水上旅館
東北(秋田県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
花巻 台温泉
≪2021年06月宿泊≫(1泊)
昨年から今年初めにかけて新型コロナが怖くて八幡平に行けなくて、とうとう片雲の風に誘はれて漂泊の思ひ噴出というわけで、岩手県北ツアーに出陣してしまいました。
オリンピックとか夏休みがもうじき始まるし、また緊急事態になって動きが取れなくなる前に羽を伸ばす作戦です。
今回の目的地は伝説の湯治地の八幡平大深温泉、無事に思いを遂げ撤収途中にもう一泊ということで、2013年に一度宿泊したことあるこちら、素泊まりオール込@3000でお世話になることにしました。
数日前に宿泊予約電話を入れて、15時頃着で一泊素泊まりで予定確定です。
以前は部屋に入るのが17時くらいでよければ15時~16時くらいに到着して風呂に入っているのはOKな感じだったけど、その後いろいろあったんでしょうか、チェックインが早まるのはありがたいことです。
夕食調達したりしてチェックインしたのは14時半くらい、案内いただいた駐車スペースは斜め向かいの松田屋さん駐車場の奥の民家の前で、すぐに部屋にご案内いただきました。
部屋は2階、階段上がってすぐ右手の3号室にちゃぶ台、2号室にすでにマットレス・綿敷布団・タオルケット・木綿掛布団がセットされている2部屋利用のお泊りです。
以前お世話になったのと同じ部屋で、どうもやはり当館はこの2部屋だけを宿泊客用に使っているようです。
部屋入口はふすま(鍵なし)で踏み込みなしで6畳敷き客室になっており、障子と窓の間30cm幅くらいの棚があって、入口横に床の間がある部屋で、2号室6畳と襖で仕切られています。
入室した時点でまだ寝具に布団乾燥機が刺さったままになっていただけあって、前夜は寝心地イマイチなオンドルだったこともあり爆睡モノのいい寝具合でした
部屋備品は和テーブル、お茶セット、6チャンネル映る20インチワイドくらいの無料デジタルテレビ、といったところです。
ぴーかんなっつというお菓子が1個、茶箪笥の上にインスタントコーヒーが置いてあって、テーブル上にはマグカップが伏せてあって、好きに飲めということなんだろうと思いました、飲まなかったけど。
アメニティは浴衣とティッシュで押し入れの中にはなにもなし、2号室内はなにもなしで、@3000で贅沢言っちゃいかんのだけど風呂上がりに扇風機があればなぁと強く思いました。
コンセントはテレビ脇に2口×1(TVとコタツで使用)、2号室にも2口×1があります。
部屋幅全面が窓で明るい部屋ですが、障子がはいっているだけなので遅くまで寝坊するのは少々まぶしくて厳しいでしょう。
風呂は玄関からまっすぐ進んで突き当りを1階下がった、ほとんどどこかの民家の風呂場のような湯船2槽の風呂で、貸し切りで入浴します。
S字型の階段を下る手前の柱にミニチュアの人形がぶら下がったスイッチが2個あって、手前側が階段の電灯、奥側が浴室の電灯です。
浴槽は1.5m×2mくらいのほとんど臭いもないわずかにヌルッとした無色透明湯が2槽、湯溜まりからの配湯量を木の栓で調整して湯温をコントロールします。
浴槽がそれほど大きくはないので、比較的短時間で好みの湯温にできそうでしたが、片側が40℃くらい、他方が43℃くらいだったので低温側に入ることにします。
シャワー・蛇口なしで、石鹸・シャンプーもありません。
宿の人の入浴予定と調整しながら入浴になりますが、17時半~19時頃に常連日帰り入浴客が来るのと、今日は不慮の日帰り客が16時半くらいに来たので、都合1時間半であがって自室に戻りました。
そのあとちょっと一息して夕食、調達してきた弁当をお願いしてレンチンしていただいたのですが、野菜の鍋物の差し入れがありました。
たしか前回も野菜鍋をいただいて、お聞きしたらどうもお客さんには皆に夕食の汁物、朝食の汁物を出しているのだとのことです。
この鍋のことをすっかり忘れてそこそこ食材を仕入れてきていたので、結構満腹になりました。
食べ終わったら階下の階段1段目に食器を置いておくルールになっています。
こちらに泊まる予定がある人は、鍋の差し入れがあるかもしれないことを意識して食べ物を仕入れてくるのがいいでしょう。
とはいえもし出なくても責任は持てませんのであしからず。
というわけで17時過ぎから夕食軽く水分補給、食後すぐ寝るのは不健康だから頑張って21時頃に寝て6時前までぐっすりでした。
夕食後から雨が降り出して翌日は時折小雨です。
6時過ぎから朝風呂突入、熱浴槽43℃ぬる浴槽42℃くらいで普通に入れる温度ですが、温泉4連戦ともなると根性がなくて39℃くらいまで加水して入浴です。
源泉の濃い熱湯にはいるよりは、薄くても温い湯に長時間入って取り戻すのが自分のやり方、といってもあさイチは30分ほどでいったん上がります。
朝食は7時頃と申請してたらボリューミーな野菜やみそ汁をご用意いただいていて、実は自分は朝食はすごく軽いので持参したパンには手が出ませんでした。
朝食後はまたナマヌル湯に1時間、どうも源泉湯溜めに木栓が2本刺さってたら給湯していない感じに思えたのですが、使用方法はよくわかりませんでした。
レトロ&モダンな貸切風呂はとても素敵です。
そこそこ人気があるようで数人日帰り湯客が来ているようで、女将さんは心得たものでちゃんと湯上り用の冷水を皆に提供しています。
冷たい麦茶ならもっと良かったろうにねぇとひそかに思ったのは内緒です。
かなり古い建物に見えてエアコンはないので、どこかに扇風機はあるかもしれないけど訪問するなら肌寒い季節がよさそうに思います。
温泉宿というより民宿か、田舎の親せきの家のような感じの宿で、自炊はできなさそうだから中継地点的に食べ物持ち込みで一泊お世話になるのがよさそうです。
撤収するときにゆで卵をいただいて、どうも訪問客全員にもれなく振舞っているようでごちそうさまでした。