藤島旅館
東北(宮城県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
大崎 川渡温泉
≪2022年01月宿泊≫(1泊)
こちら自炊湯治派にはちょっとハードル高い宿で、ついにお試しに至りました。
もっとも自炊湯治宿泊は3泊以上かららしくて、さすがにそこまで逗留するのもなぁだったのですが、こちらがみやぎ宿泊割キャンペーン対象宿なのに気づき、いろいろ紆余曲折を経ての宿泊です。
素泊まり一人一泊@4500+暖房費¥1000+消費税¥550の入湯税が¥150の合計¥6200のところ、宮城割で▲¥3000で清算額¥3200、地域限定クーポン¥1000をもらって実質¥2200になりました。
宿泊前々日に素泊まりでも宿泊割引適用か問い合わせたら、責任者不在だから電話かけなおしてほしいと言われ、1時間後に再電話でOKの回答をもらったので宿泊を申し入れたのです。
にもかかわらず宿泊当日になって受け入れ断りの一方的な入電、どうも宿の割当枠が残り少なくなって素泊まりごときに割引枠を使うのが惜しくなったらしいのです。
宿泊当日の一方的取り消しなんて道理が通らない話に断固屈するわけにはいかんから猛烈に抗議して、わかりました宿泊していただけます、という話になったのでした。
泊まれることになったから引きずるつもりはないけど、予約を当日に平気で踏み倒そうとするような〇〇〇・◆◆◆で△△△△△△で●●●●い宿は大幅減点、ちょっとご贔屓するようなレベルではなさそうです(一部自主規制)。
というわけで、ひと悶着を経て13時過ぎくらいに入るつもりで行動したのですが、国道から川渡に入る川渡大橋が工事中通行止めで大回りし、到着したのは13時半でした。
そこそこな台数の車が停まっているのは日帰り客と見え繁盛してます。
チェックインしたら帳場のおねぇさんがジグザグの棚を持ってきて、どうやら下足入れらしいと察して靴を入れます。
ワクチン証明提示ののち玄関ホール突き当りの藤島旅館看板とショーケースの間の通路を進み今日のお家は松11番、建物は古そうながら部屋は小奇麗にリフォームされています。
宿帳とみやぎ宿泊割の書類を書いて、クーポン受領です。
部屋は外鍵付きの木の開き戸で踏み込みは0.3畳、カーテンを隔てて客間6畳に床の間0.5畳と板敷スペース0.5畳の部屋です。
床の間にはテレビ、金庫、内線電話、鏡台があり、畳敷き部には座卓、お茶セット、湯沸かしポット、屋外排気タイプのファンヒータがあって、エアコンもあります。
アメニティは浴衣2枚、丹前、フェイスタオル、バスタオル、歯ブラシ、ティッシュ、お着き菓子は大栗なるまんです。
押し入れかと思った扉は衣装入れで部屋に押し入れはなくて、すでに化繊掛け布団と毛布、やや硬い敷布団が持ち込まれて敷いてあります。
コンセントは床の間テレビ脇に3口×1で湯沸かしポットとテレビで2口ともふさがり、板敷部に2口×1があってファンヒータと冷蔵庫でこちらもふさがっています。
ちょっと驚いたことにちゃんと湯が出る室内洗面台があって、それにもコンセントがありました。
80リットルくらいの1扉冷蔵庫には宿の売り物の飲料が詰まっていて、私物はほぼ収容できない感じです。
たぶん夏場なら広々した庭園が広がっているであろう、部屋幅のシングルガラスの窓には障子がはいっています。
壁や柱が塗りなおしてあるみたいで、ややBOROフェチ系のお客さんとしてはリフォームする前に宿泊したかったかんじです。
荷物搬入が済んだらまずは風呂、玄関からまっすぐ直進し突き当たった左手の中浴場から攻略開始です。
4m×4mサイズの43℃、真っ黒い羽毛のような湯の華が漂うわずかに薬臭くて柔らい浴感、少し緑かかった薄白濁湯で毎分20リットルほどかけ流されています。
