東多賀の湯
東北(宮城県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
大崎 鳴子温泉
≪2022年03月宿泊≫(1泊)
湯治に目覚めて20年ちょっとにして今年はじめて宿泊してなかなかいいじゃんと思ったわけで、でも通常宿泊料金だとお隣のほうがいいかなぁと思っていたわけです。
そこそこ根を詰めて仕事していたらいつしか目は霞み腕肩ぎしぎし、脳がヘタってきつつあるのに気づき気晴らしもよかろうと、みやぎ宿泊割キャンペーンをご利用して再訪問することにしました。
自炊一泊@6000に入湯税¥70のところ、キャンペーン適用で▲¥3000で額面¥1000のクーポン券がいただける、実質料金¥2070のありがたい宿泊です。
宿の看板の前、すでに1台車が停まっているところに14時半に到着し、入館してキャンペーン適用を申請しつつポチとの再会も噛み締めながらチェックインします。
宿帳とキャンペーン書類を書いてクーポン券を無事ゲットして、ご案内は奥の階段あがった目の前210号室になります。
踏み込みには使っていないこたつが立てかけてあって、他の部屋もたぶん共通仕様な感じです。
210号室は格子戸で廊下と仕切られ踏み込み1畳、鍵付きのふすまを入ると畳6畳の客間で入り口の隣に1.5畳くらいのキッチンがあります。
部屋にはすでに敷布団2枚+羽毛かけ布団が敷かれていて、押し入れにはもう1セット寝具があります。
部屋設備はファンヒータ、20インチくらいの6ch映る無料地デジテレビ、セントラルヒータ、座卓お茶セット、ドライヤーといったところでアメニティはティッシュ、歯磨きセットとフェイスタオル、浴衣丹前バスタオル、お着き菓子は鳴子峡ロマンでした。
窓はシングルガラスに障子がはまっているだけで、自分は小型の加湿器持参なので乾燥に関してはノープロブレムながら厳冬期の結露による室内乾燥は厳しいかもしれません。
窓用クーラーの枠だけが窓についていて、夏季はクーラーが設置されるのでしょうか不明ではあります。
キッチン設備は150リットルくらいの2扉冷蔵庫、無料1口コンロ、流し、といったところで、中鍋片手鍋、フライパン、湯沸かしポット、食器少々、包丁はあれど調理器具は少々です。
ご飯を炊くか尋ねられたので、炊飯器も貸してもらえそうな感じですが使わないからご遠慮しました。
コンセントはキッチン逆側押し入れ前と、テレビ脇の窓脇に各々2口があります。
部屋の外廊下中央の共同流し場には、電子レンジ、魚焼き器、オープンレンジが設置されています。
共同の流しは水と湯の蛇口×2基があって、洗濯機と乾燥機もあり、シャワーブースまであって宿の繁盛具合を見ても経済事情はよさそうです。
入室の儀を済ませてして風呂に行ったのが15時ちょうど、コロナのご時世だから日帰り入浴お断りということで、普段なら日帰りごった返し状態のところ完全貸し切りでお値段以上の満足感があります。
浴室の向かいには湯上り休憩スペースもあって、なかなかくつろげるいい塩梅です。
今日はちょっと高温で44℃、給湯をもう少し絞ってくれてもいい感じの毎分25~30リットルくらいで、2m×2mちょっとの浴槽に注がれます。
給湯口から出た直後の湯はほぼ無色透明で、40cmほどの落差でジャボジャボすることでかなりの濁りになるのですが、並べてみると一目瞭然です。
今日は少し浴槽内の沈澱物も多くて白濁感はやや強め、ビフォーコロナは日帰り客でしっかり混むから、湯も相当鈍って真っ白の死にかけの湯になっていました。
ちなみにシャンプーボディソープはあるけどシャワーや湯水混合蛇口はなくて、上がり湯は先日は沸かし湯かと思ったけど受け桶に湯の華が沈殿していたので温泉なようです。
15分ほど貸し切りののちさっそく泊り客が1人入ってきて、その後はだいたい誰かが交互に入りに来る感じです。
やはり独占したければフライング15時前着に限るのですが、さりとてあまり早く着くのも図々しいから、そのあたり加減が難しいです。
17時まで2時間硫黄摂取して、かなりへたばっていたのですがリフレッシュできました。
当宿の風呂は給湯量コントロールも加水もできなくて湯温調整しようがなく、熱くても逃げ場がないのはちょっと困りものです。
今回の夕食は、前回台所の勝手がわかったのできっちり煮炊きして、豚ガーリック醤油焼きをねぎダク烏賊焼きそばにオン、ピリ辛サンマつみれ鍋、長湯で喪失した水分も過不足なく補給します。
今回は熱湯に疲れたのか疲労がたまっていたのか食後に30分ほど魂が抜けました。
翌朝はアラーム6時の行動開始6時半、45℃近い風呂なので30分ほどでいったん引き上げました。
やはり7時前ころから入れ替わるように入浴客が続きます。
軽い朝食から撤収準備ののち8時頃からまた1時間ちょっと湯を愛でたのですが、やはり熱湯はちょっと苦手で長風呂は温湯に限るなぁと思うのです。
この時間になったら誰も入ってこず貸し切り状態だったのがナイスで、でもみんな温泉に泊まってこの時間に風呂に入らずに、一体何しに来たのか不思議です。
玄関で靴を履いていたらポチがちゃんとあなぐらからお見送りに出てきて、自分の役割を心得ているあたりヘタな人間よりよほどお利口さんです。
宿泊料金は鳴子だけにやや高めではあるものの、建物もこざっぱり小奇麗だし過ごしやすくはあります、個人的にはもっとBOROい宿の方が好きなんですが。
クーポンは例のごとく、帰仙の途中でビールに変身しました。