いづみ荘
東北(山形県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
最上 赤倉温泉
≪2023年02月宿泊≫(1泊)
前回の湯治からはや一か月、ずっとデスクワークでアイデアが出詰まってちょっと血の巡りの回復ということで6年ぶりこちらにお邪魔することにしました。
蔵王の酸性硫黄とかコッテリした湯が好きではあるけど、たまにはふとお茶漬けが食いたくなるというか、おとなしめの湯で心身をほぐす気になったのです。
夕食は宿でいただくのはそれはそれでまたよしとして、近頃は往路復路のがっつりランチが楽しみでもあり朝食はセーブするということで、お手軽夕食付一泊¥5800に暖房費¥500消費税¥630入湯税¥150の締めて¥7080のプランです。
もっともこれに全国旅行割を適用し▲¥1200、精算額¥5880で山形県内限定クーポン¥1000×2枚がいただけます。
食事つきとはいえ、年末までは自炊宿泊をほぼ実質負担ゼロで湯治していたことを考えると、妙に負担感を感じてしまいます。
宿の公式ホームページで13時の着宿で宿泊予約して10分の遅れくらいで着きました。
ホントはどこかで日帰り湯でもと思ってたのですが、雪も絶え間なく深々と降ってるしまぁいいかと直行しました。
赤倉温泉街のおおむね最も奥あたりにある宿で、車は玄関斜め前4台分ほどの駐車場に停めます。
ご用意いただいていたのは2階竹の間、鍵のかかる木の扉をはいると踏み込み約1畳、ふすまを経て客室畳敷き8畳で、窓際と廊下側壁際に奥行き30cm・部屋幅の板張りがあって広め・南向きの明るい部屋です。
室内設備はエアコン、50リットルくらいの冷蔵庫、籐椅子、タオル掛け、洋服掛けるヤツ、和テーブル、23インチワイドくらいの6チャンネル映る無料デジタルテレビ、金庫、お茶セットといったところです。
超お得コース(浴衣とタオル別料金)なのでアメニティはティッシュだけで自分には十分なのです。
コンセントは床の間に2口×1、隣室との仕切り壁窓寄りに2口×1、冷蔵庫奥に2口×1です。
寝具はすでに敷布団・掛布団・毛布をセットしていただいてて、押し入れにマットレス×2+木綿敷布団×3、毛布とか掛け布団数枚がありました。
部屋窓は二重で障子風のガラス窓と分厚いカーテンが設置されてい明るい部屋で、新しく出来た日帰り入浴施設とか川沿いの他の温泉宿が遠くに見えます。
窓の外に小さな張り出し部分があって、冬季は部屋の冷蔵庫に頼らなくても飲み物などがっつり冷やすこともできます。
残念ながらWiFiはありません。
風呂は地下1階の男女別浴室で、階段脇に女性風呂が、奥に男性風呂があって、無色・透明・無味・無臭の刺激の少ない大人しいお湯ですが、48℃超あろうかという激熱湯で、無条件で加水して14時から16時前までのんびり入り、いったん上がって17時前から18時前まで再突入しました。
シャワーの湯はどうも温泉らしくて、石鹸の泡立ちはあまり良くないのは好みでないものの、貸し切りだったから良しとします。
ちなみに男性浴室内の照明のスイッチはどうしたわけか廊下の壁に設置されているので、はじめての人は少し戸惑います。
炊事場とか洗濯機とか自炊湯治系の設備は見当たりませんがお値段的に食事付きでお世話になるほうがよほど合理的で、こちらではもっぱらちょ~お手軽プランを利用しています。
夕食は18時頃かららしいのでそれでお願いして、内線電話でお呼びがかかって1階奥の結構いい雰囲気の板敷の食事会場でいただくことになります。
HPによれば少しくらいの持ち込みはOKだということなので、ほんの少々飲み物を持ち込んで夕食に臨みました。
オフィシャルホームページ予約のサービスは烏龍茶にして、夜間の喉の渇きに備え部屋に持ち帰りました。
夕食はちゃんと旨かったですが、特に印象に残ったのは海老でちょっとチリ風味で美味しいんだけど殻が異常に剥きにくくてめんどくさかったこと、カレーフレーバー沢庵が旨くてびっくりしたことでしょうか。
牡蠣も旨いのだが内陸で牡蠣か?と思い、大ハマグリの吸い物、てんぷら(白魚?)も同様、アサツキのカラシ味噌和えは持ち込んだほんの少しの日本酒にベストマッチでした。
ご飯はおにぎり6個ほどあろうかという感じ、ちょっと柔らかめのイマイチな炊き加減でしたが。
どうやら今宵の宿泊客は自分だけで、全館貸し切りなのはうれしいのですが、もう少し日本人は温泉レジャーを楽しむべきだと思います。
翌朝は6時半起床、さっそくの朝風呂は7時前からでしたが、48℃の激熱は想定内として、あろうことか水が出ません。
そういえば今朝の最上地方の天気予報はー8℃、凍結したか水抜きしたかもはやこれまでかと思ったのですが、シャワーの水が出たので10分くらいかかってようやく適温にできました。
30分ほど朝風呂していったん撤収準備に部屋に戻り、チェックアウト前に小一時間体を温めて撤収しました。
よく考えたら年明けからは電子クーポンのはずなのにいただいたのはなぜか紙クーポンで、お聞きしたら宿にパソコンがないし紙で配布してもらったのだそうです。
個人的には電子クーポンがどんなものか興味があったのに、不発に終わって残念でしたが、道の駅村山でハネモノのリンゴで1枚、東根の酒屋でお酒で1枚つかってお土産山盛りの帰路になりました。
山形県でクーポンを使えるのは大部分飲食店で、物販が少なくて使い勝手がひどく悪くて、もう少し事業者募集に力を入れてほしいものです。
県道28号線で山刀伐越えの尾花沢経由で帰ろうと思って、赤倉温泉スキー場まで走ったところでポケットに部屋の鍵を発見し、やむなく宿まで返却しに戻って改めて山形通貫の帰路につきました。