勘七湯
東北(宮城県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
大崎 東鳴子温泉
≪2020年02月宿泊≫(1泊)
若干根を詰めて仕事すること一か月、例により首肩ガチガチになり現実逃避願望MAXなときにこちらを見つけ、やむなく心身のリフレッシュに出かけることにしたのです。
普段当宿の相場は素泊まり消費税込みで¥5500とか¥6600くらいのところ、わけありセルフプランで素泊まり一人一泊@4400+入湯税¥150、冬季暖房料込みなので鳴子近辺としては結構リーズナブルで経済的ハードルが低い素泊まりです。
チェックインは14時で予約して現地着は当然13時過ぎ、東鳴子のメイン通りから路地を入った宿に奇襲をかけて案内を請います。
駐車場は、日帰りだと宿前に停められるけど宿泊者の車の駐車は少し離れたところなんだそうで、なんで宿泊のほうが冷遇されるんだとキモチ納得感薄くて、荷物を降ろして車を動かします。
駐車場はいさぜん旅館前の路地を少し入ったところで宿から180m、空いていたら屋根のあるコンクリート駐車場に停めます。
混んでたらその先の砂利広場になるものの、冬季降雪時に屋根付きだと車を発掘せずに済むのは結構ありがたかったりします。
ちなみに1時間以上前の早着と1時間過ぎての遅発は課金するとの断言で、今回は50分前着だったからお咎めなし、¥4550を前払いでチェックインします。
正月宿泊記念品の残りだという、法被型に折られた手ぬぐいをいただいたのでちょっと印象アップしておきましょう。
小規模湯治宿に泊まることが多い自分ですがこちらのお宿は3階建て、今日のご案内はエレベータで2階に上がって「よしきり」だそうです。
予約の際に自炊すると言ったので、通常セルフプランだと3階の6畳客室だけど2階のキッチントイレ付客室にグレードアップしてあげた、とのことでした。
部屋は踏み込み1畳に作り付けの服入れとその下に2人分ほどの食器、客室部は6畳で2畳くらいの小さなキッチン&トイレがあります。
客室内はお茶セットとファンヒータ、6チャンネル映る20インチほどの無料TVがあります。
キッチンには小さな流し、無料コンロが一口とその足元に40リットルくらいの冷蔵庫があり、キッチンスペースと押し入れの間にトイレが設置されています。
食器洗い洗剤はないけど、流しは湯も出るのが高ポイントです。
部屋のトイレは温水洗浄・洋式温熱便座で快適です。
アメニティはセルフプランのお約束で何もなくて、まぁ自分には不要なのでノープロブレムです。
布団は自分で敷くことになっていて、押し入れに敷布団×3、マットレス×2、木綿掛布団×2、毛布×2があり、布団設営がセルフなのは普通ですが、敷いたそのままにして撤収してくださいということでした。
窓は1重ガラスで、障子がはまっているだけなので冬季だと少々乾燥する感じです。
コンセントは隣室との仕切り壁の窓側に2口×1(ファンヒータで1口使用)、窓側壁テレビ脇に2口×1です。
廊下にWiFiステッカーが貼られてて、今回は空いているから帯域使い放題ということもあって、youtubeの音楽動画もばっちりサクサク再生できました。
寝具設営が終わったらなにはともあれ風呂、一階玄関前からロビーを突っ切り左手に男女別大浴場があります。
4m強×2.5mほどの大浴槽と2m×2.5mの小浴槽があるものの、訪問時は湯量を絞っているのか向かって左の大浴槽のみ41~42℃ほどの湯が張られていて、毎分数リットルほどのかけ流しです。
湯は細かい綿埃のような茶色い湯の華が多数浮遊する、烏龍茶色のモール臭の湯です。
洗い場はシャワー付き蛇口×4基、シャンプー、ボディーソープありです。
深夜は清掃だと聞いたような気がしたけど、ちょっと記憶不確かです。
男女別薬湯はさらにロビーの奥、3m×2mほどの浴槽に41~42℃ほどで細かい綿埃のような湯の華がちらほら舞うコーラ色・ナフサ臭の湯です。
こちらは独自源泉らしくて、毎分数リットルほどのかけ流しになってます。
シャワー付き蛇口×1基とシャンプーだけがありました。
大浴場は共同源泉みたいだから、独自源泉の薬湯を優先して2時間ほど、その後大浴場1時間弱ほど湯と戯れました。
今回は予約の際に自炊するといったものの、イマイチ自炊設備についての説明が不明瞭で電子レンジがあることだけは確実だったので、安全を期して総菜持ち込みのナンチャッテ自炊を決め込みました。
結局2階自炊場には冷蔵庫があり、無料コンロ3基と流し2槽、電子レンジあり、鍋薬缶食器もあるがやや少なめ、調理器具も少しと食器洗い洗剤あり、って感じで、事前に刻んだ食材セットを持ち込んで加熱調理と盛り付けをするだけなら、どうせ自炊客は多くないだろうから不自由なさそうな感じです。
電子レンジにサランラップが常備してあるのは高ポイントです。
3階にも共同炊事場はあって、無料ガステーブル1台、流し3槽、電子レンジあり冷蔵庫なし、鍋薬缶食器わずかという感じで、訳ありプランで本来の3階客室に案内されたら2階に遠征調理するほうが効率がいいかもしれません。
そんなわけで今夜の晩酌は自宅で焼いてきた豚焼肉、赤魚粕漬け、蒸し野菜とかの電子レンジ温めなおし料理でした。
翌朝は目覚ましは6時にセットして活動開始はやはり7時前、薬湯で朝風呂30分くらいから軽い朝食後に薬湯と大浴場を各30分ほど湯めぐりして、一泊湯治を締めました。
宿設備として少し変わってるのは一階階段下に子供用プレイロッドがあることでしょうか。
なお共同トイレはふつうの洋式水洗で、2階の建物南端には打ち捨てられ感なきにしもあらずな大宴会場がありました。
今回は自炊を強調したから2階の格上部屋に案内いただいたようだけど、訳ありセルフプランも勝手がわかれば3階でも問題なし、安いし薬湯は効能ありそうだし使い方次第って感じでしょうか。
そうそう、どうも当日は自分以外に2人×2組都合5人だけの宿泊みたいで、なんか結構建物は大きいのに、もったいない感じでした。
全員食事なし宿泊らしきことが帳場のホワイトボードから見て取れたのですが、自分が調理しに炊事場に入ったらなんか床がデコボコしてて、変だなぁと足元を見たら切り落とし肉が2枚落ちてて、他のお客さんも自炊派だったようです。
昨今は勝手知った自炊派ご用達のお宿なのかもしれませんが、天明4年(1784年)創業の由緒ある湯宿らしいです。