西多賀旅館
東北(宮城県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
大崎 鳴子温泉
≪2021年04月宿泊≫(1泊)
世間ではコロナが猛威を振るう中、息をひそめてステイホームしていたら体が委縮してギシギシになってアイデアも途切れ途切れになって、これじゃいかんというわけでちょっと心身をほぐしに出撃しました。
2年ぶりの宿泊予約電話を入れたのは前日夕方、こちらの発声でイキナリ、アラ西川さんねと女将さんのレスポンスで話が早いというか、何人たりとも当宿に西川の声色を使って偽りの予約を入れることは不可能でしょう。
一泊自炊一人オール込みピッタリ@5000のつかのまの休息というやつでしょう、ちなみに当宿は国とか県とかの宿泊割引キャンペーンはあまり前向きに参画していないようです。
コロナにつき普段とはちょっと勝手が違うけど宿泊OKということで、当日は例によって13時前の到着です。
コロナと関係あるかないか、帳場の造りがかつてからちょっと変わっていましたが、雰囲気は2年前と変わりません。
ご案内いただいたのは2階1番客室、玄関の真上の部屋で濡れ縁からお隣東多賀の湯とか47号線を行きかう車が見える開放的な部屋で、廊下にスリッパを脱いで入ります。
床の間(1畳)つきの6畳客室に東向きに4畳ほどのダイニングキッチン濡れ縁がついた部屋です。
床の間に20インチほどの無料液晶地デジテレビと灯油ファンヒータ(使わなかったし暖房料のご請求もなし)、客室内はコタツ、お茶セット、蕨もち、押し入れに化繊掛け布団、毛布、木綿敷布団、マットレスが各1枚、浴衣・バスタオル・フェイスタオルと歯ブラシという、浴衣やタオルは自分には必要ないんですけどね。
ダイニングキッチンに2人掛けのテーブルセット、100リットルほどの2扉冷蔵庫、衣装タンス、食器棚に流し、鍋釜少々、電気炊飯器、食器若干、調理器具、食器洗い洗剤&スポンジ、無料ガスコンロ1基もお変わりありません。
コンセントは床の間に2口が2基(1基は使いもしなかったファンヒータとコタツで使用、もう1基もテレビで一口使用)、キッチンには窓際に2口×1があるものの冷蔵庫とガス漏れセンサーで占有です。
部屋のテレビは6チャンネル映る20インチくらいの無料でお変わりありません。
2階奥突き当たりに洗面があり、1階奥突き当たりには洗面と洗濯機があるのもいつも通りで、2階廊下中央あたりには自由に使える電子レンジがあるのも同様で、蔵書が充実しています。
フレッツポータルの親機が設置されていたのですが手続きが面倒だから使わず、よって珍しくオフラインな一泊になりました。
蔵書コーナーに宿の湯治のおすすめっていうパンフがあって、よく見るまで湯活のおすすめに見えました。
久しぶりのご来館なので女将さんのレクをちゃんと聞いたら、今はコロナもあって日帰り入浴営業してなくて、風呂は6時~22時で女湯だけを使い交互で入浴をお願いしている、今日の泊りはもう一人男性客だけだからいつでも好きなように入浴してよいが、お互い心配りをなさいませということで、心配りなら任せとけな西川なのです。
もうおひとりの泊り客さんは8号室に滞在みたいで、でもコロナのせいかウィークデーとはいえ鳴子屈指の宿で宿泊2名はちょっと寂しい感じはあって、でもほぼ貸し切り状態なのはちょっとうれしいのです。
夕食の簡単な下準備が終わったらなにはともあれ風呂です。
初めて入る女性湯ですが、脱衣所も浴室も男性湯より少しこじんまりしています。
女性湯は撮影禁止の札が張ってありましたが、今日は男性湯として運用されているから撮影OKと決めます。
浴槽は2.2メートル×2.5メートル×50cmくらいで、大きさも深さも小ぶりな印象、いつもの灯油っぽい硫黄臭が心身をいやしてくれる42℃ほどででもあろうことなら39℃くらいだと嬉しいのですが、でも浴感の良さは格別です。
今日は天気が良くて、いい発色をしていました。
世の中には日帰り入浴しかしない人もいるようで、まぁそれはそれで諸般ご事情はあるのだとは思いますが、泊りでゆっくり湯を愛でてこその湯治の良さだと思うのです。
男性湯には湯蛇口もシャワーもないのですが、昔から給湯機らしきものがあるのが気になっていて、やはりというか女性湯にはお湯混合栓があって真湯で洗髪ができるのがわかったのが、リピート十数年で初めてわかって収穫でした。
このたびは日帰り受付停止中、宿泊は男性だけなので心行くまで好き勝手に湯を愛でることができて、コストパフォーマンス最高です。
ちなみに男性湯はどうなってるのか娘さんにお聞きしたら、工事中で人様に見せられる状態ではないと、のぞき見を激しく拒否されました。
当然あとからこっそり覗いてみたんですが、こびりついた湯の華をはつっているようでした。
13時半頃から1時間ほど湯を愛で、夕食の仕込みが済んでから1時間ちょっと再突入しました。
2回目は宿泊中のお客さんとご一緒になって、3連泊の今日が2泊目で昨日は貸し切りだったとか少し世間話をしました。
夕食は客室にあるキッチンでチャカチャカっと野菜クリームスープ煮を作り、あとは厚揚げのレンチンとか、しめ鯖とか、昼購入した揚げ物の牛メンチカツとたまごコロッケでした。
むろん水分補給は欠かせません。
実は牛タンコロッケとチキンカツも仕込んできたんですが、買ったはいいが喰いきれなさそうなので手を付けられませんでした。
ともあれ宿のお仕着せでなく、食べたいものを食べたいように食べるのが自炊湯治のだいご味なのです。
セルフ敷きの布団はマットレス+木綿敷布団+木綿掛布団+毛布で、ちゃんと乾燥してあって清潔だし良い寝心地でぐっすりでした。
翌朝は6時過ぎに起床で、気温は一桁前半くらいでしょうか、1時間朝風呂を楽しみました。
すごく軽く朝食、部屋片づけ・撤収準備してからまた1時間ほど風呂に再突入です。
朝は43℃くらいの湯温だったでしょうか、個人的には低めに抑えてほしいところではありますがまぁやむを得ないでしょう。
久しぶりだったけどやはり鳴子屈指の湯でした。
やはりちゃんとローテーションに入れておかないとだめですね。