鷲倉温泉
東北(福島県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
福島 鷲倉温泉
≪2009年06月宿泊≫(1泊)
久しぶりで鷲倉のお湯が恋しくなり、たまには少々贅沢も宜しかろうと1泊2食付き@15,000の宿泊です。
かつて鷲倉温泉のお湯はすごかったんです。過去形なのが非常に残念なのですが、どうも近年泉質が変わってしまったようで、期待していたお湯ではありませんでした。
かえすがえす残念で多くを語りたくないのですが、このページをご覧になったかたは気になると思うので、どう変わったかご説明すると・・・・・・
<硫黄泉>
昔:
硫黄泉の湯の華は太さ1mm×長さ1cmくらいの消しゴムの消しカス形状で、湯をかき混ぜると体にプチプチ当たるのがわかるほど大きく大量だった。 入湯すると3日くらいは体から硫黄臭が消えなかった。
今:
湯の華は粉末状になって見た目は普通に白濁硫黄泉。臭さも少し和らいだような気が。
<酸性緑礬泉>
昔:
褐色透明の見た目は麦茶で、露天岩風呂(女性側は木の浴槽らしいが)の岩表面が黒褐色(暗い銅色)にコーティングされ、鈍く光を反射していた。いかにも効能満点でありがたげな薬湯だった。不気味に不味かったし。
今:
含有する鉄分が酸化析出した錆濁りのお湯になり、浴槽岩の表面も酸化されて鉄錆の層で表面を覆われた状態。
お宿自体の接客自体は相変わらず上質です。相変わらずといいながら過去宿泊したことは無いですが、昔から日帰り入浴しても雰囲気が
良かったのです。
高級とまでは言わないものの、アットホームなおもてなしの気持ちが十分感じられます。
お世話になった部屋の詳細は失念しておりますが、上品で居心地のよいもので、設備も必要十分に整っています。
夕食はこんな感じで満足感・満腹感たっぷりの部屋食です。
左上の空皿は焼き鮎用のもので、写真には写っていませんけど鮎は食膳の横で固形燃料で炙りながら供され、自分の好きなタイミングで
お皿に載せます。 暖かくおいしいものを提供するお宿の心配りに、個人的には非常に好感が持て高得点です。
朝食も品数多くおいしくて食べ過ぎてしまいました。
自分のように昔を知っているグリグリの泉質追及タイプには、再訪問のモチベーションはいまいち欠けますが、それでも2種類の温泉に 浸かれて居心地よいおもてなしをしていただける、という点では、お世話になって十分満足できるお宿だと思います。