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すゞのや
東北(山形県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
山形 蔵王温泉

≪2019年11月宿泊≫(1泊)

目は霞むし首肩はガチガチ、腰も痛くてチューニングマイセルフが必要と厳格な判断のもと、あと数日で今季の営業を終える大露天風呂も入っておきたいということもあって、1泊湯治にやってきました。
こちらはだいぶ前に泊まったときは季の里系列の山形屋さんだったのが、別の資本にお買い上げされて別名で営業しているお宿です。
自分の相場観からすると少々お高い素泊まり一人一泊@5000+入湯税¥150なんですが、健康とパフォーマンス維持という観点から今回は背に腹は代えられないという判断になりました。

チェックインは15時とのことで、普通なら早く着いちゃいました~とかトボケて14時頃にはつくところですが、当日は蔵王大露天風呂へ念入りに年末あいさつする重要な用件があって、2時間ほど入浴してちょうど15時頃の到着になりました。

駐車場は高湯通り突き当りの少し坂の下、広々した共同駐車場の中ほどに6~7台くらいのスペースがあります。
山形 すゞのや 駐車場入り口

当館、以前は下隣にもう一軒旅館があったのですが、そちらは少し前に出火消失して取り壊されてしまい、今は当館が駐車場にむき出しになっています。
山形 すゞのや 高湯通り側建屋
山形 すゞのや 奥側建屋

高湯通りのかなり上のほう、上の湯共同浴場目の前の酢川神社も目の前の立地です。
山形 すゞのや 正面
山形 すゞのや 遠景
山形 すゞのや 入り口
山形 すゞのや 玄関ロビー

建物は高湯通り沿いと奥の2棟構成で2階と3階では渡り廊下でつながっていて、ご案内頂いたのは奥側の建物3階のコマクサです。
エレベータはなくてフル人力で3階まで上がりますが、支配人さんが荷物を運んでくれました。
山形 すゞのや こまくさ

部屋は外鍵ありの開き木戸をあけ、1畳の踏み込みを経て8畳敷きの和室です。
山形 すゞのや こまくさ

踏み込みには洗面台があるものの、ガムテープで封印されていました。

室内設備は和テーブル、お茶セット、床の間に6チャンネル映る23インチ無料地デジテレビ、窓際濡れ縁部にセントラルヒータと鏡台があります。
山形 すゞのや こまくさ室内

アメニティはタオル、歯ブラシ、バスタオル、浴衣、丹前、ティッシュで、お着き菓子は生姜せんべい1枚です。
山形 すゞのや こまくさ室内

すでに木綿敷布団×2、毛布×1、羽毛布団×1がセットしてあり、押し入れに敷き布団2枚、掛け布団1枚があり、部屋表示によれば3人部屋だけど2人使用になってるようでした。

窓は1重ガラスで、障子とカーテンがはまっていて、外を見ると目の前が駐車場でかなり開けて見晴らしはいいです。
山形 すゞのや こまくさ眺め

窓外横にアルミ梯子みたいなのがあって何だろとよく見たらどうも非常用避難ハシゴらしくて、でもこれで3階から避難するのはかなり怖いし、窓開けっぱなしだと防犯的にどうだかなぁという気はします。
山形 すゞのや こまくさ非常はしご

コンセントはセントラルヒータ脇に2口×1、床の間テレビ脇に2口×1がありました。

風呂は奥側の建物の1階にあって、高湯通り側建物とは1階ではつながっていないので2・3階経由で行くことになります。
山形屋時代と建物構造自体は変わっておらず、帳場にいる支配人さんに電子レンジやお湯をお願いすると2階経由で1階奥の調理場に行ってもらうことになるので、なんだかご足労申し訳ない気になります。

風呂は4m弱×2mちょいくらいの湯船に、しばらく放置したら45℃超にもなる独自源泉の酸性硫黄泉がかけ流しになっています。
山形 すゞのや 浴室前
山形 すゞのや 男性脱衣所
山形 すゞのや 男性浴室

加水はOKで適温にして入ることができるとはいえやっぱり勿体無い気がしてならないのですが、背に腹はかえられなくて、でも適温になるまで10分以上裸で加水しないといけないのはなかなかな苦行なのです。
毎分20リットルくらいの給湯で、もう少し量を絞ってくれればなぁという気はします。
加水しすぎて、ちょっとこの源泉の個性がよくわかりづらいけど、それでもビリビリくる強い湯なのは間違いなくて、やはり無加水で味わいたいしダチョウ倶楽部はいやだしと複雑な気分になります。
浴室内の木造の床がなかなかよく滑るのも、シャワー付き混合水栓×2、石鹸、シャンプーありなのも山形屋さん頃とかわりません。
山形 すゞのや 洗い場

到着日は大露天風呂を満喫してからの宿入りなので、1時間ほど入浴しただけです。

客室は25室程あるようながら稼働率は余り高そうには見えなくて、でも宿泊当日は隣室にカップルが泊っていて、宿泊は都合2組な感じでした。

夕食は山形市内の肉屋さん直営の弁当屋さんが評判がいいので、そこで弁当や総菜を仕入れてきましたが、なかなか満足度は高かったです。
山形 すゞのや 夕食

翌朝は目覚ましは6時にセットしてたものの大露天風呂の湯疲れから行動開始は7時過ぎ、例によって長々と激熱湯に加水して30分ほど浸かって、軽い朝食後チェックアウト前にまた30分ほど浸かって撤収しました。
山形 すゞのや 浴室

蔵王の湯は良いのはいいんですけど熱いのが玉に瑕で、もうちょっと常識的な湯加減コントロールをしてもらえないかなぁとつくづく思います。

蔵王という土地柄で強気な値段設定だからまぁこんな価格帯かなとは思えど、支配人さんはいいろいろフレンドリーに接客してくれるんだけど、宿の老朽度とかからすればやはり割高感は否めなくて、正直せめて風呂温度がもう少し適温なら選択肢に入るんだけどなぁ、って惜しい感じです。

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