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堀久旅館
東北(山形県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
山形 蔵王温泉

≪2010年10月宿泊≫(1泊)

そろそろ当コーナーのネタも切れてきたのでどこかに・・・・、と行ってみる気になったのは山形は蔵王温泉です。遊びでやっているホームページでも、まがりなりにもリピーターがつくと結構更新プレッシャーがかかってくるのです(笑)

鳴子方面はいいお湯が多いものの若干宿泊料金の相場が高くて精神的ハードルが高いので、格安でガツンとくるお湯に入れる宿をさがしていて当宿を見つけました。
なんと素泊まりだと通年で@3,000、2食付きだと平日@7,000/休前日@7,500で、格安で蔵王の強酸性硫黄泉を堪能することができます。

今回は蔵王名物ジンギスカンも味わいたかったので素泊まりにしましたが、2食付き(女将さんの手料理らしい)でもこのお値段は十分リーズナブルです。山菜の時期など期待できそうですね。
ちなみに蔵王温泉でも、温泉街を外れると沸かし湯の宿も多くありますから、温泉ファンなら事前の十分なリサーチは必須です。

旅館の場所は温泉街入ってすぐで下湯共同浴場に隣接しており、客室では朝から晩まで下湯共同浴場の入浴者の「熱つっ!!」というエコーの利いた声が聞こえてきます。「熱~!」「あぢぢぢ」などなど、表現はさまざまでも、ほとんど皆さん同じメッセージを異口同音に叫ぶのです。

車で行く場合は、ひとつ南の川沿いの道路(地元呼称は「湯の香通り」)にスワロー貸しスキーと民宿庄子がある、その間の道をはいったところに駐車場があります(3台分ほど)。

今回は大露天風呂にゆっくり浸かってからの投宿でした。大露天風呂や共同湯に入るときは、先にいったん宿に寄って入浴券(共同湯は無料チケットあり、大露天風呂は通常@450のところ@300で入浴券提供)を調達するのがお得で宜しいでしょう。宿には源七露天の割引券もありました。

今回お世話になったのは2階のいちばん奥のほうの3人部屋、205号室「葵」。
山形県堀久旅館客室案内図
室内はたたみ6畳+テーブルセット部板敷き1.5畳です。
山形県堀久旅館205号室室内
山形県堀久旅館205号室室内
山形県堀久旅館205号室室内
山形県堀久旅館205号室室内

荷物の多いスキー客向けでしょう、荷物収容用とおぼしき3段棚が0.5畳分ほど、窓脇に作りつけてあります。なかなか良い配慮ですね。
山形県堀久旅館205号室室内

踏み込み(約1.5畳)に洗面があり、踏み込み突き当たりに洋式電熱便座式水洗トイレつき(注:今回はヒータ切れしてた)というお部屋です。
↓洗面照明の接触が良くなくて点灯したりしなかったりで真っ暗ですが。
山形県堀久旅館205号室室内
室内設備は和テーブル、座椅子×2、お茶セット、小さいテーブル+いす1脚、ファンヒータ、アナログテレビ(12インチくらい)です。セントラルヒータらしきものもありましたが故障なのだと思います。
窓にはカーテンはありませんが障子がありました。

205号室には冷蔵庫はありませんでしたが、ヒマなとき3階のちょっと広い部屋を覗いてみると40リットルくらいの冷蔵庫がありました。

部屋にはタオル乾しがあるほかに、天井から2mくらいの鉄棒が下がっています。
スキーウェアを乾かすハンガーを掛けるためのものと思われ、たぶんぶら下がり健康法とは関係ないと思います。
山形県堀久旅館205号室室内
コンセントは床の間に2口×1、部屋廊下側に2口×1、3段荷物棚に2口×1、踏み込みの洗面横に1口×1です。

アメニティはティッシュ、お着き菓子(くるみゆべし)、歯ブラシ、バスタオル、フェイスタオル、浴衣、丹前です。掛け布団用の衿カバーもあり、ちょっと清潔感に気を使っているように感じました。

寝具は(敷布団3枚+毛布2枚+掛け布団1枚)×3セットがありました。

旅館としては少なからず老朽化してショボい感はありますが、@3000で宿泊する自炊湯治宿のレベル感からすると宿泊者用炊事施設こそないものの十分立派な設備で、何の問題もありません。
ちなみに北国の宿屋にありがちな「冬季暖房料」の請求がなかったのは、なかなか良心的です。

お風呂は男女別源泉掛け流しの内湯があり、入浴者が少ないので鮮度は非常にいいものの結構な激熱湯でした。
当おぼえがきとしては珍しく風呂内の写真です↓が、どんだけ熱いかは見てもわからんでしょう。
山形県堀久旅館内湯
山形県堀久旅館内湯
思い返すと自分はほとんど蔵王温泉には行かないのですが、今になってよく考えると熱湯が苦手なのです。今回は素泊まり@3000に目がくらんですっかり忘れていました(笑)
お風呂は低温で長~くゆっくり、時間を忘れて入るのがよいのです。低温長湯疲れがきわまって思考力もなくなり、アタマ真っ白になるのがストレス解消に(自分には)効果的です。

激熱湯が大丈夫なヒトにはかなり推薦できるお宿です。スキーシーズン中でも満室になることは少なそうな、気さくな女将さんのお話しでした。
またタオル、歯ブラシ、浴衣などを使わないヒトは、予約時にそう言ったらその分をディスカウントしてくれそうな感触でしたので、相談してみるとよいでしょう。

投宿前に立ち寄った大露天風呂の下側浴槽のほうは適温で、ゆっくり晩秋の蔵王のお湯を満喫できました。今年の大露天風呂営業は11/23までだそうです。

夕食は、蔵王にきたらやっぱジンギスカンでしょ~、ということで、徒歩3分ほどの「ろばた」でいただきました。
ジンギスカンは「単体」(@1,200)、「セット」(@1,500)、「定食」(@1,700)があって、定食とセットはご飯味噌汁お代わりOKと魅力的です。
いちばん高いコースには小鉢が3鉢ついていて、これが結構日本酒の肴になります。今回は、シメジのずんだ和え、烏賊納豆、みずの和え物だったので、思わず升酒を注文してしまいました。

ろばたは旅館もやっており宿泊客はこちらで夕食を取るのですが、厨房の能力はお客さん5組前後相当と見えて、7組くらい客が入ると目に見えてサービス遅延が起きはじめます。
でもお客さんが少ない早い時間には、半日以上は経っているかと思われる黄ばんだ飯が出ていました。遅い時間まで夕食を我慢するのも厳しいし、どう攻略するか悩ましいところですな。

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