蔵庫が設置されたらば、できれば2~3日のんびり滞在したいものです。