平野屋
東北(福島県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
福島 飯坂温泉
≪2025年11月宿泊≫(1泊)
10年くらい前から飯坂に平野屋という驚愕コストパフォーマンス凄宿があるらしきことは把握してて、でも無色透明無味無臭温泉でしかも飯坂だから湯が熱いに違いないということで静観していたのですが、ほぼ常に満室の当宿でありながらたまたま空きがあることに気づいて、なんとなく懸案クリアする気になってR天トラベルで予約したのでした。
2食つきなのにたった@5500で泊まれる1泊です。
当日は15時チェックインで予約して、福島の気になる食事処も産直もそれなりクリアし14時過ぎに強行突入しました。

宿の老朽化の塩梅は相当なもので自分が訪問する温泉宿のなかでも上位グループ入り間違いなしの(誉めてます)、BOROいがバッチくはない宿です。
間口は狭いがものすごく奥行きがあって、斜面に建てられてるのか玄関帳場厨房が1階、中二階に女性浴場、2階に客室と男性浴室、3階の客室は使われてる気配が少ない宿です。

今日は少し空きがあって忙しくないんだそうで、実直そうな館主と奥さんの二人でやってる感じに見えました。

ご案内は2階一番手前の12号室、外鍵有り、木の開き戸を入ると1畳の踏み込み、踏み込み脇に和式水洗トイレがあります。


ちなみに室外廊下に共用の温水洗浄洋式トイレもありました。



部屋はかなり畳が傷んだ8畳、24インチのEテレ含み6ch映る無料テレビがあります。
すでに薄いマットレス木綿敷布団毛布掛布団がセット済、座卓、ガスファンヒータ、化粧台、ポット、お茶セット、3畳ほどの広縁には洗面、テーブルセット、エアコン、小型冷蔵庫があって、広縁の仕切りは障子です。




フェイスタオルバスタオル歯ブラシ丹前ドライヤは備えてあってお着き菓子もありましたがティッシュは見当たりませんでした。

浴衣を使うなら有料で¥200だそうです。
コンセントは床の間に2口×1と広縁冷蔵庫用1口×1だけです。
広縁の外は、少し手入れが行き届いてない和風庭園が拡がります。

夕食は18時頃以降で部屋食らしいので18時でお願いして、14時半に風呂に突入です。



5m弱×2mほどのややシンプルな浴槽、湯を入れ替えてまだ満水になってないが入れなくはない、とのことで入浴しましたが、なるほどまだ底から30cmくらいで湯温は46℃くらい、少し加水したりしながら半身浴から始めて17時半過ぎまで長風呂しました。



途中一人客が15分×2ほどご一緒したほかはほぼ貸し切り、マイルドな浴感の単純泉が、毎分7~8リットルくらい補充されます。
17時頃になったら外気温が少し下がって、湯もキモチ温度が下がり入りやすくなりました。
18時ちょっと前に部屋食が搬入され、19時頃に回収に来ると言い渡されて、品数が多いからちょっとせわしない夕食になります。

茶わん蒸しは椎茸、鶏、かまぼこも入ってちゃんとしたヤツです。
みそ汁は野菜たっぷり具沢山、煮物は卵とひき肉入りの巾着、舞茸、しし唐で、やや濃いめの煮汁で旨いです。

ホイル焼きはエノキ、シメジ、玉ねぎとタラで、にんにくがひと欠け入ったやや濃いめ味になってます。
陶板焼きはシメジ、茄子、玉ねぎ、ピーマン、キャベツ、人参、豚ロースで、タレは甘口でちょっとありきたりな味ながら、豚の脂を吸った野菜が風味があって旨いです。
11月なのになぜかカツオ叩きがついてて、添えられてるのはニンニクではなくワサビと生姜、脂乗りがイマイチだけど旨かったです。
米茄子田楽はかなり甘口ねっとりした田楽味噌がかかった大型で、これは旨いの一言。

天ぷらにはカレー塩がつき、海老、茄子、舞茸、ピーマン、サツマイモ。

ご飯はつやつやして見えるものの、食感はイマイチでした。
蕎麦はまぁ普通でした。
自分はだいぶいいカンジで満腹になったのですが、一般的には相当ボリューミーというか食べ切れない人の方が多いかもしれなくて、自分も満腹になりやや寝苦しかったです。
食器回収時に朝食説明があって部屋食だそうで、7時でお願いしました。
その後2時間ほど座ったまま気絶したのち就寝しました。
翌朝は5時半アラーム6時過ぎ活動開始、30分ほど朝風呂を嗜みましたが湯温は43℃で始終貸し切りでした。


7時数分前に部屋に朝食到着、ご飯がお櫃にコンビニおにぎり4個強詰まっているのと飯坂名物ラヂウム卵がついてるほかは、典型的な田舎の温泉旅館の朝食でした。

配膳から30分ほどして食器回収があって、この際にお支払いになります。
当宿では9時半から浴槽掃除なのだそうで、8時半から9時半までまた入浴、10分ほど他客さんとご一緒になりました。

少々老朽化が進行してはいるもののそれを補って余りある食事は、高級な食材を使ってはいないけれどほぼ旨いし、品数も多いにしてはリーズナブルな料金で、予約困難なのも納得できます。
欲を言えば食事時間をもう少し長めにしてほしい所ですが、ご主人の労働負荷のこともあるからやむを得ないのでしょう。
昨今は経営が苦しい温泉宿も少なくないのですが、当宿の繁盛は大いに参考にしてほしい所です。
古色蒼然ながらヘタに補修せずにこのままいい味出して、むしろ宿の個性として是非大事に守り続けてほしいものです。
