森山荘
東北（岩手県）格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
雫石　国見温泉

≪２０１８年１０月宿泊≫（１泊）

今期営業終了まであと２週間ほどになった１０月下旬、やはり礼儀正しいヒトとしてはちゃんと年末の挨拶に行かないとなぁ、というワケで、ひと風呂お世話になりに行くことにしました。
前回宿泊からはや４カ月、予約の電話を入れたら久しぶりですねぇって挨拶されました。

今回の宿泊はやはり山の上なのですでに暖房必須、自炊宿泊＠３０００＋暖房料￥４００で消費税￥２７０、入湯税が￥１５０で都合￥３８２０の精算でした。

この時期ともなると当地はストーブを使うのが当たり前なら雪が降るのも不思議でもないというワケで、我が家のオンセンモービルは１０月上旬にはすでにスタッドレスを履いて、今や遅しと出番を待っていたのですがようやくの出動も降雪を見ることはありませんでした。

食材や飲み物の仕込みをして上に上がってきたのは１４時過ぎ、気温は１０℃、いつもながらガスが出ています。


そのうちに降りだした雨が屋根をたたいてバリバリ聞こえるほどの天候で、折しも紅葉絶頂なのですが、雨天だし薄暗くて発色が良くないのが残念です。


土曜でもあって宿前は１０台くらいの車が駐車しているなか、手頃な場所に車を押しこんでチェックインします。


応対した館主によれば、当おぼえがきＨＰを見て泊りに来たというお客さんが今朝まで１週間ほど滞在していたのだそうで、入れ違いに娑婆に戻って行ったそうです。
愛読者さんに挨拶できなくて少なからず残念に思いながら雨の中を恒例７号室に荷物運びです。



室内設備はちゃぶ台とお茶セットとお着き菓子（岩手さん）のほかティッシュのほかはストーブがあるだけの自炊湯治部屋です。


例によって敷布団２枚と毛布１枚と化繊掛け布団１枚が下ろしてあって、あと１組が押し入れに入っています。


調理や排泄は部屋奥の扉を開けて７、８、１０号室共用部の炊事場・トイレを使う構造で、加熱調理設備はグリル付き２口ガステーブルが１台のみで電子レンジなし、鍋釜薬缶は３部屋でシェアするには少なめ、食器類は多くはないが４～５人分くらいがあります。




冷蔵庫は本館の自炊部奥に３扉の大きな冷蔵庫があってそちらを使うことは出来るようですが、自分は短期なら下界のスーパーで保冷氷を仕込んで登って来ることにして済ませています。

チェックインが済んだらなにはともあれ露天に直行です。


１０月下旬ともなると露天は３７～３８℃、温まるのは少々厳しいというかいったん入ると湯から出られなくなる塩梅で、でも浸かっているあいだは極楽で時々意識を失いながら２時間浸かりっぱなし、数人入れ替わるのを夢うつつに感じながら、とばりが下りる１７時過ぎまで出られない出たくないマッタリ感を満喫します。


９月中旬くらいだとまだブヨが飛んでるし１０月初めは紅葉で混むし、これより冬に近づくとホント風呂から出られなくなるし、個人的には１０月末頃が一番好きな時期なのです。

さすがに一汗かかないとビールが美味くないと内湯に移動しますが、こちらも入浴客が多かったのか少々湯が鈍って湯温も低く３９～４０℃で、１５分ほど温まって部屋に戻ります。


夕食はかねてからやってみたくてチャンスをうかがってた矢巾の龍ちゃん＆新来軒のホルモン人気２店舗のテイクアウト食べ比べです。


コンセプトというか狙うところは違えども岩手のホルモンの実力はやはり凄いというか、かわいそうにマカロニサラダと〆鯖は今夜はホルモン対決の脇役になってしまいました。
チャンスがあれば雫石さくら亭からもホルモンをお招きして、魏・呉・蜀よろしく３者対決してみたいものです。

今宵は７～１０号は自分一人だけで、裏の共用スペースは独占です。

部屋にチェックイン時からあったストーブは、灯油は２時間分ほどしか入ってないし使う気もなかったのですが、晩酌が終わったころには湯冷め＋酔い覚めでちょっと冷え込んだので、１時間ほど火を入れました。

夜中じゅう雨音がする、山奥の一夜は気持ちが落ち着きます。

さて明くる朝風呂はやはり屋外は寒いので内湯からというわけで、４３℃で３０分ほど体を温めて活動開始します。

軽い朝飯後には露天突入、昨夜は数人は宿泊客がいたように思うのですが誰も露天に来なかったので、１時間半ほど３８℃くらいの湯を独占させていただきました。


湯温が高いと長風呂できないけど、これくらいだと１時間や２時間浸かり続けられて、来春までの入り貯めに集中できます。

やはり今朝も雨で紅葉は発色が良くありませんが、まぁ紅葉を見に来たわけでもアテにしていた訳でもないので良いことにしておきましょう。

来春の営業再開にまた来ることを館主に約して、撤収しつつ雨も上がって発色が良くなった紅葉を愛でながら山を下りました。