西多賀旅館
東北(宮城県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
大崎 鳴子温泉
≪2017年12月宿泊≫(1泊)
そろそろ泊まりに行かないと常連名簿から削除されそうだよなぁとしばらく前から思っていたのですが、思い返せばご無沙汰すること23か月、久しぶりにホームページを見たら年末限定の宿泊ご優待ネット料金期間になってたので、よっしゃとばかりに鳴子屈指の湯に入りにきたのです。
自炊湯治通常価格1泊@5000のところ▲¥1000と、かなりお財布に優しいわけで(冬季だと暖房料でプラス¥800)ここしばらく温泉から遠ざかっていたし、これはやはり神が心身のリブート(=ITギョーカイ用語でシステム再起動のことです)をお命じになったに相違ないと断定した訳です。
宿泊予約の電話をしたら女将さんが出てらしたので、「宿泊の予約をしたいのですが、○日の夜自炊で一人で・・」と切り出したら「アラ西川さんね、大丈夫ですよ」と、名乗らなくても完璧に個人特定済みなのです。
こちらの女将さんはオレオレ詐欺被害にあうことは生涯ないだろうと確信しながら、ネット料金でお願いする旨言い添えて無事予約完了です。
仙台も古川も少し寒いかなっていう程度な当日、鳴子までくると至るところに名残の積雪が見られさすがは鳴子だ山ん中だと思いながら、お宿には13時すぎに到着しました。
日帰り部屋休憩でしょう、車が3~4台停まっていて人気のほどがうかがい知れます。
玄関を入って案内を乞うたらにこやかに現れたのは当宿の娘さん、2年ほどご無沙汰しているうちにめっきり若女将の風格が出ていました。
ご案内頂いたのは2階いちばん奥の8番客室、廊下にスリッパを脱いで入る8畳+キッチンスペース1畳ほどの部屋です。
室内設備はコタツ、6チャンネル映る20インチWくらいの無料デジタルテレビ、お茶セット、2人分の食器をおさめた食器棚、ファンヒータといったところです。
キッチンには流しと120リットルほどの2扉冷蔵庫が設置されていて、無料一口コンロ、電気炊飯器、鍋×2、薬缶×1と若干の調理器具、食器洗い洗剤とスポンジもあります。
コンセントはテレビ近く部屋の隅に2口×1でテレビとファンヒータで使用、押し入れ近くの部屋逆側壁にも2口×1でコタツで1口使用、キッチンに冷蔵庫と炊飯器用の2口×1といった感じです。
いつもあったお着き菓子の銘菓わらび餅は今回はありませんでした。ネット料金だとゆかた・バスタオル別料金なのでわらび餅も無しなんでしょうか、とりたてて食べたいというほどのものでもないのでまぁ良いんですけど。
押入れにはマットレス、木綿敷布団、木綿掛け布団、毛布が各1枚収納されており、清潔で良く乾燥していて寝心地の良い寝具です。
自炊湯治宿って布団がメンテナンスされてなくてしばしば湿気てて、なので自分は宿によっては布団乾燥機を持参することがあるのですが、布団がカラッとしてて猛烈に寝心地が良いのは温泉宿に限らず凄くポイント高いと思うんです。
1階突き当たりと2階廊下中央部に電子レンジがあって、惣菜などで手っ取り早く食事するのも便利です。
1階突き当たりにはコイン洗濯機もあります。
今回風呂には到着日は14時頃から1時間ほど、16時半からまた1時間ほど入浴しましたが、いつものように硫黄+微石油臭の薄鶯色濁りで今回は42~43℃くらいです。
個人的には温めのほうが好きなのですがピリピリくるパンチのあるキモチ熱めの湯で、出たり入ったりしながらノックアウトを喰らい、トドしながら数回記憶が途切れたような気がします。
そうそう、気温が低いので浴室内は猛烈にガスっていました。
いちど湯から出た時に夕食の下ごしらえをしていたので、2回目の湯あがりの後はさほど手間をかけず18時頃から晩酌開始です。
左上から古川の老舗肉屋の鶏牛蒡メンチカツ、自作のキムチ鍋、みやぎ生協のマカロニサラダ、下段中は大和町の肉団子で人気な精肉店の餃子、右下は宿の女将さんお手製の差し入れです。
キムチ鍋はこのあと再度温め、その際タラ菊を追加して食べました。
女将さんの差し入れをいただきながら、これはもしかしてロクな自炊をしていないだろうからと栄養補助していただいたのかもしれないなぁと思ったのでした。
ちゃんと下茹でした大根と、別に炒め煮した手羽中が特に美味かったというか、たぶん食事付きの宿泊だとこういう料理が頂けるんでしょう。
豪華でも目新しいものでもないけど、湯治ならこういう食事で体をいたわるのが良いんでしょうね。
ただやはり12月下旬の鳴子ともなると、食後の茶碗洗いの水が相当冷たくて手がかじかみました。
翌朝は結構冷え込んで車には少なからぬ結氷があるし地面も凍っているし雪も積もってて、寒いけど湯疲れするほど入るのも大人げないから体を温める程度に30分×2回ほど湯につかりました。
そうそう、2階の電子レンジのところに掲示が貼られてて、お刺身の配送サービス承ります野菜も、だそうです。
すぐ隣にあったウジエスーパー鳴子店が閉店して近辺の買い物事情が凄く悪化して久しいのですが、川向うの魚屋さんがこういうサービスをはじめたのだそうで、ちょっと便利になりそうです。
それにしてもこの手書きのポスター、丁寧な描き込みで味のある良い出来で作者の人柄が感じられるなぁと思っていたら、当宿の娘さんの作品なんだそうです。
実物を拝観したい方は2階廊下に貼ってあるので、是非泊ってご鑑賞ください。
なお当館でもついにというかフリーWiFiが設置されたようで、けどフレッツポータルだから使えるようになるまでユーザー登録とか少々面倒で、自分は結局使わずじまいでした。
駐車場には車が2台停まっていたので、自分以外にもう一組お客さんが宿泊していたようです。
個人的には混まないほうが静かに過ごせていいのですが、部屋が空いてて湯もあまり活用されなくてもったいないこと甚だしいです。
日帰り入浴は人気があるので湯の良さは認知されてるのでしょうが、風呂上がりにグダグダしながら早くから呑む楽しさに気付いてほしいものです。
やはり温泉の楽しみは日帰りではなく泊まり、それも自分が好きな時に好きな物を好きなだけ飲み食いできる自炊に尽きると思うのです。
鳴子では少し前に東京資本が数軒の宿をお買い上げして、いくつかの宿はそれに喰われてヒイヒイ言ってるとか耳にしますが、当宿はそことは客層が違うから直接の影響は今のところすくないようです。
とはいえ、当宿のご贔屓さんは昔からの常連さん主体でしょうから、これからどのようにして次世代の常連さんを獲得育成していくか、かじ取りの手腕が問われることになるでしょう。
地元に根付いた昔ながらの湯治宿が固有の魅力を活かして、ちゃんと繁盛できるようになってほしいものです。
ともあれこの一泊で必須栄養素である硫黄をたっぷり皮膚吸収して元気回復したので、これでなんとか年末年始をのりきれそうです、よかったよかった。