伊藤屋
東北(山形県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
山形 蔵王温泉
≪2022年01月宿泊≫(1泊)
伊藤屋は2024/10末で閉館したとのことで、心から残念です。
しばらくおとなしくしていようと思っていたんですが、世の中はコロナ国オミクロン軍の大襲来が目前、そうしたら宮城県民OKだった「やまがた冬割キャンペーン」もほどなく運用停止になるだろうと思ったら、滑り込みで活用しておこうという気になるのです。
※予想通り、2週間後に新規受付停止になってしまいました。
通常宿泊料金が冬季素泊まり@4500で一人泊だと+¥500,消費税が¥500に入湯税¥150で締めて¥5650のところ、「やまがた冬割キャンペーン」で▲2500されて¥3150で宿泊でき、さらに額面¥1000の買い物に使えるクーポン券が2枚いただけます。
実質¥1150くらいは日帰り入浴でも普通だと考えれば、すごくお得なのです。
スキーシーズン真っただ中とはいえ、コロナのご時世で平日ならばと問い合わせてみたら空いてるんだそうで、ちょいとご利用に踏み切りました。
朝早めに仙台を出て山形市内をちょっとウロチョロして宿着はチェックインタイム15時に30分ほど前、例によって早く着いちゃいましたテヘと突入です。
車は宿向かって右手の空き地に止めたのですが、たしか前回は5番スペースに停めた記憶があるのですが今回は1番スペースに停めるよう指示があって、5番から1番に停めなおしました。
チェックインでは宿帳のほか所定の書類に記入し免許証とワクチン接種記録を提示したら、さっそく地域限定クーポン2枚をゲット、そのうえ今売り出し中だからとはえぬきという新品種のお米の試食パック×2までいただいて、かなり好感度アップです。
いちど泊ったことは伝えてあるのでご案内は簡単、今日の部屋は2階上がってすぐ右手玄関真上の104号室「フクジュソウ」です。
外鍵付きの開き戸を開けて0.5畳の踏み込み、8畳の3人部屋で、窓際に30cm幅の板張りがあります。
6チャンネル25インチくらいの無料液晶テレビ、金庫、お茶セット、湯沸かしポット鏡台、セントラルヒータ、和卓、があります。
高湯通りに面ししっかりしたカーテンがかかったシングルガラス窓で、下湯共同浴場が目の前です。
障子は入ってるけど網戸が入っていないのは前回の部屋同様、冬季は窓結露で室内はかなり乾燥するに違いなくて、対策が必要です。
アメニティはティッシュペーパーとお着き菓子の樹氷ロマン、タオルと歯ブラシ、浴衣です。
入室時すでにおろしてあった綿敷布団×2と木綿掛布団1毛布1のほかに押入れにもう1セットがはいってました。
コンセントはテレビ金庫脇とセントラルヒータ横に2口×1でやや複雑にタコ足になっています。
部屋の外2階中央共用スペースには電子レンジと冷蔵庫があって、すぐ横には食器洗い洗剤+スポンジを備えた洗面があり、洗濯機もあるのは長期スキー滞在客への配慮でしょうか。
湯治宿ではないので自炊施設はないし貸し出し食器も無いけど食材持ち込み素泊まりは問題ありません。
周辺にも食事処はあるとは思うけど、どうせありきたりだしいつものように食材持ち込み泊です。
館内にはフリーWiFiがあるはずながら、掲示されたSSIDに該当する入感はなくて、一泊くらいはいいやとWiFiなしで過ごしました。
風呂は帳場の奥で男女別内湯があります。
今回行ったら、コロナ対策だということで一度に入浴できるのは2名までというルールになっていて、でもスキーシーズンなのに最後まで貸し切りでそういえば他に泊り客の姿がなかったような。
全面木製、4m×1m強の湯舟で蛇荒川折口・インキョ・上の川混合源泉が毎分数リットルほどかけ流しです。
前回はかなり白濁沈殿だったのですが今回は沈殿は少なく、湯を入れ替えて間がないのか湯が弱まったのか、判断できません。
酸性はかなり強くて、でもあまりワイルドな浴感でないのは前回体験済です。
チェックイン日15時に入ったときは湯の表面温度は45℃ほどあって、湯もみして44℃、あきらめて加水して42℃くらいで2時間入りました。
蔵王の湯といえば白濁の印象が強いのですが、うっすら濁った酸性硫黄泉もこれはこれで力強くていいものです。
洗い場はシャワー付き混合栓3基でシャンプーボディーソープありです。
ちなみに共同湯の入浴券は帳場で自由にゲットできますが、蔵王大露天風呂割引券の取り扱いは、当宿ではやっていません。
今回の夕食は、娑婆の無人販売所で総菜と中華弁当を買ってきて、家から持ってきた野菜もレンチンして、十分な水分で流し込みました。
中華でビールはやはり最高、昼ごはんがボリューミーだったからご飯残しちゃいましたけど。
ちなみに当館では持ち込んだゴミは持ち帰り、酒の持ち込みは自由です。
ガスヒーターは吸排気がちゃんとできていて室内空気が汚れる心配はないので、夜間寒くならないように弱く運転したままで就寝しました。
翌朝はアラーム6時にセットして活動開始したのはなぜか7時(汗)、風呂に入って冷えた体にスイッチを入れます。
風呂はやはり45℃くらいで、他にお客さんはいないものの遠慮気味に43℃くらいにして30分入ります。
やはり毎分数リットルくらいの給湯、今朝はますます濁りの沈殿が少なくて、かき混ぜてもほとんど濁らないから、ちょっと拍子抜けしながら入浴です。
あがって軽い朝食や撤収準備ののちに風呂再突入、外は雪が深々と降りしきるので、チェックアウト後に冷えないようにしっかり1時間温まってから撤収しました。
車は埋もれているかと心配しましたが7~8cmほどの積雪で、それでも掘り出すのに15分ほどかかりました。
今回こちらにお世話になって驚いたのは、窓の外に見える下湯の向こうに建っていたはずの堀久旅館が忽然と消えていたことです。
女将さんにお聞きしたら、2020年に廃業して2021年に建物を取り壊したらしくて、でもタイミング的にはコロナではなさそうで、2014年頃に不釣り合いな値段に値上げして客が離れたんだろうと思います。
女将さんは町の景色が徐々に変わっているんですよと残念そうに言われていたけど、たしかに残念です。
下山しながらかなり天候が悪くて半ホワイトアウト状態でビビりながら、でも下っていくプリウスのタクシーのテールランプを追いかけて無事に娑婆に戻りました。
ウチの温泉モービルは4輪駆動だからプリウスが走れるところなら絶対走れるし、ホワイトアウトで先導車がコースアウトしてもそれを見てブレーキすればいいから、こういうときは誰かに先を譲って追いかけるに限ります。
宿でいただいた地域限定クーポンは、1枚は産直でワケ有リリンゴ5kg(13個)¥1000に、もう一枚はやまやで缶チューハイに変身しました。
今回の山形のキャンペーンでもらえるクーポンは使える店が少なく大部分が飲食店で、どこで何を買うか慎重に作戦を練ったおかげでいい仕入れができたとさ。