湯治で使える小技
Tips03 湯治滞在にあると助かるかも(加湿器)
湯治というと普通は晩秋から冬にかけてがオンシーズンです。おバカな某湯治ファンは年がら年中行きますけど(笑)やはり肌寒い、あるいは雪見の温泉は格別で、日本人に生まれてよかった~とつくづく思うのです。
湯治ベストシーズンなのに困るのは、夜間外気温が低下するため客室内の水分が窓で結露してしまい、特に東北も北の山のほうの湯治場などだと室内カラカラ、朝起きると喉はガラガラになることなのです。インフルエンザ対策上も良くないですね。
そんな時にPETボトル式の加湿器があれば小型軽量で持参しやすくて具合がよいハズだと、かねてから思っていました。
小型でも加熱式のちょっとマシなクラスだとだいたい1時間で200mlほどの水を水蒸気にしてくれます(超音波式だと100ml/時間ちょい)ので、これならかなり足しになるのです。
課題はPETボトル式の加湿器は普通500mlボトル専用なので、朝まで加湿できないことですね。
で、Tips03の登場(といってもたいそうなハナシじゃないまさしく小技)です。
ちゅ~か今回はオキテ破りなんで、あくまでもフィクションとしてお読みください。
たまたま解決策を模索していたときに、近くのドンキでタタキ売りしている加湿器を見つけました。
CCPという会社で作っているKZ-550Aという品番の、ネット通販でも¥2500くらいはする加熱式加湿器ですが、説明書なし、保証書なし、箱なし、部品一部なしながらなんと現品限り@999だったのでとりあえず即買いしてしまいました。展示ハンパ品の処分というヤツですな。
200ml/時間加湿、重量630g、転倒停止/空焚き防止機能つきです。いいでしょ。
【注:以降は保証対象外の使い方なので、まったくお勧めすることではありません。】
早速、ボトルを設置する部分の周囲のガードを引っぺがしたとしましょう。
ボトル取り付け部周辺に少し空間的な余裕ができたところでこれに背負わせるのは、「カナダドライジンジャーエール1.5リットル」ボトル。
1.5リットル以上のPETボトルでネック部分が比較的スマートで加湿器本体と干渉が無さそうなものはいくつかありますが(エビアンとか)、スクリューキャップの寸法が国内規格に合致しているものだと本品になります。他にもあるかも知れませんけど、スクリューキャップ寸法が違うと水漏れしてしまいますから選定は慎重を期します。
500mlボトル用の加湿器ですから、1.5リットルボトルを立てるとかなり不安定になります。
改めてクドく言いますが保証対象外のこういう使い方は決してお勧めするところではありません。
なので、ボトルをテーブルの足にやんわり縛り付けたりして倒れないように細工しなければいけませんが、不本意に喉イガイガの不快なハスキーヴォイスになってしまうことからすれば、ほんの些細な手間だったりします。
計算上は1500/200で7.5時間は快適に眠ることができます。機差もあると思うのですが、自分が持っている機体だと9時間くらい加湿してくれますので、のんびり惰眠をむさぼっても起きるまで室内はうるる状態が保たれます。
これを入手するまではずっと、バスタオルを2~3枚、じっとりと濡らして吊り下げてから寝ていましたが、おかげでうんと近代的かつ快適になりました。
もっとも、石塚旅館あたりではコンセントはないし自家発電という電源事情で電気器具の持込が憚られるので、相変わらずバスタオルのお世話になりますけど。
なお自炊湯治宿の中には、電気器具を持ち込む場合には持ち込み料というかたちで電気代を負担しなければいけないお宿があります。
そういうお宿ではくれぐれも、適切な分別のある機器の持込をお願いしたいと思います。
おわり