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ロデム
東北(岩手県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
盛岡 つなぎ温泉

≪2021年06月宿泊≫(1泊)

昨年から今年初めにかけて新型コロナが怖くて八幡平に行けなくて、とうとう片雲の風に誘はれて漂泊の思ひ噴出というわけで、岩手県北ツアーに出陣してしまいました。
オリンピックとか夏休みがもうじき始まるし、また緊急事態になって動きが取れなくなる前に羽を伸ばす作戦です。

今回の目的地は伝説の湯治地の八幡平大深温泉、まずベースキャンプとしてリーズナブルな8畳素泊まり一人一泊@3300+入湯税¥150でこちらに一泊です。

例年だと御所湖が全面結氷している時期の定例訪問となり、遭難しそうな吹雪の中を命からがら到着するのですが、今年は今になってようやく訪問で気候がいいのはありがたいです。
岩手 ロデム

宿に着いたのはチェックインに先んずること1時間、例によって14時に強行突入しますが、駐車場はほぼ満車でおそらく日帰り客だろうと思われます。
岩手 ロデム 入り口

入館したらさっそく帳場で料金先払いして、アナウンスされた2階203号室、室名パウロにセルフ入室します。
岩手 ロデム 帳場

各部屋の名は聖書に出てくるヒトたちの名前だそうで、オーナーさんがキリスト教徒だそうでなるほどですが、別に変に勧誘されたりはしません。

浴衣も提供いただけるようだったけど、自分は使わないし例によってご遠慮しました。
ちなみに提携旅館で盛岡さんさ踊りショーを毎夜やってて、送迎バスが出て無料で見れるそうなのですが、のんびりくつろぐ方がいいやと参加ご遠慮しました。
岩手 ロデム さんさ踊り

部屋はT字型の建物の縦棒の根元の位置になる部屋です。
岩手 ロデム 廊下

踏み込み1畳、客室部はたたみ8畳+広縁4畳ほどのかなり広々な部屋です。
岩手 ロデム 203号室

頑丈な鉄製扉で部屋外鍵があって、室内設備は6チャンネル映る26インチくらいの無料地デジテレビ、湯沸かしポット、タオルかけ、広縁に3脚のテーブルセット、50リットルほどの冷蔵庫、エアコン、ヘアドライヤ、です。
岩手 ロデム 203号室内

アメニティもフェイスタオル、バスタオル、使い捨て歯ブラシにティッシュがあって、浴衣はチェックインしたときに使わないからとご遠慮したのは前述の通りで、ご丁寧にキリスト教をわかりやすく理解できる布教マンガ数冊があるのも毎度のことです。
岩手 ロデム 203号室内

押し入れには羊毛敷き布団・マットレスが各4枚、羽毛かけ布団はなぜか1枚だけ入っていました。
窓から外を見ると御所湖が視界の左半分に広がります。
岩手 ロデム 203号室眺め

客室内のコンセントはテレビ裏に2口×1、広縁の冷蔵庫用の2口×1で、位置的にちょっと使いにくい気はします。
窓はシングルガラスだけどレースカーテンとしっかりした厚手のカーテンがはまっていて、しっかり遮光できるから朝までぐっすりです 。

熱くも寒くもない季節だけど、湯上りのほてり防止にしっかり冷房を効かせられるのはありがたいです。

WiFiはあるんだけど、部屋扉が頑丈すぎて電波を遮るので、廊下に出ないとうまく通信できません。

寝具設営が済んだらまずは風呂、風呂は一階に男女別内風呂があり、浴室を出たところに休憩コーナーとコインマッサージ機があります。
岩手 ロデム 浴室アプローチ
岩手 ロデム 浴室入り口

今回は稼働してなかったけど脱衣所にエアコンがあるのは夏場のことを考えると大いに評価でき、100円リターンロッカーもあって、なかなか気遣いナイス設備充実です。

ちなみに宿泊者入浴時間は6時~9時、11時くらいから22時までになっています。

当日は15時前くらいから2時間ほど入浴したのですが、ほぼ日帰り客が途切れることがなくて、堅実に客足のある人気施設なのです。
たしかにここの湯遣いはなかなかよくて、浴槽は2.5×4m、毎分10リットルほどの給湯でほぼ透明、41℃くらいで湯がかけ流されており、午後になるとちょっと湯がなまるけど朝風呂の時は硫黄がはっきり臭って好感が持てます。
岩手 ロデム 浴室内

浴槽に温度センサーが入れてあってフロントで湯温をモニターしているようで、常に定温キープしているようです。
ノックダウン系のパンチのある湯ではないけれど、はっきりした上品な硫黄臭がボディーブローのようにジンワリ効いてくる、でも上がるとすっと火照りが収まる湯で、なかなか面白い湯質に思えます。
岩手 ロデム 浴槽

湯口横に貼ってあるキリスト様のありがたいお言葉をかみしめれば、現世のつらいことも一時忘れられるというわけで、確実に心身をいやしてくれる湯といえるでしょう。
岩手 ロデム 湯口

シャワー混合水栓は8基、リンスインシャンプー・ボディソープ・石鹸ありで、窓に大きなよしずがかけてあるので眺めに関してはイマイチです。

こちらは基本食事提供なしの素泊まり宿で少し残念なことに自炊設備もありませんが、廊下に電子レンジがあって部屋に湯沸かしポットと冷蔵庫があるので、短期滞在はさほど不自由感はありません。
岩手 ロデム 電子レンジ

事前申し込みすれば近隣の提携宿で朝食バイキングを利用することは出来るようですが、たぶん600mほど距離があり厳冬期だと遭難しかねない気がします

今回の夕食は、実はかねてから気になっていた盛岡南部の弁当屋があって、いちど賞味したいと思っていたので調達してみました。
ほかには蒸し野菜サラダとやはり購入総菜で鯖煮、ほどよい量の水分です。
弁当は格安なのに十分なクオリティとボリュームで、なるほど人気があるのが納得できました。
岩手 ロデム 夕食

翌朝は起き抜けにちょっと軽く朝食してから小一時間、40℃の湯を愛でました。

いったんあがって荷物をまとめて再突入、一泊の間に目にした宿泊客は5人ほどでしょうか、ウィークデーのほうが繁盛しているビジネス客に人気の宿です。
岩手 ロデム 浴室

朝の入浴時間が6時~9時でちょっとのんびりしていると朝風呂に落ち着いて入れなくなってしまうので、できたら10時前まで入浴できるように考えてほしいところではあります。

入浴時間には少し再考をお願いしたいものの、とても快適なお宿です。

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