勘七湯
東北(宮城県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
大崎 東鳴子温泉
≪2022年02月宿泊≫(1泊)
個人事業者の春の恒例にして憂鬱の種、確定申告が早めに終わったということで同じく恒例のご褒美慰労マイセルフ、やや疲れ気味で瞼がけいれんし始めたりもしているし、ちょっとリフレッシュに来てみました。
わけありセルフプランが素泊まり一人一泊冬季暖房料込み@4400+入湯税¥150、これがなんと宮城宿泊割キャンペーン適用で▲2000になるうえ額面¥1000の宮城宿泊割クーポンが貰えるならもう日帰り入浴とたいして変わらず素泊まりできるわけで、手近な鳴子だし見逃すわけにはいきません。
チェックインは14時で予約してちょっと前に着、いさぜん旅館まえの路地を入った屋根付き駐車場に車を停めて、これで降雪でも雪だるまにならぬワイとほくそ笑みながらチェックインです。
お役所の書類に記入しワクチン証明とか提示し¥2550を前払いでお支払いして、宮城宿泊割クーポン額面¥1000をゲットです。
当宿には今年初めての宿泊ということで、年賀の残りだという法被型に折られた手ぬぐいをいただいてちょっと嬉しく思いながらご案内いただいたのは3階ねむのき、エレベータを出て南東側になります。
部屋は踏み込み0.5畳に作り付けの下駄箱があり、客室部は6畳+幅30cmほど床の間風のテレビ設置スペースとか衣装入れとかがあり、窓側は1畳ほどの濡れ縁です。
客室内はちゃぶ台とお茶セットとファンヒータ、6チャンネル映る20インチほどの無料TV、金庫があり、濡れ縁にはテーブルと椅子があります。
アメニティはセルフプランのお約束で何もなくて、まぁ自分には不要なのでノープロブレムです。
布団は自分で敷くことになっていて、押し入れに敷布団×2、マットレス×2、化繊掛布団×2、毛布×2があり、布団設営がセルフなのは普通ですが、今回も敷いたそのままにして撤収してくださいということでした。
窓は1重ガラスで、濡れ縁との間に雪見障子がはまっているだけなので冬季だと少々乾燥する感じです。
ファンヒータはやや小ぶりで熱量がちょっと不足気味で温かいとはいえません。
灯油が無くなった時には廊下の予備ファンヒータを使ってくださいとのことで、翌朝温かく目覚めるようにお言葉に甘えて予備も部屋に持ち込んで、2台並べてタイマー起動したから快適ヌクヌクな目覚めでした。
コンセントは衣装入れ下に2口×1とTV脇に2口×1です。
不都合を感じたのは、扉のノブが壊れてて不用意に扱うとドアと分離してしまうことで、部屋から出られなくなる恐怖に見舞われます。
まぁ実質¥1550での宿泊だから気にするほどではなくて、扉を閉じるときにちょっとコツがいりますが記事ネタとしてはアリでしょう。
廊下にWiFiステッカーが貼られるけどちゃんと受信できなくて、これもまぁ安いし一泊だから気にしません。
寝具設営等が終わったらなにはともあれ風呂、一階玄関前からロビーを突っ切りまずは小さいほうの薬湯突入です。
3m×2mほどの浴槽に43℃ほどで細かい綿埃のような湯の華がちらほら舞う、コーラ色・かすかにナフサないしタール臭の湯です。
こちらは独自源泉で、毎分数リットルほどのかけ流しになってます。
シャワー付き蛇口×1基とシャンプーだけがありました。
空いているうちに全湯制覇すべく、30分ほどで大浴場に移動します。
4m強×2.5mほどの大浴槽と2m×2.5mの小浴槽があるものの、今回も左の大浴槽のみ42℃ほどの湯が張られていて、毎分数リットルほどのかけ流しです。
湯は細かい綿埃のような茶色い湯の華が多数浮遊する、烏龍茶色のかすかにモール臭の湯です。
出来ればせき止めてある小浴槽の方にも少しだけ湯を入れて30℃くらいにキープしておいていただけると、温冷交互の無限入浴ができてうれしいんですけどね。
洗い場はシャワー付き蛇口×4基、シャンプー、ボディーソープありです。
大浴場で1時間ほどのんびりして再度薬湯に30分ほど浸かって上がりました。
深夜は大浴場と薬湯と交互に清掃だそうです。
自炊設備は2階がメインで3階はやや手薄感があって、でも無料2口コンロ台があって縦横無尽に使い放題です。
電子レンジは両フロアにあって、でも鍋類・食器・調理器具はあまりなくて今回は2階から調達しましたが、本気の自炊というよりも加熱はできるくらいに考えるほうが無難です。
蛇口は水湯混合栓で湯が出るので、冬場はありがたいです。
そんなわけで今夜の晩酌はレンチンのグラタン、鶏腿肉のトマト煮込み、野菜厚揚げ牡蠣のピリ辛鍋みたいなやつと健康維持のための水分です。
今夜の当宿の泊りは帳場のホワイトボードによれば6組、なんとというかそのうち1組は隣の部屋で喫煙者です。
まぁ喫煙を目の敵にするほどではないけど、廊下までタバコ臭くてちょっとなぁではあります。
姿をちらっと見た感じ、工事関係のベースキャンプとして泊まってる人のような感じでした。
翌朝は目覚ましは6時にセットして活動開始は10分後くらい、薬湯で小一時間朝風呂から軽い朝食、そして薬湯に再突入1時間で一泊湯治を締めました。
チェックアウトは帳場のざるに勝手に鍵をおいて出ていくしきたりです。
部屋近くにあった共同トイレは温水洗浄温熱便座洋式水洗でした。
昨今は勝手知った自炊派のご利用が少なくなさそうだけど、天明4年(1784年)創業の由緒ある湯宿らしいです。
ちなみにいただいた宮城宿泊割クーポンは、岩出山のウジエスーパーで特価販売していたお米の購入に充当しました。
かなり規模は大きいのにいつも泊りが少なくて、まぁ繁盛されても困る風呂のサイズではあるけど、もう少し頑張ってほしい所です。