加登屋旅舘
東北(山形県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
鮭川 羽根沢温泉
≪2023年04月宿泊≫(1泊)
2か月ほどまじめに仕事してたら心身ともに凝り固まって、そういえば寒さの盛りの頃に羽根沢に行きたくなったものの雪の深さに怯んで思いとどまったのを思い出し、久しぶりに訪問してみる気になったのです。
羽根沢は一番奥の宿のほうが訪問回数は多いものの、数年前から高級路線に鞍替えして自分が泊る宿でなくなったので、10年ぶりにこちらにお世話になる気になりまっした。
そうはいっても久しぶりだけにちょーお手軽プランでさえ1泊2食で税込み¥8250+入湯税¥150で、当宿ももう気軽に利用できる範疇をちょっと超えてしまってて、県民割適用で▲¥1600、地域クーポンが¥1000×2枚いただけ、今回は実質¥4800の負担になります。
県民割適用OKなのを電話で確認したうえで公式ホームページから宿泊予約、チェックインは15時からなのですが暇を持て余して14時前に現地入りしてしまいました。
車はすぐ目の前にある集落中央広場に停めますが、川べりにはいまだ雪が融け残ってて雪深い地であることを物語っています。
毎度のことながら、ものは試しで押し入ってみると入館OKをいただいてそのままチェックインとなりました。
ロビーは結構広々してて、さすが湯元というか昔はさぞ羽振りが良かったんだろうと思えます。
こちらは公式ホームページで宿泊予約すると予約確認メールにURLが記載されていて、夕食の飲み物のサービスクーポンをゲットできます。
「印刷して持参しチェックイン時に提示すること」とされていますが、URLをスマホに覚えさせクーポンページの表示でOKをいただき、県民割も適用されなかなかうれしいです。
夕食開始時間は18時、18時半、19時開始、くらいの感じだそうで18時でお願いし、朝食は7時半、8時くらいの感じでご要望も聞くとのことで7時でお願いしました。
ご案内いただいた部屋は本館1階の玄関からまっすぐ突き当りにほど近い102号室です。
廊下の突き当りに電子レンジ、湯沸かしポット、洗濯機、コンロがあったので、鍋釜薬缶までは未確認ながらイロイロ工夫できそうです。
部屋入口は外鍵つきの木の扉で踏み込みが1畳ほどあり、ふすまを開けると8畳間に2畳分くらいの床の間、窓側に障子を介し濡れ縁2畳もあり、なんとなくリフォームしてそこそこ新しい部屋に思えます。
部屋備品は座卓、お茶セット、冷水ポット、6チャンネル映る20インチワイドくらいの無料デジタルテレビ、ファンヒータ、エアコン、空気清浄機があります。
濡れ縁にはテーブルセット、50リットルくらいの空の冷蔵庫、洗面台があり充実です。
WiFiも入感し、まずまず快適な滞在です。
コンセントは床の間隅に2口×1(TVで1使用)、床の間の向かいの壁に2口×1(三又が刺さってファンチータと冷蔵庫で2使用)と洗面台の横に2口×1空気清浄機で1使用です。
窓は部屋幅全面で1枚ガラスで仕切りが障子だけなので厳冬期夜間は少々寒いかもしれませんが、まぁエアコンつけっ放しでなんとかしのげるでしょう。
アメニティはチョーお手軽なのでお着き菓子(味噌まんじゅう)とティッシュだけ、タオルとか浴衣は別料金ですが自分は当然不要です。
風呂は玄関上がって右手に男女別内湯があり、確か23時頃までと、朝は5時か6時頃から入浴可能です。
深夜に忍び込んだらナマヌル湯になってるのか聞き忘れましたが、もしそうだとしたら飲酒を控えて忍び込んでみたい気もします。
浴室は8角形の湯屋を男女で半分割し、浴槽は建物窓際外周8角形にそって細長くかぎ括弧(〔)型になっていて奥行きが1.5mほど、延べ長さが10mちょっとほどあるのですが、長風呂客がいて浴室内の写真は撮れませんでした。
