森山荘
東北(岩手県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
雫石 国見温泉
≪2021年10月宿泊≫(1泊)
山間の名湯たちがそろそろ冬の眠りにつかんとする10月末、コロナもちょっとおちついたし波乱の今年のけじめをつけ佳き来年の訪れを願いて、贔屓にしている湯治宿に年末の挨拶を告げに訪問したわけです。
ホントはもっと北のほうもに行きたいんだけど、日程ほか制約条件と義務感&満足感のバランスを究極考えた2泊3日の1泊目はやはりこちら、宿入りが日曜日、ちょっと混んでる予感がいやなんだけど、イロイロ止むを得ないのです。
ちなみに宿泊予約の電話で7号室を指定した瞬間に、西川さんですねと対象特定されてしまいました。
宿泊料自炊一人一泊の請求は@3250+消費税¥325に入湯税¥75の都合¥3650、あれ?暖房料の記載がなくて請求漏れかもしれないと気づいたのは帰宅してから。
朝7時の娑婆は9℃、ONSENビークルをひた走らせ盛岡流通団地で昼食、夕食の仕込みも終えてチェックインしたのは13時半です。
岩手山も秋田駒も頂上付近に雪を抱いてはいるものの、宿のホンの近くに行ってやっと紅葉が色づき始めてるなんじゃこれ?な10月末です。
館主曰く一昨日は積もりはしないものの終日雪だったそうで、でも冷え込みにメリハリがないから紅葉がくっきりしないんだそうです。
覚悟はしてはいたが日曜日、いやになるくらい車が停まっててまぁ商売繁盛おめでたい次第ながら、今回は車を7号室に近づけることさえままならない状況で荷物搬入&チェックインです。
室内設備もいつもと変わらずちゃぶ台とお茶セットとストーブがあるだけの自炊湯治部屋です。
調理や排泄は部屋奥の扉を開けて7、8、10号室共用部の炊事場・トイレを使う構造で、加熱調理設備はグリル付き2口ガステーブルが1台のみで電子レンジなし、鍋釜薬缶は今回はかなり少な目、食器類は多くはないが数人分くらいがあります。
2020年に設置された冷蔵庫は今年春はあったのに今回見たら無くなっていて、自分はいつも氷持参だから不都合ないけど置いておいて欲しかった気はします。
ティッシュやお着き菓子はありません。
例によって敷布団2枚と化繊掛け布団1枚が下ろしてあって、今回押し入れは空でした。
こちらは自家発電なので、うかつに家電を持ち込み使用したらブレーカーを飛ばしたりして大騒ぎになるだろうというわけで、携帯やデジカメの充電くらいはいいとしても持ち込み電気器具類は封印するのが賢明です。
寝具敷設が終わったらまずはという感じで露天38℃に突入、好みの温度帯ではあちながら日曜だけにやや鈍り気味で、すっきり晴れていないから紅葉がイマイチ映えない露天入浴です。
真っ黄色に紅葉してないとおかしい木がまだ半分以上緑色で、基本的に自分は紅葉より圧倒的に風呂優先だからさほど気にはしないんだけど、ホームページ写真的にもうちょっとくっきりしてくれるとありがたい気はします。
14時に入って気づいたら16時半、ほかのお客さんは数組入れ替わった気はするのですが、貸し切りだったのは10分くらいな気がします。
ともあれ38℃の絶好温度で、なかば失神したままの2時間半でした。
かつて見たことないほど車が停まってるのを横目に、今夜は宿泊多そうだなと思いつつ内湯に移動です。
7、8、10号室は貸し切りみたいで、内湯がある建物は3部屋に泊り客が入っているように見えます。
内湯は体感41℃くらいか入りやすい湯だったものの、露天では寝てて気づかなかった皮膚ピリピリに気づき、やはり湯の力を感じるのです。
煩わしいにぎやかさの兄ちゃんたち3~4人ほどが入ってきたので、写真も撮らずさっさと髪を洗って夕食に部屋に戻ります。
今日は昼食がやや軽めでずっとかすかな空腹が続いていたので、ややガッツリ目に、焼きそば、焼肉&野菜炒め、サカナすり身天ぷら、十分な水分などの晩酌を楽しみました。
それほど寒くもないけど我慢しなければならない訳でもないので、ストーブ点火してヌクヌクです。
翌朝は6時起床、身体を起動するため30分くらい内湯で温まります。
先客1人はすぐにいなくなって42℃の貸し切り、例年この時期は内湯でしっかり体を温めないと動く気にならないのですが、気温10℃超えてるんじゃないかと思えて寒くなくて楽は楽です。
いったん上がって撤収準備と軽い朝食ののち約1時間の露天再突入、38℃の絶好温度でそのまま1時間微動だにせずな感じで国見の湯に名残を惜しみます。
お日様が左手低い位置から光ってくるから、木の葉が透けて輝いてそこそこキレイに発光しているのがいいカンジです。
結局今年も春と晩秋の2回しか訪問できなかったけど、満喫できたから良しとしましょう。
お勘定の時に例によって大女将さんが初めてですか?とか聞いてくるで、何回かお世話になったことがありますと受け答えながら、館主に年末挨拶して撤収しました。
すでに来年GW明けが待ち遠しいのです。