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滝の湯旅館
東北(岩手県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
花巻 台温泉

≪2020年02月宿泊≫(1泊)

例年のことだけどこの時期、必須栄養素である硫黄の欠乏が顕著化するのと呼応するかのようにコロナウィルスとかインフルエンザが流行しはじめるわけで、健康のため八幡平に恒例冬の遠征に赴かねばならぬという判断に至ります。
仙台から一気に走るのはどう考えても健康にマイナスだから道中に前後泊を加え、岩手湯治3連戦になります。

当お宿、3年前の宿泊で印象が良くて再訪したかったんだけど何回か満室だとかで却下を食らい、ようやく久しぶりに湯治3連戦最終日の再訪になりました。
今時分は閑散期のハズで、2017年にお世話になったときはオール込みで@6630だったのが、今回はビジネス宿泊2食付いてオール込み@7000だそうで、まぁそんなもんだろうなぁという感じで予約しました。

岩手 台温泉看板
岩手 台温泉旅館マップ

前回はチェックイン14時だったから、電話予約時の受け答えを忘れ切って当然13時半くらいに突入したんですが、宿前の駐車スペースに車を停めてたら、チェックイン15時なんですケド??みたいな感じで館主が出てきました。
その場はシラを切って(ってかホントに14時チェックインだと思ってた)あれー早く着いちゃったとか言いながら、まだ部屋が温まってませんけど・・・という館主を押し切ってチェックインです。

ちなみに台温泉街に入ると吉野屋さん前に20度近くあるんじゃないかと思えるほどの急坂があって、その突き当りで営業されているのがこちらです。
岩手 滝の湯旅館 遠景

馬力のない車だと不安になるくらいの坂の勾配ですが、実は台温泉三差路あたりに別に結構広い専用駐車場があって、身軽な旅行だったらそちらに駐車するほうが良いかもしれません。
ちなみに坂の下が少し広くなっていて、でもこちらは別のお宿の駐車場になっています。

宿前2台分の駐車スペースの山側だと横に生えている木の枝が落ちてきて車に傷をつける危険があるんだそうで、お宿の車を退けていただけたので坂側に車を停めました、
岩手 滝の湯旅館

守衛所みたいな建物の下をくぐり石階段を上がった右手にある玄関は、坂の下から想像さえできない木造のいい風情で、いつもながらその左手の旧館に宿泊したい欲望にかられます。
岩手 滝の湯旅館 入り口

でも間取りが大部屋で、学生の大人数の合宿などの用途だけに使っているんだそうです、あぁもったいない。
岩手 滝の湯旅館 旧館

ご案内頂いたのは玄関に入ってすぐ脇の階段をあがって2階17番客室、外鍵ありで踏み込み1畳、ふすまを開けると客室部6畳+床の間1畳に濡れ縁1.5畳のまずまず広さがあって居心地よい、かつて泊まった部屋です。
岩手 滝の湯旅館 玄関
岩手 滝の湯旅館 玄関

確か2月は宿泊は少ないと前回聞いたのですが、なるほど今宵はほかに宿泊客はなさそうです。
岩手 滝の湯旅館 17番客室
岩手 滝の湯旅館 17番客室

室内設備は6チャンネル映る22インチくらいの無料テレビ、セントラルヒータ、和卓、お茶セット、濡れ縁にエアコンといったところです。
岩手 滝の湯旅館 17番客室内

室内にはすでに木綿布団・羽毛布団・マットレス・化繊掛け布団が柏餅になっていて、ほかに寝具2セットが押し入れに入っていました。
岩手 滝の湯旅館 17番客室内

浴衣、丹前、タオル大小、歯ブラシ、ティッシュがあって、お安いビジネスプランとしては少し申し訳ない気もしながら結局使いませんでした。
WiFiが使え、安定していて速度もまずまずです。
岩手 滝の湯旅館 17番客室内

コンセントは床の間テレビ脇に2口×1に三又ソケットが刺さってTVとファンヒータで2口使用中で2口がフリーです。
岩手 滝の湯旅館 17番客室内

窓はシングルガラスでカーテンつきですが、セントラルヒータはあるし濡れ縁と畳敷きの間の障子を閉めれば保温に問題はありません。

この部屋は坂を上がってきたちょうど真向かいになって、濡れ縁から外を見るとなかなか解放感があります。
岩手 滝の湯旅館 17番客室眺め

例年だと坂の両側は雪、坂は温泉を流して凍結しないようにしているのですが、今年は全然雪がなくて坂道もドライです。
ぼぉっと外を眺めていたら野生のリスが坂を横切って茂みに消えて行って、きっと今年は彼にとっては過ごしやすい冬なんでしょう。

チェックインしたらなにはともあれ、という感じで風呂に入ります。
岩手 滝の湯旅館 浴室前

風呂は玄関から左奥、帳場を過ぎ厨房を迂回した先に男女別内湯があります。
岩手 滝の湯旅館 浴室入り口
岩手 滝の湯旅館 脱衣所

シャワー付き混合栓が3基、シャンプー・ボディーソープ常備で、男性浴槽は3mほどの正方形、うたせ湯が毎分10~15リットル投入されているほかに水蛇口の下浴槽底近くに給湯穴があって、ここから無色透明無味無臭の独自自家源泉が投入されています。
岩手 滝の湯旅館 男性浴室

湯温は夕方42℃くらい、翌朝43~44℃くらいです。
消毒あり循環かけ流しという表示だったけど塩素はほとんど感じられなくて、でもまぁそんなに特徴があるわけでもない、無色透明無味無臭な地味な湯です。

当宿は日帰り入浴を受け入れていないので、独自源泉の風呂が自分のためだけに湯をたたえている贅沢感を満喫でき、チェックインした後1時間半、ちょっといったん部屋に戻って夕食前40分ほど浸かりました。

夕食は18時からということで、例によって一階厨房脇の2番客室でいただきます。
岩手 滝の湯旅館 二番客室

以前お邪魔したときは宿泊料金にしてはかなりクオリティ高いという印象が強かったけど、今回はちょっと期待のハードルを上げすぎたというか思ったほどは豪華でもない感じで、でもまぁ@7000のビジネス宿泊としては十分すぎる豪華さではあります。
岩手 滝の湯旅館 夕食

焼き魚や海老塩焼きはもう少しふんわりしっとりに焼き上げてあげないとかわいそうじゃないかな、と思えるほぼ干物になるまで加熱した残念なヤツでした。
刺身はなかなか旨かったけど、添え物は部分的に干からびててう~んな感じです。
ご飯はまぁまぁな炊き加減でコンビニおにぎり4個弱ほどでした。
当然ながら、素知らぬ顔でもちこんだビールとか酒とかを呑みながら、きれいにいただきました。

朝食は7時でお願いして、やはり一階厨房脇の2番客室でいただきます。
岩手 滝の湯旅館 二番客室内

なかなか品数多いトラディッショナルな献立で、ご飯はやはりまぁまぁな炊き加減でコンビニおにぎり4個弱ほどでした。
岩手 滝の湯旅館 朝食

今回は八幡平峡雲荘からの上がり湯としての利用で、可もなく不可もない湯質という感じでご利用したんですが、この近隣だと湯や設備や料理にしては相対的にちょっとお値段お高めというか、以前ほどのリーズナブル感は感じなかったです。
まぁこちらは日帰り入浴はやってなくて閑散期だったから、全館貸し切りでくつろげたから良しとしておきましょう。 岩手 滝の湯旅館 男性浴室

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