一階玄関からロビーを過ぎて右折して、広間の方に行った突き当りから湯殿を振り返ると水の上に浮かんで見えて、竣工当時はさぞかしモダンな建物だったことだろうと思えます。
給湯口は浴室入口からいちばん遠いところにあって25リットル/分前後の給湯量で、独特の臭いのうす塩味、少々浴槽の規模には不十分に見受けられます。
前回浴室入口近く吸い込み口があったのですが、今回はなぜか発見できずです。
湯遣いの表示によればかけ流し、低温期には加熱アリ加水なし、薬品消毒ありになっていましたが、薬品臭は感じず、とはいえ昔ほどでないもののかすかに源泉に含まれる臭素を感じられます。
羽根沢のヌルツル感は十分に味わうことができ、給湯口付近で42℃、浴室入り口近くで41℃の浴感はマイルド、でも昔はもう少しボディーブローのように湯疲れする湯だった気がしますが今回はさほどでもなく、さりとてなかなかな温まりの湯です。
細長い浴槽なんだしどうせなら、浴室入り口付近で排水するようにして、2か所くらい緩く仕切って、熱湯、適温、ヌル湯にすれば好みに合わせて入れるのにと思います。
シャワー付き混合水栓蛇口×3シャワーなし1、ボディーソープ・リンスインシャンプーがあります。
14時過ぎから1時間半入浴し、いちど涼みと水補給に出て16時過ぎから17時過ぎまで再突入したのですが、結構日帰り客が多くてしかも長風呂客揃いで貸し切りには至りませんでした。
日帰り@400もするのに、思いのほか根強い人気があるようです。
夕食は隣室103号室で18時から、野菜主体でヘルシーではあれど、宿泊料金からしたらもう少し奮発してほしい気もして、それを予想していたので持ち込んだメンチカツも加えて一人宴会でした。
クーポン写真提示でお銚子1本も無事いただけはしましたが、もう少しキノコ産地らしい食事アレンジがあれば酒が進むのになという感じです。
夕食終わって部屋に戻ったら寝具敷きしていただいてました。
羊毛敷布団×1+毛布×1+木綿掛け布団×1で、押し入れの中のを当然敷き増し、B級グルメ記事などまとめて22時頃に寝落ちました。
翌朝は6時起床、7時前まで30分ほどようやくの貸し切り朝風呂です。
今日の泊りはほか1組あったように思えるのですが全然見かけず、この時点では全館貸し切り気分で優雅です。
朝食は7時でお願いして、やはり隣103号室にご案内、正しい日本旅館の朝ごはんな感じです。
朝夕とも米の炊き具合はまずまずコンビニおにぎり3.5個ほどでした。
昔はチョーお手軽朝食なし夕食だけプランもあったような気がして、自分はそのほうが良いんですけどまぁ仕方ないでしょう。
食事後部屋で少しくつろいで、8時過ぎ~9時半過ぎ風呂に再突入9時前から20分ほど独り言が激しい爺っちゃが入ってきて、ようやく出て行って貸し切りになったと静かに湯を愛でていたら、9時半ごろにまた入ってきて、やかましいから撤収することにしました。
前日夕方も女性風呂のおばさんが風呂内で朝鮮半島の言葉らしき大声でしゃべり続けててずっとやかましくて、今回はちょっと入浴中が騒がしくて落ち着かない滞在でした。
今回は県民割適用でリーズナブル負担だったものの、よほどのことでもないとこんな辺境にそうそう泊まりに来ようという気にならないし、昨今各地の温泉が廃れているのはお客さんにとって宿泊料金を負担するだけの価値が見いだせないからなのであって、もう少し価値というか満足感を高める工夫をしないと先々心配です。
ちなみにいただいた地域クーポンは、山形県だと使える店は大部分が飲食店か土産物屋なので、数少ない物販店から酒販チェーン店に寄って水分に変換しました。