森山荘
東北（岩手県）格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
雫石　国見温泉

≪２０２５年０５月宿泊≫（１泊）

山奥の温泉宿が長い冬眠から目覚める季節になりました。
中山平で簡易な湯治をしてから一か月半、一度日がえり温泉にはいきはしたもののそろそろ体がギシギシし始める時期でもあります。
岩手県北方面はさすがに遠いから、できれば八幡平のオンドル雑魚寝湯治宿とハシゴ攻めしたいところですが、オンドル棟が壊れて今年は宿泊営業しないらしいので、そちらはあきらめてこちらメインで今期開業直後を狙って一泊湯治です。
昨年訪問時に今期の宿泊料の値上げ宣告があり、宿泊料＠３７５０，消費税￥３７５、入湯税￥７５の都合￥４２００の少し負担増な宿泊になります。

娑婆は２６℃でジンワリ汗ばむ陽気、秋田駒にはまだ残雪があるなかなかのどかな遠景です。



国見線を登っていくと下る自家用車が１０台近く、大型バスも降りてきて、登山客とか日帰り客とか上はそれなりにぎわっていそうです。


宿着は１４時前、ご案内はいつもの７号室なのですが、７号室の入り口が雪による建物の歪で締まり切らないそうです。



幸い今日から好天になり気温も上がって過ごしやすくなったので、どうにも我慢できないときは８隣室に退避する余地を残し隙間のある部屋で過ごすことにしました。


例によって敷布団２枚と毛布と化繊掛け布団１枚が下ろしてあって、あと１組が押し入れに入っています。


室内設備いつもと変わらずちゃぶ台と念のためストーブがあるだけの自炊湯治部屋、今回もティッシュお茶セットアメニティ一切なしです。
冷蔵庫もなくて、自分は下界のスーパーで飲料冷却用の氷を仕入れてきてるのでノープロブレム。



調理や排泄は部屋奥の扉を開けて７、８、１０号室共用部の炊事場・トイレを使う構造で、加熱調理設備はグリル付き２口ガステーブルがあって電子レンジなし、鍋釜薬缶は３部屋でシェアするにはだいぶ少なめ、食器類は多くはないが数人分くらいがあります。



なおこちらは自家発電なので部屋にコンセントはなくて、うかつにドライヤーとか電力を食う家電を持ち込んで共用部コンセントで使用したらブレーカーを飛ばして大騒ぎになるので、携帯やデジカメの充電くらいはいいとしても持ち込み電気器具類は封印するのが賢明です。

着宿の儀を済ませたら１４時５分からとりあえず半年ぶりの露天風呂を攻めます。
驚いたことに先客が４人もいて一人は浴槽脇で涼み中、でも１４時半には貸し切りになりました。


湯温は４１℃の外気温は２４℃、ベストよりやや高温ですが１７時前まで半ば気を失いながら入ってたら湯温３８℃まで下がっていい塩梅です。


途中２人組が１５分くらい入って、最後の５分ほども１人客と一緒でした。
気温上昇ですでにブヨが活動し始めてて、２か所被弾したものの５ｍｍサイズ２匹を抹殺したから引き分けとしておきます。

１７時前に４１℃の内湯に移動、洗髪するつもりだったけどシャワーの湯が出なくてあきらめました。



雪で配管が壊れたらしいのですが、先に言ってほしいものです。




夕食は焼肉、焼きそば、シシャモ、小エビフライ、野菜炒めと適量水分で、食べてたら館主が山菜天ぷらを差し入れてくれました。



シャワー故障の詫びというところでしょうか、付き合いが長いだけあってよくわかってます。

夜間の室温は１５℃、部屋入り口は閉まり切らないものの寒いというほどでもなく２１時半に快適に就寝しました。


朝５時覚醒、朝は晴れてて気温１２℃いきなり露天３６℃に２時間浸かりっぱなして７時過ぎまで貸し切り、気温が低いとブヨが飛ばなくて快適に長風呂できます。





いったん上がって軽い朝食・撤収準備ののち８時過ぎから９時半近くまで露天再突入です。
気温２０℃くらいまで上がってきて湯温も３９～４０℃ほどとなり、１ｃｍ超のブヨも飛び始めますが被弾には至りませんでした。



今回は７、８、１０号室は自分だけみたいで、共用部は貸し切りで自由奔放に使わせていただきました。
やはり国見の湯は天下一品、これ以上料金が上がらないことを祈りながら下山しました。