農民の家
東北(宮城県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
大崎 鳴子温泉
≪2009年02月宿泊≫(1泊)
農民の家は2018年02月28日に経営不振で破産・閉館しました。もう湯治できないと思うと心から残念でショックを隠せません。
宿の名前からして、前々から十分気になっていた「農民の家」ですが、なんと1泊2食で@6,000の「創立60周年プラン宿泊受付中」の
情報を入手し、千載一遇のチャンスと潜入してきました。
ときどきお得な企画をやっているようで、地元の人は大崎タイムス紙(地元大崎市のローカル新聞)で情報入手しているみたいです。
むろんホームページでもわかりますが。
この宿は宿泊棟が5棟もあり、いったい何室あるかわからないほど大規模です。
参考までに浴場ご案内図ですが、館内でオリエンテーリングができそうですな。
米どころ宮城で、「農民の家」という看板を掲げてるのはダテじゃないようです(笑)
滞在したのはA7210号室、A棟のたしか3階です。
8畳+窓側板の間(約2畳)+踏み込み(約0.5畳)で、なんとなく4人部屋っぽいです。
板の間には洗面と50リットルくらいの冷蔵庫があります。室内設備は金庫あり、テレビあり、セントラルヒータあり、湯沸しポットありです。
コンセントは2口×2箇所、一方のコンセントはTVとポット用でふさがってます。
アメニティ類ではティッシュ、浴衣、丹前、バスタオルがありました。
室内写真は、携帯カメラが知らぬ間にマクロ撮影モードになっていてかなりピンボケです。
すいませんですが、眼鏡をかけ忘れたと思って見てください。
さて、期待の夕食はというと・・・
これに釜飯がつきます。
ちょっと新鮮な驚きだったのが↓こちら。
たくあんなんですが、よくぞこれだけ薄くスライスできるもんです。
向こうが透けそうな、爪楊枝直径並みの厚みですよ。薄切りの匠の技に感銘してしまいました。
食事場所は大広間で、100名以上からなる見知らぬ同士の宴会状態です。
だったらどうなんだというと、突如としてはじまる、次から次のカラオケ大会。
こんな感じだ↓
次々と自称「喉自慢」(?)がパフォーマンスを披露します。というか、ど演歌の炸裂にイヤでもつき合わされます。
小さくて見にくいですが、各テーブルには宿泊者名(○○農協ご一行、とか△△婦人部様だとか、アグリ産業関係の各種団体の名前)
が書かれた札が立っています。
たぶん赤とか緑とか黄色とか、札の色の違いで配膳する料理のレベルを識別してるんだろうとおもいました。
それにしても自分にとっては大音響(プロ歌手ならまだしもねぇ)の中での雑然とした、落ち着かない夕食でした。
もし再び農民の家に宿泊することがあっても、ここで再び皆さんと宴会をご一緒する気にはなれないので、たぶん自炊になるでしょう。
来る機会はないと思いますがね。
ちなみに朝食も大広間でした(またもやピンボケです)
幸いなことに朝食ではカラオケ大会はありませんでした。
異なるカルチャーに触れることができたという点に限っては、得るものの多い1泊でした。
おわり。