レムナント
東北(岩手県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
岩手 鴬宿温泉
≪2019年10月宿泊≫(1泊)
東北山奥の温泉宿達がそろそろ相次いで冬期休業に入るということで決行に踏み切った、岩手初冬温泉めぐり3連戦・ミッション2です。
ホントはこの日は鶯宿のもう少し奥の、厳冬期になると寒くて宿泊を拒否される、超レトロで安くてでも激熱湯の宿に泊まるつもりだったのですが、マサカの満室だそうで、それではということでたまたま見つけていたディスカウントプラン受け入れ中のこちらに攻め込みました。
普段は少しお高いので敬遠していたのですが、今回は税・サービス料込み@2990+入湯税¥150と十分に安い掘り出し物です。
なおこちらは数年前からときどきお世話になる繋温泉のロデムの系列宿で、宿の名前の「レムナント」はやはり聖書由来、真の信仰を持っていた少数の人たちのことなんだそうです。
宿に食事スペースはあるものの何かの事情で営業してなくて泊りは今のところ素泊まりのみ、今回は数日前にオフィシャルホームページ経由で宿予約サイトで予約したのでした。
当日は気温14℃くらいのドライブ日和、前泊国見温泉から娑婆に下り、雫石で昼食したり少し食材補充したり時間をつぶして、ちょっと早めの14時過ぎに着宿しました。
雫石から鶯宿に向かっていい塩梅にスピードが出始める赤い風車過ぎたところに宿への右分岐があって、しかも東日本神学校青少年育成センターの看板の方が目立つので、通り過ぎる瞬間に気づいてUターンして敷地に侵入しました。
建物はちょっと古そうなもののちゃんとした造りにみえ、でも敷地内のテニスコートは放置されて少し荒れている感が否めないのです。
宿に入ろうとして迎え入れてくれた支配人さんは、以前ロデムにいたひとで、今はロデムとここを行ったり来たりしているのだそうです。
入り口風除室で下足を脱いで、スリッパに履き替えて入館するルールになっています。
こちらもロデム同様宿泊料金はチェックイン時前払い、浴衣の提供もありますが使わないのでご遠慮しました。
キーを受け取ってエレベータで3階いちばん右の307号室にセルフ入室します。
部屋入り口の宿泊者名を挟むクリップは、買収前の旧宿名そのままでした。
たしか8畳和室で予約したのですが、6畳敷和スペース付きトイレ付の広々したツインルームに足を踏み入れ、一瞬手配間違いかと焦ったのですが、宿代はすでに前払いしてるからいまさら追加請求はないだろうと気を取り直して入室です。
ベッド×2、窓は部屋幅いっぱいのダブルガラスにしっかりしたカーテンつき、窓脇に2扉150リットルほどの冷蔵庫、冷蔵庫上に湯のみコップと湯沸かしポット、壁に沿ってテーブルと椅子2脚、テーブル上に無料20インチ5チャンネルの地デジTV、クロゼット、ドライヤー付き洗面です。
部屋トイレは洋式温熱便座温水洗浄タイプで、もう少しグレードの高い部屋だと部屋風呂もついているようです。
畳敷コーナーは座卓と座椅子2脚があり、押し入れに2人分くらいの布団が入ってました。
アメニティは歯ブラシ、タオル、バスタオル、ティッシュがあり、帳場で浴衣提供があります。
全館冷暖房で暑くも寒くもなくて、快適というかむしろ自分には刺激がなくて物足らない気分になります。
コンセントはテレビ裏に1口×1(三又ソケットで1使用)、冷蔵庫裏2口×1(冷蔵庫と湯沸かしポット用)、畳敷きスペースベッドわきにフリーの2口×1があって、使い勝手はいいでしょう。
館内にフリーWiFiはあるけどあまり早くないというか少々遅くて、ユーチューブでミュージックビデオとか再生したらとぎれとぎれ、静止画曲ならOKという程度の帯域幅です。
普通に温泉ホテルなので自炊施設はなし、でも各階廊下中央に電子レンジがあり、部屋に冷蔵庫と洗面があるので持ち込み素泊まりは快適です。
そうはいっても貸出食器とか食器洗い洗剤の常備はありませんけど。
弁当屋は雫石の町近くまで出ないとなくて、出前とか配達サービスとかあればいいんでしょうけどちょっと食料調達は不便な立地です。
風呂は玄関まっすぐ進んでカップラーメンとか飲料とかを売ってる売店の脇を進み、つきあたって湯上り休憩スペースの奥にあって、6時~9時と11時(?)~22時の入浴になります。
脱衣場は無料鍵付きロッカー、エアコン・扇風機ありと設備は恵まれています。
浴室は奥行きがあって、ちょっと遠く窓際に2.5m×3.5mほどの台形の浴槽があって毎分20リットル弱ほどかけ流されています。
無線温度センサー設置で42℃ちょっとに制御された、無色透明無味のホントにかすかな硫黄臭です。
浴室にはアルカリ単純硫黄泉と記載されていたものの肌触りは普通の湯でヌルツルは感じず、ちなみに岩手県薬剤師会による分析表の泉質記載はアルカリ単純泉になってたのでそちらが正解でしょう。
シャワー付き温水混合栓は10基で宿規模からして十分、シャンプーボディーソープありです。
ロデムには給湯口脇に有難いキリストのお言葉が掲示されてるけど、こちらには何もなくて若干期待倒れでした。
浴室入り口わきにラジウム湯とやらの浴槽があって、でも打ち捨てられた感じで湯は入っていませんでした。
今回は着宿日に15時頃から1時間半ほど、翌朝イチに30分ほどとチェックアウト前に30分ほど、湯もあっさりなのであっさりと浸からせていただきましたが、これはこれでのんびりできる湯です。
入浴中はだいたい常に2~3人の入浴客がいて、あまり風呂の独り占めはできませんでした。
炊事施設なし電子レンジありということは事前把握していたので、夕食は前泊の自炊宿で事前調理したサバみりん・豚生姜焼き・野菜炒めを持ち込んで、当日購入の総菜も添えてこれまた持ち込んだ食器に盛ってレンチンして食べました。
雫石辺りで冷凍食品とか仕入れてくれば、数日くらいは籠れる感じはします。
今回はせっかくメイクしていただいているし一方のベッドで寝ましたが、どうも枕があってなくて寝苦しくて、畳敷きのところで布団を敷いて寝た方が良かった気がしました。
朝外を見たら自分含め6~7台ほど車が停まっていて、雰囲気的にはビジネス客の出張基地になっている風です。
皆さん安くて居心地良い宿をよくご存じですな。
チェックアウトはロデム同様、フロントに部屋カギをおいて勝手に撤収する感じです。
ディスカウントプランで泊る部屋として今回は別格、冷暖房完備だし小ぎれいだし、まぁ湯はちょっと刺激がないけどちゃんとかけ流しだし、言うことないという感じです。
もっとも自分的にはあまり居心地良すぎて物足らないというか、もうちょっと個性的ないしBOROなほうが居心地いいのです。