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板垣旅館
東北(宮城県)格安温泉宿泊・自炊・湯治おぼえがき
大崎 川渡温泉

≪2010年11月宿泊≫(1泊)

そういえば、あまり鳴子方面を開拓してなかったなぁ、と最近ふと思ったのです。

高速代・ガス代に片道¥3,000くらいかけて湯治に行くのはそれほど気にはならないのですが、自炊宿泊とか素泊まり1泊で@4,000前後と高め相場の川渡温泉~鳴子温泉~中山平温泉あたりはなぜかどうも心理的にハードルが上がってしまって、自分には行きづらいのです。

東鳴子あたり、自分にとって苦手な熱湯が多いことも行く気が萎える理由です。

そうはいってもこの地域は宮城の湯治のメッカですから気にはなるし、気分的に行きやすいところを探していたところ、川渡(かわたび)温泉の当宿を発見しました。
かつては旅館宿泊も自炊宿泊も営業されていたようですが、宿の事情で近頃では素泊まりのみ受入れされており、税込みで@3,150だとのこと、ちょっと一度ご厄介になってみる気になりました。

「夕食はもちろん朝食もないよ、ゴミは自分で持ち帰ってね」と念を押されての訪問です。
あくまでも「素泊まりだけの営業」なので、自炊設備なども期待してはいけません。

さてどうなることかと期待と不安を胸に宿についてみると、建物が2棟あり、片側の外見はかなり新しく立派で片側は昭和初期かと思える古色蒼然たる建物です。てっきり旧館にお泊りだと思っていたら宿のおやっさんに新館に案内されました。

おやっさんが一人でやっている(というかどうも事情により積極的には営業していない)ようで、当日の宿泊客は自分だけ、新しくて設備の良さげな新館(客室6室)の1室に案内されました。

ご厄介になった部屋は新館1階、旧館にいちばん近く風呂の横の101号室(柊)で、8畳+床の間2畳+窓側板の間(自炊キッチン風に思える4畳)+踏み込み(2畳くらい)+部屋トイレという広々とした間取りです。
宮城県板垣旅館新館101号室内
宮城県板垣旅館新館101号室内
宮城県板垣旅館新館101号室内
宮城県板垣旅館新館101号室内
宮城県板垣旅館新館101号室内

床の間には有料TV(¥100で1時間視聴可能)、故障とおぼしきセントラルヒータ、服入れ、故障とおぼしき金庫があります。窓際板の間には流し、冷蔵庫(30リットルくらい)、セントラルヒータがあり、踏み込みには洗面があってその奥の部屋付きトイレは温熱洋式水洗です。
宮城県板垣旅館新館101号室内
宮城県板垣旅館新館101号室内
宮城県板垣旅館新館101号室踏み込み

エアコンも設置されていて(おやっさんが事前に暖房を入れてくれてました)、ちゃんと部屋の鍵もかかり、素泊まりでこのお値段なら鳴子近辺でなくても十分破格の好物件です。
和テーブル、座椅子の上には、お茶セット・お湯ポットもご用意頂いていました。

個人的に気になるコンセントは、TV横(2口×1)、部屋内もう一箇所(2口×1)、板の間冷蔵庫横(1口×1)です。

アメニティではティッシュはありません。羽織と浴衣もご用意いただいてましたが、どのみちマイ滞在着持参で使わないのでご遠慮しました。
踏み込みの洗面には、新しい石鹸を置いていただいていました。
「ゴミは持ち帰る」というお約束だったのですが、なるほど部屋にはゴミ箱はありませんでした。

寝具は薄い敷布団+薄い掛け布団+毛布で1セット。正直なところ掛け布団シーツは持参したほうが良いような気がしました。
おやっさんひとり(?)なので少し掃除は行き届いていないところもないではありませんが、これで素泊まり@3150、冬季暖房代の請求もなしなら天晴れでしょう。

気になるお風呂は、旧館のお風呂(男女交代?)は新館と同源泉で「熱い」とのことだったので覗きさえしませんでしたが、新館の男女別浴場は設備も普通に良く、適温で予想を超えてとても良い硫黄泉でした。微褐色透明で綿埃のような独特の湯の華がただようお湯です。

お風呂は17時を過ぎた頃から、日帰り入浴のお客さんでボチボチ混み始めるようです。
ちなみに、自分が入湯した17時前頃はまだ浴場配管までお湯が届いておらずシャワーは冷水でしたが、18時前頃になると暖かいシャワーが出はじめていました。
日帰り常連客とおぼしきお客さんが「今日はヌルい」と言っていたので、普段はもう少し熱くて自分の耐熱限度ぎりぎりあたりかも知れません。

湯の好みが合えば、このお宿は(おやっさんひとりでこなせる負荷以下でなければ歓迎してもらえないかもしれませんが)お勧めです。
むろん、周りにはコンビニもスーパーも、食事が取れそうなお店も見当たりませんし、炊事施設も電子レンジさえも見当たりませんでした(注:共同炊事室はありましたが施錠されていました)が、ゴミの持ち帰り含めて「そのつもり」で素泊まりするならこれはこれで快適で、ほとんど宿泊利用されていないのが勿体なさ過ぎです。

自分としては旧館にも泊まってみたい欲望に駆られましたが、旧館は宿泊受け入れしていないとのこと、旧館自体造りは頑丈だが階段が狭くて急だからだとのことでした。

いずれにしても、身近なところに思いもよらぬナイススポットを発見することができ、やはりたまには新規開拓にチャレンジしないといかんなぁ、とつくづく思った次第です。

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