水上旅館
東北(秋田県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
花巻 台温泉
≪2023年06月宿泊≫(1泊)
秋田駒中腹のなじみの湯治宿1泊ののち、上がり湯してから帰仙することにしたというか、雫石から長距離を帰ると疲れ果てて湯治の効能が無くなってしまいそうな気になったわけです。
久しぶりの花巻台温泉、コロナパンデミックを乗り越えられずに廃業した湯治宿が多いようで、少々昔に設置された現地の看板と最近の台温泉旅館組合のホームページのマップを見比べると悲しくなります。
湯治宿で生き残っている数少ない一軒のこちらは素泊まり宿泊のみの受け入れで、今どき稀有なオール込み@3000でお世話になれます。
数日前に予約、第一希望日は女将さんに用事があるとのことで第二希望日で宿泊確定、14時か15時くらいについてゆっくり風呂に入りたいという交渉成立しての現地入りです。
時間の読みを間違えて13時過ぎに着いたもののさすがに早すぎるから、宿の指定のいつものところに車を停め、静まり返った台温泉を少し散策しました。
14時に入館し部屋は2階、階段上がってすぐ右手の3号室(3人部屋)で台温泉のメイン通りに面したいつもの部屋です。
部屋入口は鍵なしふすまで踏み込みなしの6畳敷き客室になっており、障子と窓の間30cm幅くらいの棚があって、入口横に床の間があって座布団が積まれてます。
隣の部屋(2号室6畳)に布団を敷いていただいてて2間で使えて、布団には乾燥機が刺さったままになってます。
木綿敷布団+木綿掛け布団+清潔なタオルケットで、よく乾いた快適に眠れる寝具です。
部屋備品は和テーブル、お茶セット、6チャンネル映る20インチワイドくらいの無料デジタルテレビ、茶箪笥にはおせんべいもインスタントカフェオレもあります。
アメニティは浴衣とティッシュですが使わずじまいです。
コンセントはテレビ脇に2口×1+1口、2号室にも2口×1があります。
部屋幅全面が窓で明るい部屋ですが、障子がはいっているだけなので遅くまで寝坊するのは少々まぶしくて厳しいでしょう。
風呂は玄関からまっすぐ奥に進んで突き当りのS字階段を1階下がった、ほとんどどこかの民家の風呂場のような湯船2槽の風呂で、貸し切りで入浴します。
女将の居間わきの柱にぶら下がっている人形が照明のスイッチで、手前側が階段、奥側が浴室の照明です。
浴槽は1.5m×2mくらいで43と44℃のかすかに硫黄臭の2槽、源泉槽からの配湯量を木の栓で調整して湯温をコントロールします。
浴槽がそれほど大きくはないし貸し切りで加水放題だから、比較的短時間で好みの湯温になりますが、14時過ぎ~15時半頃まで40℃にして入ってた浴槽は、16時過ぎに再突入したら43℃まで昇温してて、木の栓の温度制御はあまり効きは良くなさそうで、むろんまた40℃に加水して30分ほどまったりしました。
シャワー・蛇口なしで、石鹸・シャンプーもありません。
宿泊客は1組しか取らないので、好みの温度で入浴できて貸し切り放題でした。
ちなみにいつも向かって左側の浴槽が低温なので、それを加水して左側にしか入ったことがありません。
低めの温度でも結構温まる湯なので、夏場の湯上りは汗だくになりそうで、今回は久しぶりに持参したUSB小型扇風機を使いました。
当宿には自炊設備はないので、持ち込んだ弁当をレンチンしていただき、17時から夕食です。
いつものように野菜と豆腐と餃子の鍋の差し入れをいただき、失われた水分も少々補給しました。
山の中なのでマチナカほど暑くもなく過ごしやすくて、やはり少々湯疲れして21時過ぎ就寝、ほぼすっきり快適に朝を迎えました。
朝の気温は20℃弱くらいか、6時~7時にナマヌルい朝風呂を楽しみ、7時にあがって熱湯を所望したら例によってサラダとみそ汁と温泉卵を出していただきました。
8時過ぎから風呂に再突入し、またもや左側を40℃に加水して9時半まで心身をほぐして帰路につきました。
女将さんにお聞きしたら、いまは入浴だけの日帰りは受け入れてないのだそうで、部屋休憩つき入浴か、宿泊だけの受け入れだそうです。
女将さんはお元気そうだったしあまり商売っ気なさそうだから、まだ当分は頑張って営業していただけるだろうとは思うのですが、領収書のあて名がバッチリ間違っててうっかり勘違いはあるのかもしれないのはおおらかに受け止めましょう。
田舎の婆っちゃの家に泊まったような気になる宿です。