ロデム
東北(岩手県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
盛岡 つなぎ温泉
≪2019年06月宿泊≫(1泊)
今年もはや6月中旬、温泉湯治の起源を探訪する八幡平への旅の季節となり、そのアタックキャンプ#1としてこちらにご厄介になることにしました。
近頃は限定数ながらかなりリーズナブルな素泊まりプランがあって、提供が打ち切られるまでにもう一回泊まっておこうという魂胆です。
温泉宿予約サイトでリーズナブルプランに空きがあることを確認して宿に直接予約電話を入れたのですが、今回は支配人さんでない人の応対でした。
消費税込み@2850+入湯税¥150の都合¥3000での宿泊、標準チェックイン15時になります。
当然宿入りは少し早くて14時半、一刻も早く風呂に入りたい感じでチェックインして、ご案内されたのは一度お世話になったことがある2階202号室、慣れた感じでセルフ入室です。
チェックイン時に宿泊料と入湯税を前払いするルールで、この際に浴衣の提供がありますが、自分は使わないのでご遠慮しました。
ゆえに朝は清算業務は発生せず、自律的に粛々とチェックアウトする感じになっています。
202号室はT字型になっている建物の南側の一室で、ダニエルという別名が付いていて、踏み込み1畳にたたみ8畳と広縁4畳のなかなか広くてわるくない部屋です。
ちなみにすべての客室にパウロとかヨセフとかダビデとか外人ふうの別名が付いているのはオーナーがキリスト教徒だからで、パウロとかヨセフとかは聖書の登場人物だそうです。
頑丈な外鍵ありの鉄製部屋扉をくぐると、室内設備は6チャンネル映る26インチくらいの無料地デジテレビ、湯沸かしポット、タオルかけ、広縁にテーブルセット3脚、50リットルほどの冷蔵庫、エアコン、ヘアドライヤまであります。
アメニティもフェイスタオル、バスタオル、使い捨て歯ブラシにティッシュまであって、有難いキリスト教系よみものがあります。
畳カバーが敷設されて、以前は畳のすり減りが少し残念だったけど気にならなくなりました。
押し入れには羊毛敷き布団・マットレスが3セット、羽毛かけ布団・毛布が1セット入っていました。
1枚だけセットしてあった掛け布団カバーは洗いたてらしく、結構いい肌触りで清潔感があって好感が持てます。
客室内のコンセントはテレビ下に2口×1でそこそこなタコ足配線、それと広縁の冷蔵庫用のコンセントです。
窓はシングルガラスでレースカーテンとしっかりした厚手のカーテンがはまっていて、開けるとつなぎ湖には面してはいない202号室からも何度見ても素晴らしくくっきりした岩手山が見えます。
つなぎ湖に面した部屋は少し広くて、たぶんディスカウントプランでない料金帯の部屋なのでしょう。
そちらには当日は、5~6組ビジネス客とか観光客風が泊ってる感じでした。
ちょっと残念だったのは室内にちゃぶ台がなくて、今回も広縁の椅子に座ってテーブルで食事したのですが、どうも料理の位置が低くてイマイチ食べにくいのです。
風呂は一階に男女別内風呂があり、浴室を出たところに休憩コーナーとコインマッサージ機があります。
脱衣所にエアコンがあるのは夏場のことを考えると大いに評価でき、100円リターンロッカーもあって、なかなか良い心遣いがされているようです。
ちなみに入浴時間は6時~9時、11時~22時になっています。
15時過ぎると日帰り客で客足は途絶えません。
浴槽は2.5×4m弱、毎分10リットルほどの給湯で幽かに濁った42℃設定の湯がかけ流されており、かけ湯したら硫黄がほんのり香るなかなかいい湯です。
つなぎ温泉ではほかに2か所ほど格安宿にお世話になりましたが、こちらの湯は源泉は同じらしいけど湯使いがいいのかかなり好印象です。
シャワー混合水栓は8基、リンスインシャンプー・ボディソープ・石鹸ありで、窓に大きなよしずがかけてあるので眺めが良くないのはあきらめましょう。
見逃せないのは湯口横に有難いお言葉のプレートが貼ってあることです。
チェックイン日は少し湯がにぶってたものの、キリストのお言葉に癒されつつ夕方2時間+翌朝1時間×2回入浴して、心身の重荷から解放された気持ちになったのでした。
こちらは食事提供なしの素泊まり宿で、基本食材持ち込みで夕食・朝食希望者には提携する近隣の食事処や温泉宿の食事サービスを紹介しているようです。
湯治宿ではないので自炊設備があるわけではありませんが、階段を上がった廊下の交差点に電子レンジがあるし部屋には湯沸かしポットと冷蔵庫があるので、ナンチャッテ湯治には特段不自由はありません。
なので今回は、来る途中で調達した惣菜類や野菜で晩酌しましたが、まぁちょっと一泊するくらいならこれで十分なのです。
今宵の献立は、チーズ入りとりつくね、イカゲソ、納豆コロッケ、マカロニグラタン、茄子煮びたしとかでした。
電子レンジ料理の達人なら結構イロイロやれるかもしれませんが、貸し出し食器がなくて持参せざるをえないと考えたらちょっと面倒でしょうか。
つなぎ温泉は盛岡までのアクセスも良いし、こちらはガテン系ビジネス専門宿のような重い雰囲気でもなくて、天気が良ければ岩手山も綺麗に見えるし秋田駒ヶ岳だって見えるし、レジャー系宿泊者もちらほら見かける宿です。
WiFiは親機が廊下中央にあって室内は届きにくいけど、廊下に出たら結構使えます。
廊下端に喫煙エリアがある以外は基本禁煙というか分煙で、廊下端っこにズボンプレッサーもありほどよくビジネス対応といった感じでしょうか。
「すべて疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしはあなたがたを休ませます」だそうなので、今後も引き続き救いの手の格安プランを差しのべて欲しいです。