森山荘
東北(岩手県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
雫石 国見温泉
≪2023年09月宿泊≫(1泊)
酷暑の夏もようやくちょっと落ち着いて、仙台では日中気温がようやく27~28℃になった9月末です。
湯治のベストシーズンにはまだまだなのですが、10月の見通しが不明瞭なこと、今年も訪れておきたいマニアな湯治宿が10月上旬までしか営業しないこと、ちょっと気の張るストレスフルな仕事が一段落してもう忘却していい段階になったこと、などの情勢をふまえ、北東北に出撃する潮時と見極めたわけです。
んなワケで、(主に)北岩手湯治巡り1泊目はやはり外せないこちら自炊宿泊@3650(本体¥3250+入湯税¥75+消費税¥325)です。
矢巾流通団地のお気に入り飯屋を目指して仙台発7時、無事目的達成し、ややウロウロしながら14時前に国見着です。
国道46号線から県道266号国見線に入って到着まで、今年はさすがに沿線の木々もまだ緑真っ盛りです。
国見について石塚旅館になんか違和感を感じたのですが、なんと入り口にトラロープが張ってあって、従業員にコロナ患者が出たので営業自粛してるらしいです。
行楽時期に自粛はなかなかしつらいでしょうが、まぁ普段儲かってるだろうし、割を食らった予約客さんはやりきれないとしても判断は正しいといえるでしょう。
そんなこともあるのか、こちらは結構たくさん車が停まってて、ご繁盛なのは良いがやや煩わしいのは否めません。
秋田駒の登山絶好時期なので、予約の時に7号室は予約が入ってるといわれ、他のお部屋にご案内されました。
知ってる人は知ってる、内湯がある建物の台所近くのベッドの部屋松の間です。
何を隠そう個人的には7号室にはさほど執着はなくて、ネタになって快適なら全然別部屋でもウェルカムです。
当日は7~10号室は2~3組が入ってて、あまりあえてその間に割り込む気にはなりません。
でも当日分かったことですが実は内湯棟も満室で、松竹梅は湯治客、2+3号室はハイカーグループで、まぁいずれそれなり湯治宿のしきたりを心得た客だろうと思うことにしました。
部屋が変わってもザワザワしてなくて、スマホを充電する電源があればいいやって感じです。
そんなわけで今日の部屋は内湯の前の廊下を直進し自炊場に入る手前左側、たぶん当宿唯一かもしれない洋室です。
木の引き戸にかかってるレースカーテンが個人的には少しうっとおしいんですが、室内はカーペット敷6畳窓側にシンプルなベッド、ちゃぶ台、テーブル椅子2脚、ストーブという部屋です。
廊下側から延長コードでAC100Vが引き込まれてます。
自分で寝具敷きしなくていいのはちょっと楽、混んでると隣室の声が聞こえたり炊事の競合に巻き込まれないための戦略を考える必要がある、というあたりが留意点でしょうか。
ちなみにこちらの自炊場は、鍋調理器具食器はそれなりあって2台あるコンロ台は2口+グリルの1台だけがつかえる、冷蔵庫は硫黄で壊れて宿泊日に代替機が搬入されてきたところで、むろん電子レンジはありません。
食器調理器具も数組分があるという感じで、7号室が定宿になる前に一度利用したことがあった気がします。
今日は布団敷きする必要もなく露天出撃です。
先客さんは15分くらいで出て行ってしばらく貸し切り、そのあと貸し切りになったりならなかったり、42℃だからくつろぐにはあと一歩というか、やはりこちらに来るには早かったかなと思いながら2時間弱を過ごします。
湯温39℃×気温10℃ちょっとくらいが自分のベストですが、今日は5~6匹トンボが飛んで秋の風情だったのを良しとしましょう。
宿の部屋は自炊部門は満室に近そうで宿にとっては喜ばしいものの客にとってはイマイチというか、まぁ大部分登山客だから夜中までハシャガないだろうからいいとして、建屋内に自炊客がもう1組いるんだそうです。
というワケで露天を16時前に切り上げ、入浴先客がいる内湯に移動し洗髪して16時半までに今日の湯治ミッションを完了、さっさと風呂を上がってさっさとメシを作る作戦とします。
今宵は17時前から夕食、焼肉、焼きシシャモ、焼きそば、野菜炒め、水分といった晩酌になりました。
19時過ぎで20℃くらい、昨日今日の仙台からすればキモチ酔い覚めしやすい環境というか過ごしやすいものの、少し他室の会話が漏れ聞こえてくるのは落ち着かないです。
やることないから早く起きるつもりで21前に就寝、ベッドはちょっと固めで自分にはイマイチ寝心地よくなくて、あまりリピートしたい感じではありません。
翌朝目覚めたのは6時、アラームをセットしたスマホの充電が切れて夜間に電源が落ち、自力覚醒になりました。
天気は一転雨が降ってて、なんだかなーと思ってたらハイカー団体がぞろぞろ露天に行くのが見え、朝イチ露天は断念して内湯に向かいます。
内湯温度44℃、30分ほどであがりましたが朝っぱらから汗だくになりました。
一旦上がって次の宿泊の食事の仕込みや軽い朝食、片付けののち、8時過ぎから露天攻めです。
外気温18℃湯温41℃、もう少し低温が好きですが時期が時期でやむを得ないなとか思ってたら、8時半頃雨に降られた失意の登山客4人がドヤドヤ入ってきました。
キモチ騒がしかったけど20分ほどで出ていき再び貸し切りになります。
雨で気温低めなのはヒンヤリで気持ち良くて、ブヨもでないので9時半過ぎにあがり、撤収しました。
やはり個人的には他人の気配がないほうが落ち着いていいので、行楽シーズンは避けて気温も湯温も低めの10月末頃がベストシーズンだと改めて思ったのでした。