水上旅館
東北(岩手県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
花巻 台温泉
≪2025年05月宿泊≫(1泊)
国見温泉森山荘で1泊したあと仙台に直帰したのでは長距離ドライブに疲れ果てて湯治の意味なし、ということで中継1泊立ち寄りです。
いわば上り湯一泊なのですが、夏油温泉観光ホテルが亡き今、国見に行く気になったらまず宿泊ハードルの高いこちらを確保してから国見を予約する流れになっています。
以前は夏場は1泊¥3000で冬場は¥3500だったのですが今回は5月中旬だけど¥3500、まぁ諸物価高騰しているからそれでも十分リーズナブルだし良いでしょう。
国見を発ってここに来るまであちこち経由して、でも微妙に時間を持て余したりして台温泉着は13時半ころになることが多いのです。
14時頃で予約していながら少し早く着き、廃業続きで案内看板の半分以下になってしまった寂れた温泉街を少し散策して14時少し前にチェックインしました。
ご案内の部屋はいつもの2階2・3号室、なんか3号室のコタツはまだ設置されたままになっています。
2号室はちゃんと布団乾燥機をかけた寝具がすでに設置済です。
チェックイン時に滞在スケジュールあわせというか、夕食の汁物提供タイミングを聞かれ17時半で調整しました。
アメニティは浴衣丹前、お着き菓子の煎餅、インスタント飲料、ティッシュなど、歯ブラシはありませんが脱衣所に貸しタオルがあります。
今日の出来事の記録を終えて風呂に向かったのは15時前、まぁ国見でこれでもかと入浴してここは上り湯だからガツガツするほどではないのです。
玄関突き当りのS字下り階段の先にある風呂は、下る手前の柱にぶら下がった人形を引っ張って、階段と脱衣所の照明を点灯します。
脱衣所も風呂もいつもと変わらず、向かって左の45℃ほどあった浴槽を有無を言わせず湯を止め加水し40℃ほどにして2時間半まったりします。
近ごろは日帰り入浴営業してないらしく、フル貸し切りのしたい放題です。
浴槽の温度調整は浴室の廊下壁のところに源泉槽があって、その底に開いてる穴を木の杭でふさいで給湯量を調整する仕組みです。
源泉槽の一番奥が左側槽への穴で、自分が入るときはほぼふさぎっぱなしになります。
ちなみに当館の湯は、自家源泉の恵の湯と台温泉2号泉を混合使用しているそうです。
温度を下げるのは加水すればすぐですが、昇温は少々時間がかかるので塩梅をよく考える必要があります。
夕食開始に向けて上がったのは17:20、すかさず食事開始で女将が汁物を差し入れてくれます。
女将の差し入れの汁物、日詰で仕入れた弁当、紫波で仕入れた揚げ総菜とほど良い水分のフルコースです。
差し入れの汁物はちゃんと昆布で出汁を取ってて野菜たっぷりの餃子汁、温泉と相乗効果で健康増進間違いないでしょう。
今日の出来事を振り返りながら、あまり空腹でなくてご飯は食べきれなかったものの、ほぼ完食堪能満腹です。
食べ終わった食器類は階段一番下に返却するしきたりですが、下ろす前に冷めた汁を飲み干したら結構うまかったです。
食後すぐ寝るのは不健康らしいので頑張って21時半まで起きて、よく乾いた寝心地いい布団で一気に寝落ちしました。
翌朝は5時起床5時半風呂直行、やはり45℃の激熱だったので40℃まで加水し、気温18℃のさわやかな朝風呂です。
女将さんには7時に朝食することを伝えてたので、5分ほど前にあがります。
差し入れ朝食はポテトサラダ、温玉、みそ汁、佃煮とヨーグルト載せバナナで自分には十分な質・量の朝食で、持ってきてた野菜ジュースとコーヒーも飲んで完璧です。
食後小一時間風呂に再突入して、9時過ぎに暑くなり始めるなか撤収しました。
温泉付きの親戚の家みたいな感じで居心地良いし、とてもリーズナブルでいいです。
衰退甚だしい台温泉ですが、ぜひともお元気で宿を守り続けていただきたいと思います。