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森山荘
東北(岩手県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
雫石 国見温泉

≪2018年06月宿泊≫(1泊)

相変わらず温泉三昧している余裕はこれっぽっちもないのですが、夏も近づきあちこち山奥の湯治宿が今年の営業を始めると、やはり挨拶しに行かずばなるまいと思ってしまうのです。
なにしろ、自称東北湯治文化の唯一のエバンジェリストですから。

6月まだ上旬なのに当日娑婆はあろうことかすでに28℃、湯治行としては少々条件が良くない暑さ、盛岡で仕入れとかして半年ぶりに当地に足を踏み入れたのは14時半くらいでした。
今回ももちろん自炊で一泊、宿泊料@3000+消費税¥240+入湯税¥150で、いつもの部屋でお願いしています。

岩手 森山荘

平日だし爺っちゃや婆っちゃ数人くらいしか来ていなくて年初としてはやや寂しい湯治場で、でも標高830mの当地でも今日はすでに22℃で、湯治の神髄を味わうには少し暑くてほんとはもう少し早く訪問したかったのでした。
ちなみに国道46号泉から国見への分岐を走りあがっていくと、あろうことか6月はじめなのにすでに蝉がにぎやかに鳴いています。
すでに十数回は走っているこの道ですが、この時期セミの鳴き声を聞くのは初めてです。

さていつもの7号室前まで車をバックで入れて荷物を廊下におろして、いつものように7号室にチェックインです。
岩手 森山荘 玄関
岩手 森山荘 7号室入り口

使わなかったけどすでにストーブが用意されてて、室内設備はちゃぶ台とお茶セットとお着き菓子(岩手さん)があるだけ、アメニティもないいつもの自炊湯治部屋です。
岩手 森山荘 7号室内

例によって敷布団2枚と毛布1枚と化繊掛け布団1枚が下ろしてあって、あと1組が押し入れに入っています。

岩手 森山荘 7号室内

調理や生理現象は部屋奥の扉を開けて7、8、10号室共用部の炊事場・トイレを使うのもいつものとおりで、加熱調理設備はグリル付き2口ガステーブルだけで電子レンジなし、鍋釜薬缶は3部屋でシェアするには少なめ、食器類は多くはないが3部屋分くらいは共用部に備え付けられています。
岩手 森山荘 7号室裏共用部
岩手 森山荘 7号室裏共用部

少し驚いたのはガステーブルが2台あったことで、でもうち1台はガスラインにつながっていなくて、従来のガステーブルの一口はこれまでどおりうまく着火しないままでした。
岩手 森山荘 7号室裏共用部
岩手 森山荘 7号室裏共用部

今回も8、10号室とも空室だったので共用部を自在に使え、コンロが一口しかないのも特に気にはなりませんでした。

ちなみにこちらの共用部に冷蔵庫はないのでいつもように娑婆のスーパーで保冷用の氷をたっぷり仕入れてきたのですが、本館の自炊部奥に3扉くらいの大き目の冷蔵庫があって、そちらを使うことは可能なようです。
もっとも自家発電の宿なので、たぶんどこを探しても電子レンジは無いと思います。

荷物の搬入が済んだらなにはともあれ露天風呂、39℃くらいの絶好湯なれど気温がやや高くて少し快適感は弱目で、1時間ほど入浴しました。
岩手 森山荘 露天風呂アプローチ

気になっていたブヨはすでに3~4mmくらいの奴が何匹か飛んでいて2か所ほどちょとだけ刺され、やはり暑くなっての湯治はつらいなぁという感じです。
岩手 森山荘 露天風呂

そのあと少し内風呂をひやかして夕食の仕込みにはいったら、大体準備できたころに結構雨が降り出して、雨ならブヨも来るまいと夕食前の1時間ほどもうひと露天楽しんだのです。
岩手 森山荘 内湯脱衣所
岩手 森山荘 男性内湯

考えてみればここしばらく、こちらの滞在で天気が良かった記憶がありません。

ちなみに露天は11:30~12:30と20:00~21:00は女性専用になります。
緑色で焦げタイヤ臭の硫黄泉は毎度良い、東北屈指の湯ですね。
どちらかいうと熱めなことが多い内湯のほうは41℃くらいのこちらも適温で、30分ほど浸かりました。
実は内湯でシャンプーしようと思ってたんだけど、湯沸かし器が故障だそうでなるほど蛇口からは水しか出ないので、もういいや~てな感じで今日の洗髪は省略したのでした。
岩手 森山荘 営業案内

平日でもあって日帰りのおばさんたちが数人入浴してたようで、でも露天と男湯はずっと貸し切りを満喫できました。

夕食は矢巾のホルモン屋の持ち帰りホルモンと肉野菜炒め、切り落としの刺身などで盛大に執行しました。
なかなか評判良いホルモンだけに、なるほど美味くて大満足でした。
岩手 森山荘 夕食

天気が良くないからドコモの携帯電波も宿のWiFiもほぼ停波状態で、フェイスブックもメールも縁のない一夜だったのですが、湯疲れして早々に寝たらそのうちひっくり返るような大雨が降り始めて、近くに雷も落ちるわでやたら自然の猛威を実感するにぎやかな夜でした。

あくる朝は土砂降りの中の撤収も頭をよぎったものの小雨に落ち着いていて、でもやはり当宿では天候に恵まれることはなかなか稀な気がします。
岩手 森山荘

体感的には朝7時で15℃くらいでしょうか、雨だしブヨもまだお休み中なようで起き抜けに1時間ほど、チェックアウト前にも小一時間、39℃くらいの露天を満喫しました。

雨音がとにかくハデなほかはとても静かな、心身の癒しに好適な滞在でした。
ブヨは嫌いだし湯上りが暑いのも趣味じゃないので、次回滞在は10月になるでしょう。

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