シャワー蛇口3基にシャンプーボディーソープがあります。
日帰り入浴だと、こちらの風呂に入るには大浴場と別に¥500費用が掛かるようで、あちこちに500円と書いてあって若干興ざめですが、おかげで日帰り客は入ってこないから空いていて快適ではあります。
ちゃぷちゃぷっと入って写真を確保して、せっかくだから大浴場へ行ってみます。
玄関右手に進んで売店や自販機コーナー過ぎたところを左折し、緩い階段を下りた先で日帰り入浴¥300です。
安くて入浴受け入れ時間も長いから人気で、ずっと5~10人くらい入浴客がいて、当日は写真ゲットできませんでしたが、湯は同じ源泉らしくて6m×6mサイズの43℃、毎分20~30リットルのかけ流しで、どこからか今日は湯が温いなという声が聞こえてきます。
細長い脱衣所が特徴的な感じで、シャワー蛇口は5基ほど、シャンプーボディーソープなし、隅に打たせ湯ブースがあります。
どちらかいうとあまり湯疲れしないあっさりした冷えの湯のような浴感で、集めでも長風呂してものぼせる感じはあまりありません。
宿泊したら中浴場にも自由に入れるのに、広々してるのが良くて鈍り気味な大浴場のほうに長風呂してしまいました。
16時半に上がって部屋に撤収、夕食は宿の人にレンチンを頼むのであまりヒネらず、ウジエで調達した弁当と揚げ総菜に家で作った野菜炒めといった感じで、健康維持のための水分と一緒に食べました。
今日は食後の座ったまま寝はせずに済んだのは、あまり湯疲れしないからなのかもしれません。
朝は6時前起床の6時行動開始で、6時過ぎに暗い大浴室に突入して薄暗い貸し切り湯を満喫します。
こちらは通常7時から日帰り入浴オープンなのですが、金曜日なので大浴場は7時から風呂掃除開始のようで、ほどなく掃除係の従業員さんが下見に来てまだ入ってていいからねと電灯をつけていってくれました。
7時前の浴槽の抜栓まで44℃の大浴槽貸し切りはなかなか値打ち物といえるでしょう。
7時にいったん上がって軽い朝食と撤収準備、8時半から泊り客の権利を執行して中浴場に再突入します。
今朝も43℃ほどで、8時頃に入浴客が1人、大浴場掃除中なのを知らずに来た日帰り客かもしれません。
そろそろ撤収するかと9時半に中浴場を出たところで、掃除の従業員さんに出くわし、大浴場に半分くらい湯がたまったからその気になれば入れるよとナイスアナウンスです。
こちらはチェックアウトは11時なのですが10時に撤収予定で進めていたのですが、せっかくのお誘いだから少し遅れてもいい気になり大浴場に再突入します。
まさかの常連と思しき爺さんがすでに入っていて、浴槽の浅くなってちょうど湯がヒタヒタし始めているところでトドになっていたので一番風呂は逃したのですが、まったく鈍っていない湯を味見することができました。
だいぶ前に日帰りで入浴した時も前日も薄緑白濁だった湯ですが、換湯直後だと薄緑透明で浴感も新鮮、本来の真癒の湯を味わえたのは感動モノの大収穫でした。
当宿にもし泊まるなら月・水・金の換湯直後を狙うのがベストで、大浴場を狙うなら前日夜泊して翌9時半入浴、あるいは月・水・金宿泊にして15時前に中浴場を攻めるかがベストだとわかりました。
さすが常連はよく知っていて、まだ湯がたまり切っていないにもかかわらず10時過ぎには日帰りが続々と押し寄せはじめ、それを見ながら撤収しました。
宿泊割クーポンは予想通り飲料に変身しました。
ちなみに大浴場に左折せず廊下をそのまま直進したところに自炊客室があって、今供用しているのは4室で3泊以上、一人一泊@3800ほどだそうです。
ガスは使った分を清算するほか、電気製品は持ち込み料別途必要みたいです。